王国騎士団分隊長 シュルツ=テッペイ
少し短めですが、投稿です。
次回からの回想編の導入だと思ってくださると幸いです。
「よぉ、恭弥。改めて挨拶回りか?」
テッペイは門の横に座り、槍の手入れをしている。
「まぁ、そんなとこっすね。あと、テッペイさんとゆっくり話したいこともありますからね」
すると、
「おいおい、こんな男と喋ってても別に楽しくねぇぞ?」
彼は鼻で笑った。
今日は何か良いことでもあったのか、鼻歌を歌いながら槍の刃先を研いでいる。
「じゃあ聞きますが…七神器を知ってますか?」
彼の表情が少し険しくなる。
「何だよ、お前は昨日の会話だけで何か引っかかるとこでもあったのか?」
そう。彼とは昨日出会ったばかりで、別に普通の騎士団員にしか見えない。
ただ、雅が言うには彼も七神器の所有者らしい。
そこで俺はテッペイさんも仲間に加えておきたいと考えたわけだ。
「いや…特に何も引っかかるところはありませんでしたよ。ただ、俺も七神器の所有者ですから」
それを聞いたテッペイは納得したように、
「なるほどな…確かに精霊同士はお互いの場所が大体分かるらしいからな…」
「良かったら見せてくれませんか?テッペイさんの七神器を。」
彼はしばらく考え、
「俺のつまんねぇ昔話に付き合ってくれるなら見せてやるよ」
と、承諾してくれた。
××××
「あいにく茶菓子を切らしててな。紅茶だけで我慢してくれ」
テッペイは城の中に部屋を持っていた。身分が高いと貰えるのだろう。
中は意外に片付いていて、どこに何があるのか一目瞭然だ。
「…どうして出会って間もない俺に、昔話をしてくれるんですか?」
「暇だからだよ。それにお前は昔の俺に似てるって勝手に思っただけだ。」
多分暇というのは嘘だろう。アリスから王国騎士の忙しさは聞いている。
「…で、お前は俺の七神器が見たいって言ったな。待ってろ。すぐ持ってきてやるよ」
そう言って彼は部屋の奥の頑丈な箱を開け、中から乱暴に剣を取り出す。
「それが…テッペイさんのですか?」
「ああ、といっても精霊はいねぇみたいだがな。」
精霊がいないとはどういうことだろうか?
「何で精霊がいないんですか?」
彼はこの質問を予測していたようで、
「昔はいたけどな…とある事件からずっとこのままだよ」
うつむくテッペイの顔はどことなく寂しそうに見えた。
「とある事件って?」
「今から話してやるよ。」
テッペイは紅茶を一口啜り、口を開いた。
三月中旬まで更新止まりそうなので、もし投稿出来たらなるべく更新します( *`ω´)




