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修ズ!スター! 〜200年後の未来から来た友達!? 1991年生まれの35歳が15歳に若返って2006年世代と同級生に!〜  作者: まくお


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第四十四話 藤井くん学校へ行く!教室編

 僕は藤井聡ふじいさとる。一週間前まで引きこもりで不登校だった。

 

 未来からやってきた……としか考えられない、林修はやししゅうくんとは別れてクラスに行く前に職員室へと向かった。


 ***

 ――職員室にて

藤井ふじいさん。よく来たね!」

「はい。来てみました!」

 担任の女の先生は僕を温かく迎えてくれた。


「三年生になってからは初登校だね! 五組のみんなは良い子だよ! 安心してね!」

 僕はこう言われて「はい」とだけ答えて教室に向かった。


 ――教室にて

「僕は藤井聡ふじいさとるです。うなぎ蒲焼かばやき小学校出身です。仲良くしてください!」

 

 僕はできるだけ元気に自己紹介した。見た感じ、このクラスにはガラの悪い子はいないようだ。


 僕は自分の席に座る。となりの女子は会釈えしゃくをしてくれた。

 言葉は無かったけど、別に悪口を言われなかったので、僕は少し安心する。


 ――朝礼が終わって。初めての休み時間

 僕の憧れの背が高くて、勉強も運動もできる。メガネイケメンの長谷川はせがわくんが話しかけに来てくれた!


「藤井。よく来たな。勉強でわからないことがあったら聞けよ」

「わかったよ。長谷川くんがクラス委員長なの?」


 こう聞くと長谷川くんは苦虫にがむしみ潰したような顔をしてこう言った。

 

「……違うんだ。この前も言ったけど、俺は三年生になってからやる気をなくしてな。今はクラスの係にはなってないんだ」

 

「え!? クラス委員でもないのに僕の家に来てくれたの!?」

「ああ……しゅうが言い出して藤井の家に行くことになったんだ。俺と矢部やべ芹沢せりざわが集められて会議をしたんだ。それで俺と修が行くことになったんだ」

「矢部くんと芹沢くんも僕のために集まってくれたの!?」


 矢部秋男やべあきおくんと芹沢勇気せりざわゆうきくんが会社経営をしていることは知っている。

 きっと忙しいだろう。それなのに……


「芹沢はソッコー会議を追い出されたけどな! あと俺を呼ぶときは『くん』は付けなくていいからな!」

 休み時間が終わったので長谷川くんは少し笑い混じりにそう言い残し自分の席に戻って行った。


 芹沢くんはなんで会議を追い出されたのだろうか? 気になる。

 呼び捨てで呼ぶかぁ。うーん。そう言われても……長谷川()()が染み付いているんだよなぁ。


 その後の休み時間はクラス委員の子が話しかけてくれたり地味な子が話しかけてきてくれた。

 このクラスはいい子が多いのは本当なんだなぁ。

 

 給食は近くの子たちと班を作って食べるシステムだったのでぼっちにはならなかった。


 ――昼休み

「長谷川くん。ちょっといい?」

 長谷川くんと話したくなったので自分から話しかけてみた!


「おう。『くん』はいらないぞ。どうした?」

 長谷川くんは普通に答えてくれた!

 

 話しかけてみるもんだ。


「つい『くん』付けちゃうんだよ。長谷川くんって小学生の時に『くん付けで呼べ』って言ってなかったっけ?」

「そうなんだよ……俺の黒歴史なんだ……っで何か用か?」


しゅうくんのこともっと聞きたいんだよ。修くんって謎が多いよね?」

「た、確かにそうだ……わかった。修のクラスに行くか!」

 僕と長谷川くんは四組へ向かった。


 ***

 四組に着くと、同じ小学校だった。金本満かねもとみちるくんと花田花はなだはなさんが、修くんと話していた。


 二人とも顔見知りだけどそんなに話した記憶はない。


「藤井くん! やっぱりきたね!」

 僕と長谷川くんを見て修くんが声をかけてくれた!僕は「うん。きたよ」と返事する。


「藤井くん! 久しぶりだね! 俺の事覚えてる?」

 金本くんも話しかけてくれる。僕のこと覚えてくれてるんだな!

「うん。覚えてるよ」


 こう答えると、修くんが口を挟んでくる。

「藤井くんさぁ〜『金本くんのこと覚えてるよ』って言わないとダメだよ!」

「えぇ〜! なんでなの?」

 僕は言ってる意味をすぐに理解できなかった。

 

「ちゃんと人の名前を呼ばないと仲良くなれないよ! それにかねやんが藤井くんの名前を呼んでくれて嬉しかったでしょ?」


「……そうかもしれないね」

 今日一日で藤井くんって何回も言ってくれて嬉しかったもんなぁ。


「ねえ。藤井くん! 私のことも覚えてる?」

「覚えてるよ。花田さん」

 こんどはかわいい女子の花田さんが話しかけてくれた!

 ちゃんと名前を呼び返す。

 

「苗字だけじゃなく名前も覚えてる?」

 花田さんはからかうように言ってくる。


「もちろん。花さんだよね?」

 同じクラスになることが何度かあったので、名前まで覚えている。


「ふふっ! 藤井くんが覚えいてくれて嬉しいよ!」

「……僕なんかに覚えてられていて嬉しいの?」

 

 花田さんが嬉しいことを言ってくれた! でも正直僕はクラスの隅っこでずっといた人間だ。

 そして花田さんはいわゆるクラスのアイドルだった。

 

 クラスのアイドルが、そんなヤツに覚えられて嬉しいのだろうか? 思わず本音が出てしまった……


「嬉しいよ! だって藤井くん。良い子だもん!」

 花田さんは、屈託くったくのない笑顔を僕に向けてくれながらこう返答した!

 

「あ、ありがとう! 花田さんにそう言ってもらえて僕も嬉しいよ!」

 僕は素直に気持ちを伝えた!


 ――その後は修くんを中心として話が盛り上がった!


 ***

 ――長谷川と藤井が帰った後の会話――

 金本と花田と修はまだ近くに集まっている――

 

「ふ、ふ、ふ! 僕の作戦が上手くいったよ!」

 修は不敵ふてきな笑みを浮かべながら言う!


 修はさらに続ける!

「これで明日から藤井くんは昼休みのたびに四組にくるよ……もうかねやんも四組でぼっちじゃなくなるね!」

「俺はぼっちじゃないよ!」

 金本が修のボケ? にツッコむ! 花田はクスクス笑っている。


「かねやん! 花ちゃん!明日から頼むよ!」

 修は昼休みが終わるチャイムとともに高らかに宣言し、自分の席に向かった――

やっぱり人と仲良くするには、名前を覚えないとね!

次回は日曜日20時更新です。

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