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修ズ!スター! 〜未来からやってきた友達!?林修が巻き起こす青春群像劇〜  作者: まくお


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第三十九話 修の恋愛遍歴 一人目の彼女編

 私は春野桜はるのさくら。未来からやってきたという同級生。林修はやししゅうくんとマックでデートしている。

 

 林くんの恋バナが始まる!


「実は僕は35歳だって桜は知ってるよね? まずは初めてできた彼女について話すよ!」


「うん! 話して!」

 そういえば林くんは1991年生まれの35歳だけど、200年後の技術で15歳に若返ったんだっけ?

 そんな細かいことはどうでもいいか!


「初めてできた彼女は井上いのうえひとみちゃんだよ。桜も知ってる?」

 

「ひとみちゃんだよね? 小学校の同級生だよ!」

 うなぎ蒲焼かばやき小学校の同級生と同じ名前だったから、私は同一人物だと判断した。


「やっぱりそうなんだね。そういえば桜はひとみちゃんと仲が良かったよね?」

 

「うん……そうだけど、中学生になってからはクラスが違うから最近話してないよ。そういえば学校にも来てないって話を聞くよ」

 

 私は正直に話した。すると林くんは「うーん」とうなった後にぷつりと、


「ひとみちゃんの家庭は大変だからな……なんとか助けたいんだけど。どうしたらいいのかわからないんだ……」

 と今までの明るい口調からは想像できない、苦しそうな口調で葛藤かっとう吐露とろする。


「ひとみちゃんの何が大変なの!? 私も友達だし、助けたいよ!」

 この言葉は私の本心だ! 友達が困ってるなら力になりたい!


「僕も今。さくっている時だからさ!時がきたら力になってよ! それよりも楽しい話をしよう。僕は中学二年生の時にひとみちゃんから告白されて付き合ったんだ!」


「わかった! その時は声をかけてね! 林くんはひとみちゃんのことを付き合うまでどう思っていたの?」

 

 ひとみちゃんの家庭のことは私にはわからない。このタイミングで聞くことではないと判断した。


「あんまり意識して無かったかな……告白されたからさ。『試しに付き合ってみよう』って気持ちだったんだ」

 林くんはそう落ち着いて言ってあと、こう続けた!


「でもさ! いざ付き合ってみるとすごくいとおしく感じたんだ! 恋愛がこんなに素敵なものだったのか! って感動したね!」

 

 さっきとは一転! 林くんは太陽のような笑みでこうひとみちゃんへの気持ちを語った!


 でも同時に私には疑問も生まれた。

「林くん。じゃあなんでひとみちゃんと結婚しなかったの? 4人目の彼女と結婚したって言ってたよね?」


 林くんは下を向いて、「それがさ……」と前置きした後に、

「ひとみちゃんと結婚したかったんだけど、僕は高校一年生の途中で地方のj2クラブと契約しちゃったからだよ。それで別れたんだ」

 

 と淡々と語った。林くん……テンションの上がり下がりが激しいな……


「でも、別に遠距離恋愛えんきょりれんあいすればいいんじゃない? 電話だってあるし」


「僕、遠距離とか無理だもん」

 

 林くんは真顔で言い切る!

「ど、どうして!?」

 私は動揺どうようしながら聞く!


「いや、寂しいじゃん」

 また真顔で言い切る林くん……

 

「え、えーと。それが別れた理由なの? なんで!? ひとみちゃんが愛おしいんでしょ!?」


「だってさ。僕は幼稚園の頃に両親をガンで亡くしてるんだよ。多分僕もガンで死ぬ。早いか遅いかはわからないけどね。だからさ! できるだけ大事な人とはいっしょに過ごしたいんだよ!」

 

 林くんはこう豪語ごうごする!

 うーん……わからないこともないけど……


「別れるとき、ひとみちゃんはなんて言ってたの?」

 私はこれも気になったので聞いてみた。

 

「『しゅうくんが結婚してくれるなら自分のこと全部捨ててついて行く』って言ってくれたんだよ」

 

「ひとみちゃんも本気だったんだね……」

 私は軽く相づちを打つ。林くんは続ける。

 

「でも、その時はひとみちゃんをずっと食わしていく自信が僕にはなかったんだよ。それにひとみちゃんもその時高一じゃん? だから決断ができなくてさ。お別れしたんだよ」


「そうなんだ……悲しい話だね……」

 私はどう上手く言っていいかわからずに気持ちだけを伝える。すると林くんはこう語った!


「ね! 桜。これでわかったでしょ? 初恋の人と結婚する難しさが! 勉強になったでしょ!」

 

 林くんは嬉しそうに私をからかう!

「そんなものなのかな……そうだ! 二人目の彼女についても教えてよ!」


「二人目の彼女は年上の看護師かんごしを目指す。一つ上のお姉さんだよ! あ!? でもそろそろ夕方じゃない? 桜の家って門限もんげんがなかったけ?」

 

「あ! もう五時だ! 最悪でも七時までに帰らないといけないんだった! もう帰らないと!」


 春野家はサッカーで帰宅が遅れるのは良いけど、遊びではダメなのだ。


「じゃあ今日はお開きだね! ねえ桜! 僕たちもう友達だよね! 僕のことはしゅうって名前で呼んでね!」

 林くんは最後に満面の笑みでこう提案してきた!


 確かに今日は楽しかったし、もう友達だよね!

「そうだね! これからはしゅうって呼ぶよ!」


「ふふふ。そうしてね。やべっちみたいに修っちって呼んでくれてもいいんだよ」

 

「ダメだよ! 私にとって『なになにっち』は特別なんだから!」

 

 修にまたからかわれた。修はどれだけ私のことを知っているの? 逆に怖い……


 マックを出て別れ際に修くんはこう聞いてきた。

「桜。藤井くんはなにしてるのかな? やっぱり不登校になってるのかな?」

「藤井くん? ああ藤井聡ふじいさとるくんね。やべっちに聞いてみるよ!」


 帰宅後。私はやべっちにロインを送ってみた。やべっちからは返信が無かった。

 私のロインにはすぐに返してくれるのにな……なんでだろう?

ここまででだいたい10000文字弱です。本にするならここが区切りかなぁ。

「修ズ!スター!」まだまだ続きます。

次回は水曜日です♪

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