第二話 決意と出会い
調子が良かったので続き書きました!!
「痩せなきゃ!!」
そう思った瞬間、その場にいた人たちが一斉にこっちを向いた。
「えっ、声に出してましたか?」
そう聞いた瞬間
「お嬢様!!!応援いたします!!頑張ってください!!」
とみんなが言った。
「ありがとうございますわ。がんばります!!」
そう答えたら、みんなが驚いていた。
「お嬢様なんか、雰囲気変わったわよね」「えぇ、魔法の力が授かったのかしら」「そういえば、そんな時期よね」
そう、メイドたちが話しているのを知らずに部屋へ走って行った。
「はぁっ、はぁっ」
こんなに走るのってきつかったっけ
「これは、ほん、とに、痩せなきゃ、いけ、ない…でも漫画で出たときよりは太ってない!!入学までに痩せるぞ!」
それから私は日が暮れるまで庭を走ったり、部屋でスクワットをしたりしていた。
(暗くなってきた…今日はもう終わりにして、お風呂に入ろう)
「シェリア、お風呂の準備はできていますの?」
「はい、できています。お嬢様、今日は、お疲れでしょうから明日に備えて、お風呂に入られた後ご夕食をいただいて、すぐにおやすみしましょう。」
「わかったわ、心配してくれてありがとう」
そうお礼を言ったら、シェリアは目を見開いていた。
(今日はいろんなことがあったなぁ)
布団にはいり、目を閉じて私は考えた。
(モブ悪役に転生したことに気がついて、もうすぐ入学式だし、原作にはなかったことも知れた。明日はお父様と従者選びに行くなんて、明日から少し心配だけど、少したの、し…)
久しぶりの運動で相当疲れていたのか、寝てしまった。
コンッコンッコンッ
「失礼します。」
「お出かけのご準備をしますので、起きてください」
そうシェリアがいつもより明るい声で言った。
「うぅ、ねむい」
(まだ寝ていたい気持ちがあるけど、従者選びに行くから、おきなきゃ)
眠い目を擦りながら私は起き上がって準備を始めた。
「馬車のご準備ができました。」
廊下に出たら、マイケルが話しかけてきた。
(馬車ってことは、従者候補が何人かいる屋敷に行くってことね)
「今から行くところは少し遠いですが、とても綺麗な街並みなんですよぉ」
廊下をゆっくり歩きながら、玄関に着くまでマイケルが話をしてくれた。
(あぁ、やっぱりロゼリッタはお嬢様なんだ…家が広いとは思っていたけど、玄関のドアが3メートルって、やばい!!)
「お気をつけていってらっしゃいませ。お嬢様」
そういって3メートルほどあるドアが開いた。目の前には7人は余裕で入るほど大きい馬車が2台停まっていた。
「足元に気をつけてお乗りください。お嬢様」
騎士が手を貸してくれた。この馬車の中には1人の騎士とお父様と私。
馬の上に運転手が1人。
後ろについてきてる馬車には騎士が5人程度乗っていた。
(思ってたよりも柔らかいのね、この椅子。)
そう考えながら、窓の向こうの景色を見ていると何かが見えた。
「ちょっと!馬車を止めて!!」
急ブレーキで止まった。私は走って"何か"の場所へ向かった。
「ッハァ、お嬢様、お待ちくださいッ」
私は昨日の特訓のおかげか、そんなに息切れしなかった。
私の目の前にあったのは、車輪が壊れた馬車と、騎士っぽい人と同い年くらいの男の子。
「大丈夫?何かあったなら話して欲しい」
そう聞いたら
男の子が泣きそうな顔で、話をしてくれた。
「何時間か前に事故にあった…今日は父上に内緒で街へ行くつもりだったから、バレたら怒られてしまう。執事のコレアンと考えていたけど、解決策が思い浮かばないんだ。」
助けを求めるようにこちらを見てきた。
(うぅ、犬みたいな顔をされたら無視できないよ)
「お父様!!私たちが乗っていた馬車を一台貸してあげられないでしょうか?お願いします!!」
「あぁそうしてやれ」
