第四十話 不登校の藤井くん
俺は長谷川陸。背が高くメガネの男子中学三年生だ。
一応周りからイケメンと評価されているらしい。
昨日永遠のライバル「矢部秋男」から初めてのロインのメッセージが送られてきた!
内容はこうだ!
「おい! 長谷川! 藤井は今どうしてるんだ! 同じクラスだろ!」
藤井とは同じ小学校の同級生。藤井聡の事だ。俺と同じクラスで不登校の男子。
藤井は小学校の頃から学校を休みがちだったが、たまには学校に来ていた。
……しかし中学に上がってからは全く来なくなった。
俺はそんな藤井が心配になって、何回も藤井の家に行って学校に来るように、説得したが学校に来てはくれなかった。
三年生になってからは、家に行っても会ってくれなくなった。
その事実を矢部に伝えると……
なぜか未来からやってきたかわいい系のイケメン男子。林修からロインがきた!
「なんでなんだよ……」
俺はツッコミながらロインを見る。するとそこにはこう書かれてあった。
『明日の放課後に藤井くん会議を行うよ!』
っと書いてあった。
俺は「藤井くん会議」ってなんだよ……と思いながらも、これに了解のスタンプを送る。
俺たちももう中学三年生。藤井を救うチャンスは今しかないかもしれないからな!
***
「藤井くん会議」には、俺と修と矢部秋男。あと芹沢勇気の4人で行うようだ。
放課後に俺のクラスに集まった。矢部はともかく芹沢は藤井のことをそんなに気にかけていたイメージはないんだが……
まあ修が呼んだからいいのか!?
「今から藤井くん会議を始めます!」
修が教壇に立って司会をする!
「確か……長谷川くんは小学校の頃から、藤井くんを学校に来させようとしているんだよね?」
「ああ……実は……」
俺は昨日。矢部にロインで送った内容を三人に伝える。
修は「うん。頑張ってるね!」と言ってくれた!
「やべっちはロインをたまに送ってるんだよね?」
「そうだよ。あいつ俺の手下にはなりたくないみたいだが、俺の曲は聴いてくれてるんだ。たまに感想をくれるんだよ」
矢部は淡々《たんたん》と語る。
矢部も藤井にそんなことをしていたのか! 矢部のことは嫌いだけど、ここだけは評価してやろう!
「ユーキは藤井くんに何してるの?」
そうだ! 芹沢はなにをしているんだ!
「えっと。同じクラスだった時に先生に言われたら家まで会いに行ってたよ。花ちゃんといっしょに!」
芹沢は自慢気に語る!
「えっ!? ユーキそれだけしかしてないの!? 女連れで先生に言われたら行っただけ!?」
これを聞いた修の顔が一気に変わった! 呆れた顔をしている!
「いや……俺も藤井くんのことを思って行ったんだよ! 褒めてくれよ……」
芹沢も修の変貌ぶりにビビって言い訳をする!
「全然褒められらないよ! 誰だよ! この会議にユーキを呼んだヤツは!」
修は芹沢を一喝する!
呼んだヤツは修なんだが……でもあまりの修の勢いに俺も矢部もツッコめない!
「いや……それは……しゅ」
芹沢がそのムジュンを突こうとした時だった!
「ユーキはこの会議に必要ないよ! さっさと帰って小説と子供でも作ってろ!」
修がブチ切れる! 中学生が子供作ったらやばいが……
でも何人も彼女がいる芹沢ならやりかねないな……
「子供は作らないよ! でも、わかったよ……小説のネタにするから結末を教えてね!」
芹沢はこう捨て台詞を吐いて教室を去って行った!
さすがの芹沢でもそこはしっかりしているのか。
「ここからが本番だよ! やべっちと長谷川くんのどっちかが僕と藤井くんの家に行くよ!」
修の提案には俺と矢部二人がうなずく!
「でも、どっちが行くのがいいかな? 二人はどう思う?」
修は続けて問いかける。
「矢部が行った方がいいんじゃないか? 矢部は今でも連絡つくんだろ? 藤井。俺のロインには返してくれないぞ」
俺はこう返答する。
「どうかな……藤井はロインには返してくれるけど。俺は中学に上がってから家までは行ってないし、長谷川が行った方がいいんじゃね?」
矢部はこう返答する。
どうしたらいいのかわからず。三人でしばらく「うーん……」と考える。
そんな時。修がこんなことを言い出した!
「まあ! どっちでもいいよ! 二人とも藤井くんを想っているしさ! 藤井くんもわかってるよ! 片方がダメだったらもう片方が行けばいいんだよ!」
これを聞いた俺と矢部は顔を見合う。そして俺は矢部にこう伝える。
「矢部。今回は俺が行くよ。同じクラスだし」
矢部は「そうだな!」とだけ答えた。
俺と修は学校を出て藤井の家に向かった。
未来からきた林修は藤井を救えるのだろうか?
俺もできるだけのことはしよう!
ここから不登校の藤井くん編が始まります。
全七話です。
次回は日曜日更新です。
時間はいつも通り20時です。
コメント、ブックマーク、評価、お願いします。




