そして終わりが始まる
今日見てみたら評価をしてくださった方がいました。ありがとうございます。とても嬉しいです。
第一部が終わったら番外編を考えていますが、皆様のアイデアを採用させて欲しいと思っております。
ぜひ書き込みお願いします( *`ω´)
「…何が起こっとるんや、町が爆発したで」
「…とりあえず行ってみない?ここからじゃ何も見えないわ」
窓の外では、町が突然爆発したことによるパニックが起こっている。
「ロイさん、何が起こったんですか⁉」
「恭弥。お前戦えるか?」
「…へ?」
「俺たちと一緒に戦えるかって聞いてるんや。行けるか?」
「は、はい。一応。」
そしてロイさんとティアさんは戦闘の準備らしきことを始めた。
「猫、使い魔で様子を見られへんか?」
「今送ってるけど…場所が遠いわ」
「…到着次第場所を教えてくれ。」
そして二十秒程経っただろうか。ティアさんが目的地を特定したようで、
「場所は西の25番地。一番外れの場所よ」
「よっしゃ、じゃあ恭弥はわいに掴まってくれや。転移するで」
そして一瞬視界が真っ白になった後、無惨に破壊され尽くした建物が目に飛び込んできた。
××××
「あかんな。死者が出てるな、生存者は発見できたか?」
「ううん。猫たちに見回りさせてるけど、みんな逃げたみたい。」
「そうか…なら、遠慮なく戦えるな」
ロイさんとティアさんの見つめる先には、恐ろしいフォルムの悪魔のような化け物が立っていた。
「しかしながら、わっちたちが一番乗りみたいよ。他はまだ場所を特定してるでしょうね」
「そうやな…奴は見る限り中級悪魔や。いけるか?」
二人が話している間、俺は雅と会話をする。
「いくら練習したからと言っても、まだまだ恭弥さんは素人ですからね~?かわすことを考えてください~」
そうだ。例えアリスに剣の心得を叩き込まれたからと言っても、まだまだ経験が足りない。
雅の言う通りに、あまり無茶はしない方がいいだろう。
すると化け物が不快な咆哮を放つ。
「…あんまり時間は無いってことやな、猫。」
「そうね。早く片付けましょ。」
「さて、じゃあ猫と恭弥は無理すんなよ。……始めるぞ。」
その言葉を合図にティアさんとロイさんは化け物のいる方に飛び出していった。
××××
「悪魔の装甲ってみんな硬いから嫌いなんや…」
ロイは両手に取り出した短剣を逆手に持ち、化け物の首元を斬りつける。
ただ、あまり効いてないらしく、化け物は身体を捻り、彼を振り払う。
「使い魔【山猫】っ!」
ティアが叫ぶと、彼女の手に構成された魔方陣からヤマネコが四頭飛び出してきた。
そして彼らはロイの身体を受け止める。
「サンキュー、助かったで」
すると化け物の身体の無数の棘が俺目掛けて飛んできた。
「ちょ、雅!どうすれば…」
「右に跳んでくださいっ!」
言われた通り、右側に転がるように跳ぶ。
もう少し遅ければ蜂の巣になっていただろう。
「あいつ、恭弥を集中的に狙ってるな。」
ロイは自分に注意を向けようとしたのか、化け物の背後に回り、棘を発射した後で無防備な背中を短剣で突き刺そうとした。
しかし、次の瞬間。彼の腕に風穴が開いた。
「……ロイ!」
化け物の背中のたった一箇所から、鋭い槍のような棘が再生している。
「ちっ…中級悪魔なのにありえへん再生速度や…」
彼の太い腕からはなおも鮮血が滴っている。
どうやら、棘には返しのようなものがついているらしく、引き抜けないようだ。
それを見た俺の身体は、無意識のうちに動いていた。
「ば、バカ!私がヤマネコでロイを助け出すから!戻ってきなさい!」
しかし、その声は俺には届かなかった。
「ロイさんを離せ、この化け物がぁっ!」
ただ、真正面から走っていったため、化け物は爪を伸ばし、五本の剣のように変化させる。
「やめろ、恭弥!死ぬぞ!」
そして刀で化け物の攻撃をいなす。しかし一本だけ捌き切れず、そのまま俺の眉間に迫ってくる。
直感で死ぬと感じたとき、俺の顔を鮮血が覆う。
ただ、その血は俺のではなく、化け物のものだった。
見ると奴の頭に横から派手な風穴が開いていた。
「おう、お前ら。分隊長置いてパーティーか?」
声のした方を見やると、左手の薬指にさっきの紅い指輪をしたテッペイが立っていた。
「テッペイ隊長!どうやってここを探知したんや?」
「勘だ、勘。それよりも無事じゃねぇ奴が約一名いるみてぇだな。猫、ロイを治療してやれ。」
「了解ー」
「…ったく、投げた槍がお前らの方に当たりそうでヒヤヒヤしたぜ」
「槍を…投げたんですか?」
「ああ、あの壁見てみろ。悪魔の頭を貫いて槍が刺さってるぞ」
言われた方を見ると、もともと青色だった槍が真っ赤に染まって壁に刺さっている。
それをテッペイが壁から引き抜き、背中の袋にしまう。
「よし、お前らは帰れ。俺は現場検証があるからな。ロイも早く城で手当てしてもらえ」
そして俺たちは城に戻ることにした。
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