お父様が笑顔でそう言ってくれた。
その横で男の子がぶつぶつ何かを言っていた。
「嘘…だろ、こんな知らない人に馬車を一台貸すお人好しなんて…」
「ぼっちゃん、今はそんなことよりもお礼ですよ」
「ありがとう…」
照れた顔をしてお礼を言ってくれた。
「後で馬車は使用人に取りに行ってもらうから、大丈夫よ!私達用事があるの。先に行くわね」
走って自分の馬車のところに戻った。
窓の外を見たら手を振ってくれていた。
「また事故にあわないように気をつけてね!!」
自分の出せる最大の声で叫んだ。
30分くらいして古風な屋敷についた。見た目は少し古そうだったが、中は豪奢だ。中央広間みたいなところについたら、100人くらいの老若男女がずらりと並んでいた。
「こちら訓練された従者たちです」
お金が好きそうな顔をしている案内人
「これから長く付き合う人だから、慎重に選びなさい」
お父様が笑顔で私の背中を押した。
(この中からって、100人の中から1人だけ!?なんか、そう考えたらトイレに行きたくなってきた)
「お父様、わたくしお手洗いをお借りしたいのだけれど、どこにあるのかしら」
恥ずかしいからお父様にだけ聞こえるように小さい声で言った。
「廊下に出て左に行って4つ目の角を曲がったところにある」
お父様も私に合わせて小声で言ってくれた。
(廊下に出て、左に行く、4つ目の角を曲がったところ、にあった!トイレ!)
(えっと、角を曲がる。3つ目の…あれどっちだっけ?)
…迷子になってしまった。
とりあえず全部の部屋をのぞけば、
「っ! 何ここ」
一つだけ他と違う感じのドアがあった。部屋の中には、信じられない光景が広がっていた。
一定の間隔で鎖に繋がれたボロボロの老若男女が冷たい床に寝転んでいた。
ただ1人だけ座っている人がいた。
私は走ってお父様のところまで行った。
「っお父様!!わたくし、決めましたの!ついてきてください!!」
部屋を出てこの部屋じゃないとわかった瞬間後ろの方を歩いていた案内人が青ざめて走ってきた。
「ダメです!こちらの部屋は…」
「お父様、わたくし、あそこに座っている子がいいの!ビビッときたんですの」
「ですが、あの子はもう契約されてまして、相当の金額でないとお売りするのは難しいかと」
案内人が余計なことを言い始めた。舌打ちをしそうになった時、お父様に背中を押された。
「任せておけ、ロゼリッタの望みは叶えてやる」
そうお父様がいたずらっ子の笑みを浮かべてドアを閉めた。
(うぅ、お父様はあぁ言っていたけど心配だわ。これ、ドア薄そうだしワンチャン聞こえる説!)
そう思って耳を澄ませたら、かすかに聞こえてきた。
「〜この金額でどうだ」
「っ!!こんなにいただけるのなら、こちらから契約者さんにあとで話を通しておきます。どうぞ連れて帰ってやってください」
その声が聞こえてドアが開いて、小さくガッツポーズをしたお父様が出てきた。
帰りは屋敷から使いを出してもらい馬車2台で私が選んだ子とは離れてしまった。家に着いたら、お父様が使用人たちに夕食までにその子を綺麗にしてこいと命じていた。
私は部屋で朝にあったことを考えていた。
(朝事故にあって泣いていた男の子、見覚えあった気がする…なんか思い返すとシチュエーションにも記憶にある…)
「お嬢様、ご夕食のお時間です」
あれこれ考えている間に夕食の時間になっていた。
席についてあの子どんな顔なんだろうと考えていたら、ノックが聞こえた。
お父様、マイケルの後ろに続いて出てきたのは…
「…え、誰?」
全く知らない美少年が出てきた。
次は短めの番外編をのっけるつもりです!!
7月26日(日)を予定しています。
3話目は7月28日(火)を予定しています。
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