表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
修ズ!スター! 〜未来からやってきた友達!?林修が巻き起こす青春群像劇〜  作者: まくお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/41

第四十一話 不登校の藤井くんの現在

 俺は長谷川陸はせがわりく。不登校の藤井聡ふじいさとるを救うべく、未来からやってきた同級生。林修はやししゅうといっしょに藤井の家に着いた。


 なぜかしゅうがインターホンを押し。藤井のお母さんが出てくれた。


「あ! 長谷川くん……この子は?」

 おばさんは修のことを知らない。俺が説明しようとすると……


「初めまして。裕子ゆうこさん! 僕は林修はやししゅう! 未来からきたさとるくんの友達です!」

 いきなりいつもの決め台詞を言う! これ言わないといけないのか!?

 

 ……俺はなんで前もって打ち合わせをしとかなかったんだ! どう説明しようか悩んでいたら……

 

「ああ! 君は不動山部屋ふどうやまべや居候いそうろうしている子でしょ! お茶いれるから入ってちょうだい! 長谷川くんも!」

 

「は、はい……」

 まさかの説明が不要だった……


 ***

 俺たちは藤井家のリビングに通された。四人がけのイスに並んで座る。

 藤井の家は二階建ての一軒家だ。


「今、ジュース切らしてるのよ……お茶でごめんね」

 とおばさんは申し訳なさようにお茶を出してくれた。

 

 俺は「充分です」とだけ言ってお茶を飲む。修も飲む。

 お茶を飲んだ修はこう言った!


「いや〜藤井家のお茶は濃いね〜! うちのカルピスより濃いよ! ね! 長谷川くん!」

 ……なんだこのジョーク?

 

 俺はツッコミたかったが「お、おう」としか言えない……

 おばさんはクスクス笑っている。


 この場の雰囲気ふんいきは良い。でも本題を切り出さないと!


「おばさん。藤井くんはどこに居るんですか?」

 これを聞いたおばさんの顔は一気に暗くなる。


「それが……ずっと部屋に引きこもっているの……」

裕子ゆうこさん。リビングにも出てこないのですか?」

 修が気になることを聞く。


「そうなのよ……去年まではリビングでいっしょにご飯を食べていたんだけど、今年になってからトイレ以外は出てこないのよ……」

 

「そうなんですか! それは大変だ!」

 俺は思わず大きな声で相づちを打ってしまう。

 藤井の状況は思ったより深刻だ!


「裕子さん。さとるくんの部屋まで行って良いですか?」

「もちろん。未来からきた林くんならなんとかできる?」

 修の提案におばさんはか細い声で修に問いかける。


 すると修はこう答えた!

「わかりません。でもやることはやります! 何もしないよりいいでしょ!」

 おばさんは「そうね!」と返答。俺たちは二階の藤井の部屋まで向かった。


 ***


「藤井くん! 初めまして! 僕は林修はやししゅう! 未来からやってきた君の友達だよ!」

 

 修は藤井の部屋をノックしてこう決め台詞を言うが、反応はない。


 ドンドン! とさらにノックして修は続ける。

「藤井くん! 君は未来にスポーツトレーナーになるんだよ! 未来の話を聞きたくない?」

 修はさらに呼びかける! すると……


「僕がなれるわけないよ!」

 藤井から返答があった! おばさんは驚いている!

 

「それがなれるんだよ! とりあえず部屋から出て僕と話そうよ!」

 修は熱く呼びかける!


「部屋から出たくないんだよ! 僕にはもう、この部屋しかないんだぁぁぁぁーーーー!!!!」

 

 藤井の叫びが聞こえてきた! これは会ってくれないのでは?


「なに言ってんだよ! 藤井くん! 君には広いリビングがあるじゃないか!」

 修は冗談か本気かわからないことを大きな声で言う!

 確かに藤井家のリビングは立派だが……


 修はその後「藤井くん! 広いリビングに出てきてよ!っと言いながらドアをドンドンドンドンと叩きまくる!

 

 おばさんも「聡! あなたにはリビングがあるじゃない! 出てきなさい!」といっしょにドアを叩いている!


 二人とも真剣にやっていると思うが……正直、俺は今笑うのをこらえている。

 (そういう部屋からの出し方あるのか!?)

 っと非常にツッコミたいけど、黙っておこう……


「僕は出られないよ! 髪の毛も伸びっぱなしだし!」

 一分くらいドアをドンドンされた藤井もキレる!


「髪ならしばればいいじゃん! 裕子さん! 髪留めあるよね!」

「あるわ! 聡! 髪のことは大丈夫よ!」

 修とおばさんは藤井を論破ろんぱする!


「僕はしばらく風呂に入ってないんだよ! 臭いよ! 臭いやつと会いたくないでしょ!

 藤井は別の方向から修を拒否する!

 どうするんだ! 修!


「風呂なら今から入ればいいじゃん! 裕子さん沸かしてよ!」

「そうね! 今から沸かすわ!」

 

 確かにここは家だからいつでも入れるな……

 その手があったか! さすがだぞ! 修!


 おばさんは風呂を沸かしに向かった!


「藤井くん! 今日一日リビングで僕は待つからね! 僕と長谷川くんが待ってるよ!」

 修は藤井に向かってそう言い残し、去って行った!


 ここは俺も仕事するか!

「おい! 藤井! 長谷川だ。俺も待ってるからな! 出てこいよ!」

 俺はこれだけ行ってリビングに向かった。返事は無かった。


 やれることはやった。あとは藤井次第だな出てきてくれたらいいんだが……

引きこもりでもリビングには出たほうがいいと思いますよ!

次回は水曜日の20時更新です。

コメント、ブックマーク、評価、お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