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修ズ!スター!  作者: まくお


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第八話 修ってどんな選手なの?

 自己紹介だけですっかりクラスの人気者になってしまったしゅう。休み時間には他のクラスの子にかこまれている。そして俺、金本満かねもとみちるはその輪に入れない。

 

 もちろん俺にはちゃんと友達はいる。だが、サッカー部のヤツらは他のクラスだし、サッカー部以外の仲の良い友達も他のクラスだ。まあこのクラスにも世間話をするヤツくらいはいるんだけどね。

 こんなことをつらつらと思いながら、席に座っていると、誰か話しかけてきた。

 

「金本くん。はやしくんって本当に未来からきたの?」

 話しかけてきたのは自己紹介でも名前が出てきた花田花はなだはなだ。

「俺はそう思っているよ。ただいろいろと複雑ふくざつ事情じじょうがあるみたいなんだ。長い話になるけど、花田さんは聞きたい?」

「うん。聞きたい!聞かせて!」

 花田さんは、目を輝かせて食い気味でそう言ってきた。今は昼休みだし俺も暇だから話してやろう。

 

 俺は花田さんに修には何にも話してないのに、俺のYouTubeのことや不動山部屋ふどうやまべやのことも知っていたことなどと、昨日聞いた200年後の未来からきたと話や1991年生まれだというと話していたことも話した。

 

 そうすると花田さんは、

「そうなんだ。私の事はどこまで知っているのかな?」

 こう聞いてきた。

 うーん……花田さんが未来に芹沢勇気せりざわゆうき、俺たちはユーキと呼んでいるモテ男の嫁になるという衝撃しょうげきの事実は話さない方がいいよなぁ。

 

「友達だって言ってたからだいたいはわかると思うよ。でもどこまで知ってるかはわからないよ」

 花田さんの未来については細かい聞いてないからね。こうとしか言えない。

「そうかぁ。ねえ、金本くん。林くんは困った事があったら助けてくれるって言ってたけどそれは本当かなぁ?」

 この質問に対して俺は即答する。

 

「修なら助けてくれるよ!」

 まだ出会った数日だが俺には修がめちゃくちゃいいヤツだと言う確信がある。

 これを聞いた花田さんは、

「わかったよ。話してくれてありがとう金本くん」

 と言って去って行った。

 

 花田花はなだはなは小学生の時に「埼玉うなぎFC」でいっしょにサッカーをしていた幼なじみだ。もちろん俺とも知り合いだ。小学生の頃は、俺も花ちゃんと呼んでいたが、中学生になって距離きょりができてしまって。今は花田さん呼びだ。

 

 花田さんは目がぱっちり二重で、可愛らしく背は他の子と同じか少し低いぐらいの女の子だ。そんな子と長く話せたので、俺は嬉しくなる。

 そういえば、花田さんとユーキの子孫が未来の総理大臣そうりだいじんだとも言ってたな……花田さんがユーキとの子供を残さなかったらどうなるのだろうか?

 昼休みが終わり、そして放課後になった。

 俺と修はサッカー部の練習に向かった。


 ***

 サッカー部には、昨日のメンバーがそろった。

 学外のユースチームでプレーしているヤツもいるが、練習に参加するくらいは問題ない。

 修は部員たちと監督に今までのサッカーキャリアを含めの自己紹介した。そのキャリアに部員たちから驚きの声が上がっていた。

 

「土のグラウンドかぁー! 土のグラウンドでプレーするのは小学生以来だな!」

 修は文句を言いながら、アップのランニングを始める。

「修! 埼玉うなぎFCは、芝のピッチだったよ!」

 俺の指摘に修は驚き。

「ほんとっ! なんで僕の時は芝のピッチじゃないんだよ〜!」

 

 と、怒りながら走る。その後ダッシュもあったが、正直そこまで足は速くない。矢部やべの方が速い。

 

 修は背が低いからてっきり足で勝負する選手かと思っていたが……どうやらそうではないらしい。どういう選手なのかはその後の練習でわかった。

 

 次はボールを使って対面パスをする修は俺とコンビを組む。修が出すパスは全部正確だ。近くのパスでも遠くのパスでも、確実に俺が欲しいところにパスをくれる。

 このパスの精度に部員たちは、自分の練習をやめて見入ってしまう。

 

「これじゃ練習にならない! とりあえず集合!」

 この様子ようすを見て監督は練習を止めて、みんなの前でしゅうに問いかける。

 

「林くん。君はこのパスでヨーロッパで活躍してたの?」

「ただパスが上手いだけで活躍できるわけないじゃないですか! それも僕の強みですけど、活躍できた理由は他にもありますよ! そうだ! みやほんと一対一のミニゲームをさせてくださいよ! それを見たらみんな僕のスゴさがわかると思いますよ!」

 

 みやほんとは、宮本茂雄みやもとしげおのことだろうと言うのはなんとなく全員わかった。修はみやほんってあだ名で呼ぶんだな。

「わかった。宮本くんもみんなもそれでいいか?」

 まず監督がGOを出し他のみんなもそれでいいと伝える。宣戦布告せんせんふこくをされた、宮本は、というと。

 

「林が上手いのはわかったが、俺も絶対に負けないからな!」

 やる気満々だ。実は宮本はサッカー部に所属していない。埼玉県にあるJリーグチーム「浦和蒲焼うらわかばやきFC」の下部組織、「浦和蒲焼うらわかばやきジュニアユース」に所属している。

 

 宮本はそのチームでレギュラーのディフェンダーだ、背はそんなに高くないが、守備が上手く足も速い。

 その事実をこの場にいる全員が知っている。部員たちは「楽しみだね!」「見ごたえあるよ!」と勝負を楽しみにしているようだ。

 正直俺も楽しみだ。どうなるんだ……この勝負!

 

「浦和蒲焼FC」のライバルは「大宮白焼FC」です!

良かったら覚えていてください!

次の話はジェミニの教えに従って今日20時に投稿します。ほんとに人気になれるのかジェミニ!?

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