レッドリング×指輪=プロポーズ
感想をもらえてハイテンションな斧神です。
では、最新話どうぞ。( *`ω´)
「……で、俺がその後リンの家だったところを三日三晩掘ってたら、この剣が出てきたっていう話だ。」
テッペイはさっきの話がまるで嘘だったかのように軽い口調で話す。
多分、もし俺が同じ目に遭っていたら正常な精神状況ではなかっただろう。
「…ところで、何故テッペイさんはこの剣が七神器だと分かったんですか?」
「いや、今日やっと七神器だと判明したな。まぁ、アリスのヒヨ助がこの剣を見て騒いでたから薄々七神器じゃねぇかとは思っていたがな。」
「ヒヨ助…?」
「ああ、俺はアリスさんのヒヨコに勝手にあだ名付けてるだけだ」
確かあのヒヨコはチルと呼ばれていたような。
すると、テッペイは俺の刀に気が付いたらしく、
「お、それがお前の七神器か。ちょっくら精霊様に挨拶してぇんだが?」
そして刀に手を伸ばした瞬間、
「恭弥さん、今はあの人に私を見せないで下さい。」
と、雅からいつもとは違う、真剣な口調で頼まれた。もちろん、俺にはその意図が分からない。
ただ、かなり重要そうな頼みだったので、仕方なくごまかすことにした。
「あ~、すみません。今は寝ているみたいです。こいつ、無理矢理起こすと異常に怒るんですよ。」
「んー、まぁ俺もそれは分かるな。また今度でいい」
話題が無くなったので、さっきの話に出てきた煙草について聞いてみる。
「テッペイさんはもう煙草を吸ってないんですか?」
「当たり前だろ。…あんなことがあったんだ。もう吸わねぇよ」
すると何か思い出したのか、急にテッペイが立ち上がった。
「これも何かの縁だ。リンの形見の煙草、開けてみるか」
××××
「実はこれ、俺も開けたことがねぇんだ。ちょっと怖いな」
彼が持ってきた煙草の箱には、うっすらと血の跡があった。
「リンはな、俺があまりに禁煙しねぇもんだから、煙草の中身をすり替え始めたんだよ」
「どんなものが入ってたんですか?」
すると、笑いを堪えながら、
「小麦粉だろ、ティッシュだろ、ときにはカエルが飛び出してきやがった。あいつ絶対に楽しんでやがったさ。」
そして煙草の箱に手を伸ばす。
「さてと、何が出てくるんだろうな?」
箱を開け、テーブルの上に中身を出す。
「………っ」
指輪と、手紙が入っていた。
「おいおい…マジかよ。」
手紙を読んだテッペイが笑う。
「見ろよ、プロポーズだ。こいつは意外だな。」
手紙を見せてもらうと、こう書かれていた。
「テッペイへ。
あまりにもあんたが禁煙しないものだから、いっそのこと婚約指輪を入れておいてあげたわ。びっくりしたかしら?
あんたが煙草を吸う度、寿命が縮むのよ。別にあんたが早死にするのは構わないけど、私と一緒にいる時間を削るのは許さないからね。
あんたは私の為に悪いこととかして…私の代わりに傷付いてくれてる。それは…素直にお礼を言うわ。ありがとう。
ただ、あんたが傷付くと私も傷つくんだからね。
早く二人で平和に暮らしたいから…結婚するわよ。
シュバル=レッドリング=リン」
手紙を読み終え、テッペイの方に目をやると、彼が泣いていた。
「あいつ…死ぬなんて知らずに、大事にあれを持ってたんだな…もっと優しくしてやれば良かったな…」
俺も気付くと一筋の涙を流していた。
「…恭弥、他の奴への挨拶回りをしてきたらどうだ?…俺はしばらくここにいる」
「…わかりました。」
俺がテッペイの部屋を出て、ドアを閉めた瞬間、彼の嗚咽が廊下に響いた。
かなり重たい話になってきた感じです( *`ω´)
感想お待ちしております。




