最凶、最悪。
かなり短いですが、許してください( *`ω´)
十三人目の地獄。分隊16番の最凶最悪の戦闘要員。
奴は…ティアの別人格だ。そいつが今表面に浮き上がってきたんだろう。
死なずに済んだが…素直に喜べない。
「おや…お嬢さん、恐怖でおかしくなりました?ハッタリもいいところです。」
まさかこんな小娘に殺されるとは思っていないらしく、悪魔はわざとらしく肩をすくめる。
しかし奴は嗤うのを止めない。
「あっははは!聞こえなかったならもう一度言ってあげる。…肉片一つ残らず殺してあげるわ」
凄まじい威圧感を放ちながら奴は話す。
「生意気な口を叩きますね。先に貴方から殺して差し上げましょう」
悪魔は地面を蹴り、奴に近づいていく。
それをまるであざ笑うかのように、
「下僕【獅子】。ふふふ…」
奴は十三体の獅子、いや、正確には地獄に住まうものを呼び出す。
「無詠唱…⁉」
詠唱無しで魔術を使えるのはこの世でもほんの一握りだ。悪魔は初めて生で見たんだろう。
「あら、そんなに珍しいかしら?まぁ、最期に見られて良かったわね」
「ちっ…」
悪魔は急ブレーキをかけ、奴から一旦距離を置こうとする。
しかし、十三体の化物はそれを許さない。
「さよなら。バラバラってのは間違いね…消してあげる、ってのが正しかったわ。」
俺はただ、見ていることしか出来なかった。
断末魔が聞こえ、肉と骨の潰される耳障りな音が響く。
悪魔は喰われたのだろうか。血の痕すらも残さずいなくなった。
奴は俺を見て、
「久しぶりね。最近殺し足りなかったから丁度良かったわ。」
そして、ティアの身体はそのまま崩れ落ちた。
××××
「……?」
目を覚ますと、私は分隊16番の部屋のソファーに寝かされていた。
「お、起きたんか。」
声のした方を見ると、肩に包帯を巻いたロイが立っていた。
「大丈夫か?どっか痛むとこ、あらへんか?」
「うん。大丈夫。ロイこそ、肩大丈夫?」
彼は元気そうに笑い、
「大したことあらへん。油断しただけや」
と、こちらに心配をかけないようにしてくれる。
ただ、私は一つ聞かないと。
「十三人目の地獄、現れたんでしょ?」
ご感想お待ちしております( *`ω´)




