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案外アリスさんは単純なようで

「どうも。絶賛一人旅中の斧です。北九州にきております」


「ほう、いつ戻ってくるのだ?」


「四月七日に帰ってくるつもりだよ」


「なるほど、小説の更新はできるのか?」


「携帯で投稿してブラウザで更新するから大丈夫だよ。」


「なら、一日一話更新もできるな」


「書く暇があればね。」


「お前はずっと暇だろう?」


「そうなんだけどね…」


「ここが…ブティックという店なのか?」


「まぁ、だいたい合っていますね。」


恭弥さんを送り出し、アリス様をブティックに連れてくることに成功しました。


すると、店の中にいたガネットさんがこちらに気付いたらしく、ガラス張りのドアを開けて出てきました。


「いらっしゃいませ、アリス様。私はこの店の店長のガネットと申します。」


…?店長?


私はガネットさんを引っ張り、アリス様に聞こえないように話す。


「ガネットさん、何自然に嘘吐いてるんですか?」


すると少し慌てたように彼女は弁解を始めました。


「い、いえ。記者という身分はアリス様があまり好きではないようですから…」


「それは良いんですが…。ガネットさんはファッションに詳しいのですか?」


彼女は胸を張り、


「大丈夫です。本当の店長がアリスさんに着せる服を選んでくれましたから!」


「…ラルク。この店長と知り合いなのか?」


「えぇ。昔からの友人ですよ」


すると今度はガネットさんが私を引き寄せて耳元で話しました。


「ところで…アリスさんをどうやってここまで乗り気に?」


「…アリス様も、やっぱり女の子なのですよ。」

「なるほど」


するとアリス様が待ちくたびれたらしく、


「そろそろ服を選ばないか?」


そして私たちはガラス張りの店内に入って行きました。


××××


「恭弥、そろそろ休憩しない?」


メープルさんにそう言われた頃には、もう昼頃だった。


「昼食にしよう。二人分作っておいたから」


「いや…一旦帰って昼飯を食べてくるよ。」


「いや、遠慮しなくてもいいよ。元々二人分作るつもりだったし」


ここで断るのは失礼だろう。素直に好意に甘えることにする。


「じゃあ、ご飯できたら呼ぶね。」


メープルさんは小屋に入っていった。


しかし、ここは本当に緑が多い。空気もおいしくて、いっそここに住んでしまいたいとも思うくらいだ。


芝生に寝転んでみると、空がいつもより高く見えた。空気がきれいな証拠だろう。


そういえばこの世界に来る前はこんな経験したことが無かったな。


もしかしたら、俺はここで生まれた人間なのかもな。


××××


「恭弥、ご飯が出来たよー」


どうやら昼飯を作り終わったらしく、美味しそうな匂いが空きっ腹を刺激する。


「今日はこのあたりで採れるキノコを使ったリゾットを作ってみたよ」


二人でリゾットを食べていると、ふと気になったことがあったので聞いてみる。


「メープルは分隊11番でどんな仕事をしてるんだ?」


彼女が呼び捨てで良い、と言っていたのでさんは付けない。


「私は携行用の薬を作ってるよ。全員が回復魔法を使えるわけではないからね」


縁の下の力持ちだな、と彼女を見て思った。


××××


「アリスさん、このような服はいかがですか?」


「…スカートか。」


ガネットさんの手には普段アリス様が着ないような服がある。


「もっと動きやすい服はないのか?」


「いえ、女性の服は見た目が大事でして…」


ガネットさんが困ったように私を見てきます。


どうやら私の出番のようですね。


「恭弥さんは確かフリルのついた服が好みでしたね…」


と、聞こえよがしに呟きました。


するとアリス様がぴくりと反応しました。


顔を赤くしてガネットさんからスカートをひったくり、試着室に入っていくアリス様を見て、


「何か…ラルクさんの言っていることが解るような気がします」


と、ガネットさんは呟きました。


感想お待ちしております。

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