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修ズ!スター! 〜200年後の未来から来た友達!? 1991年生まれの35歳が15歳に若返って2006年世代と同級生に!〜  作者: まくお


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第四十三話 藤井くん学校へ行く!登校編

 僕は藤井聡ふじいさとる。長谷川くんのために学校に行く覚悟をした!

 

 ……したのだけれど。いざその日になると行く気がおきない……


 今日はなぜか長谷川はせがわくんじゃなくて未来からきた――としか思えないとみんなから思われているらしい転校生。

 

 背が低いかわいい系のイケメン。林修はやししゅうくんが迎えに来てくれることになっている……


 彼は僕の友達? と言っていたけど、会ったことないしさぁ。それにクラスも違うし。

 

 僕は上手く話せるのかなぁ?


 ***

「おはよう! 藤井くん! 僕は林修はやししゅう! 未来からやってきた! 君の友達だよ!」

 林くんは家から出た僕に決め台詞を言う!

 

はやしくん……もう僕には言わなくていいんじゃない?」

 

「だってまだ現代の藤井ふじいくんとは友達になってないじゃん」

 

 林くんは真顔で言い切る。

 確かにそうかもしれないけど……

 

 僕たちは学校へ向かって歩き出す。

「藤井くんはやっぱり不登校になっちゃうんだね」

 林くんは、僕が何を話すか悩むヒマもなく話し出す。


「えっと……1991年生まれの僕も学校行ってなかったの?」

 

 林くんの、設定? というか生い立ち? は長谷川くんから聞いている。

 

 林くんは、1991年生まれの35歳で2026年に治らない病気になって200年の間コールドスリープして病気を治してなぜか僕たち同級生が2006年生まれになっている、2026年の現代にきたんだっけ?

 わかりづらいな……


「そうだよ。でも小学校四年生の時に僕がきっかけを作って学校に来れるようになったんだよ」

 林くんは僕の素朴そぼくな質問に淡々と答える。

 

「藤井くん! 僕! すごくない! 長谷川くんとやべっちでも学校に来させられなかった藤井くんを来れるようにしたんだよ! 感謝してよね!」

 そして嬉しそうな口調で続ける!


「そ、そうだね……」

 僕はそう言うしかなかった……

 だって林くんは小学校にいなかったし……


「でもさ、藤井くん。なんで不登校になるの?」

「え? 35歳の僕から聞いてないの?」

 大人になれば理由がわかるんじゃないのか?


「それがわからないみたいなんだよ。藤井くん。あくまで僕の予想を言ってもいい?」

「う、うん」

 予想? なんだろう?


「藤井くんは、学校になじめないんじゃないんだよ。()()()()()()()()()んだよ。だって藤井くんクラスメートの名前全員覚えている?」

「覚えないかも……」


 そう言われるとそうかもしれない……矢部やべくんとか長谷川くんとか僕のことを気にかけてくれる子の名前は覚えているけど、全員は覚えてない。

 

 林くんは僕の顔を見て続ける。

「やっぱりクラスメートの名前くらいは覚えないとダメだよ。あと自分から話しかけたりもしないじゃん。藤井くんって」

 

「………………」

 核心を突かれて僕は黙り込んでしまう。


 林くんは話し続ける。

「やっぱり自分から動かないとダメだよ。クラスメート名前を覚えて、自分から話しかけないから。藤井くんクラスに居場所がないって感じて居づらくなってるんだと僕は思うよ」


 僕は何も言えない……


 林くんは立ち止まり。こうも言った。


「あとさ、藤井くんはすごく恵まれているよ。優しい両親がいてさ。長谷川くんややべっちみたいなクラスの一軍が中三になっても構ってくれるんだよ! これ普通じゃないよ」


「どういうこと?」

 意味が理解できず僕は聞き返す。


「だって。中学三年生だったら受験があるんだよ。長谷川くんは勉強する時間を捨てて藤井くんのために時間を割いてくれてるんだよ。やべっちだって、いろいろやらなきゃいけないからね。まあやべっちは、ファンを増やすために連絡してるのかもしれないけどさ」

 

 そういえば長谷川くんはうなぎ区で一番の内科の病院「長谷川医院はせがわいいん」の息子だった……

 お医者さんになるのにたくさん勉強しなきゃいけないことぐらいは僕でもわかる。


 矢部やべくんだって、会社経営とサッカーと音楽で忙しいはずだ。

 金を稼いでない僕に連絡する時間も惜しいかもしれない。


 

「……林くん。その通りだよ……僕は長谷川くんや矢部くんのお荷物なのかなぁ?」

 

「今はお荷物だね」

 林くんははっきりと言い切る!

 でもその後にこう続けた。


「だったら勉強してお荷物じゃなくなったらいいんだよ! 今から勉強して将来に二人を助けたらいいんだよ!」

 林くんは太陽のような笑顔で僕に語りかける!


 林くんの笑顔と言葉がまぶしすぎて学校に着く前なのに僕は泣きそうになりながらこうつぶやく。

「僕にできるかなぁ……」


「やってみないとわからないよ! とりあえず今日一日頑張ろうよ!」

「どう頑張ればいいかな?」


「そこまで面倒見切れないよ! 自分で考えてね! 自分の人生を変えるのは自分だよ!」

「うん! とりあえずクラスメートの名前を覚えるよ!」


 林くんの言葉は突き放したような言葉だったけど、不思議と僕に刺さった!


「藤井くん! これで僕たちは友達だよね? 僕のことはしゅうって名前で呼んでね!」

「わかったよ! しゅうくん!」


 とりあえず長谷川くんに相談してみるか!

 そのあと修くんは不動山部屋ふどうやまべやにいかに取り入ったかを話してくれた。


 修くんのコミュ力やばいなぁ。

 そして、あっという間に学校まで着いた!


 不思議と僕の心からは不安は消えていた!

人を助ける時って、突き放すことも大事だと思うんです。

次回は水曜日20時更新です。

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