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山小屋に住まう者

「すみません、お願いしたいことがあるのですが…よろしいですか?恭弥さん。」


突然ラルクさんに頼み事をされた。内容は、分隊11番の人からハーブをもらってきて欲しい、ということらしい。


「いいですよ。すぐ戻ってきます」


「い、いや…ゆっくりで良いですよ?」


何か困っているようだが、原因がわからない。


「あ、そういえばパンも買ってきて欲しいですね…」


「分かりました。行ってきますね」


俺はルリディア城に向かうことにした。


××××


「お、キョーヤか。今日もアリスさんの忘れ物か?」


「違いますよ、ノームさん。今日はハーブをもらいに…」


「あぁ、そういうことか。なら、もみじのところに行くと良い。」


「椛…?」


「あだ名だよ。メープルだからもみじ。まぁ、ジパングの葉っぱが元らしいが。」


ジパングとはもしかしたら日本なのか…?忍者も知られてるからな…。


「あいつは非戦闘要員だから、畑にいるんじゃないか?畑は城の西にあるぜ」


ノームさんに礼を言って城を出た。


…十分くらい歩いただろうか。手入れの行き届いた畑と山小屋が見えてきた。


どうやらここのようだ。


木で作られたドアをノックすると、茶髪の女性が出てきた。目のくりくりとした可愛い人だ。


ただ、少し気になったことがある。


…彼女には猫のような耳と尻尾が生えているのだ。


「……あなたが恭弥さん?」


「そうだけど…ラルクさんの頼みで」


「じゃ、とりあえず中に入ってよ。」


ハーブだけもらうつもりが、いつのまにか小屋に連れ込まれていた。


××××


小屋の中は必要最低限の家具しか置いていなかった。


テーブルと椅子二脚はあったので、座るように促される。


「初めまして。私は分隊11番の非戦闘要員、ヴァン=メープル。いつもはここで農作業をしているよ。」


すると俺の視線に気が付いたのか、


「…私は獣人族だからね。耳と尻尾は本物だよ。…と言っても私は獣人族の血が薄いから、人間に近いんだよね。」


自分の耳を触りながら彼女は言う。ぴくぴくて耳が動いているのを見る限り、とても作り物には見えない。


「今日はラルクさんのお使いなんだよね?確かハーブだった気がするけど…」


「ああ。ラルクさんはハーブと言っていた。」


「うーむ、ハーブの在庫がないから畑のを収穫しないとね。手伝ってよ」


「お、おう。俺でも大丈夫か?」


「力仕事は私には辛いからね。助かるよ。」


早速畑に出て、彼女は収穫を始める。


「はい、これ持って。」


籠を手渡されたので両手に抱える。その中に慣れた手つきでメープルはハーブを放り込む。


「まぁ、時間はたくさんあるからのんびりしていってよ。私も話し相手が欲しかったし。」


確かに空気もきれいで過ごしやすい。


「じゃあ、夕方くらいまではここにいるとするかな。」


「よし」


「何か言ったか?」


「いやいや、何も。籠しっかり持ってて。」


「あ、すまん。」


しばらくはハーブの収穫に時間がかかりそうだ。仕方ないからここにいることにするかな。



感想お待ちしております( *`ω´)

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