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修ズ!スター! 〜未来からやってきた友達!?林修が巻き起こす青春群像劇〜  作者: まくお


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第三十七話 春野桜と矢部秋男の未来

 私は花田花はなだはな前回の未来からやってきた同級生。

 林修はやししゅうくんが爆弾発言ばくだんはつげんをしてしまった昼休みの続きです……


「え!? どういうこと!? やべっちには幼なじみの女の子が他にもいるの!? やべっち! どうなの!?」

「ちょっと昔……仲良かった子がいるだけだよ……」

 

 春野桜はるのさくらちゃんが矢部秋男やべあきおくんに詰め寄る! どうにかしてしゅうくん!


「でも、やべっち。真央まおちゃんと今も文通してるんでしょ?」

 

 しゅうくんは争いを止めようとはせずにこんなあおる発言をする!

 どうにかしてよ……修くん……


真央まおちゃんって! だれ!? 連絡取り合ってるの!?」

 さくらちゃんはこれを聞いてさらにヒートアップする!

 

「いや……ちょっとロインをしているだけだよ……」

 矢部くんは更にごまかそうとする!


 この瞬間しゅんかん! 私を助ける音が鳴り響く!


 キンコンカンコン♪とチャイムが鳴る!

 

「二人とも! 昼休みが終わったよ! 喧嘩けんかは後にしよう!」

 

 私はこれ幸いと止めに入った! これほど昼休みが終わるのが嬉しいのは初めてだ!


はなちゃん! はやしくん! 私は放課後ほうかごにやべっちと話し合わないといけないから残ってね!」

 さくらちゃんはこう言い残して自分の席に帰って行った。

 

 ……え? 私。放課後も修羅場しゅらばに付き合わないといけないの?


 ***

 私は放課後に修くんといっしょに矢部くんと桜ちゃんが話し合うという矢部くんの家に向かっている。

 

「修くん! なんであんな火を付けるようなことを言ったの!?」

 私は修くんをめる!

 

「だって、僕。桜とやべっちの二人に将来、幸せになって欲しいんだモン!」

 

 修くんは真顔できっぱりと言い切る。


「でも……あんな時に言わなくても……!」

 私は不思議ふしぎそうに聞くと、修くんはこう答えた。

 

「花ちゃんも僕がこれから話すことを聞いたら理由がわかるよ。ほら! そこがやべっちの家だよ! いや〜! 何度来ても立派だね!」


 矢部くんの家は屋敷やしき……というレベルではないが、一言でいうと豪邸ごうていだ。

 

 おそらく普通のサラリーマンは埼玉県さいたま市うなぎ区にこんな豪邸は買えないだろう。


 矢部くんのお母さんがやり手の弁護士で稼いでる。って小学生の時に言ってたっけ……


 私たちはインターホンを鳴らして家に入れてもらった。

 

 ***

 矢部くんにリビングに通された。

 キレイな白い六人掛けのダイニングテーブルのイスにはすでに桜ちゃんが座っている。


 雰囲気ふんいきは最悪……

 私と修くんは桜ちゃんと矢部くんの向かいに座る。



「さっそくだけど、やべっちは真央ちゃん。生瀬真央なませまおちゃんと結婚するんだよ! 今も連絡取り合っているんだよね?」

 修くん! さっそく切り出しすぎじゃない!?

 

「お、おう……たまに連絡取ってるよ……でも修。俺は桜と結婚したいと思っている。1991年生まれの俺はどうだったんだ?」

 

 矢部くんは一言で男気を見せる! 桜ちゃんは何も言わないものの、少し笑みを浮かべる。

 

「やべっちはずっと、桜と結婚するって言ってたよ! 23歳になるまではね」

「23の時に何があったんだ?」


「バラエティ番組でユーキとやべっちが精子を調べるって企画をやったんだ。そこで、やべっちの精子が他の男性よりも、動きが悪かったんだ。それでお医者さんに『子供が欲しかったら早く結婚した方が良いかも』って言われたんだよ」

 修くんは淡々と語る。


「なんでそれで、桜と結婚しなくなるんだ? 別に子供ができないわけじゃないだろ?」

 矢部くんの質問はもっともだ!


「その時、桜は女子サッカーのスターだったからだよ! まだまだ現役でやりたい桜と、早く子供が欲しいやべっちで揉めたんだよ! あの時は僕が呼び出されてさ。大変だったんだから!」


「え!? なんで、そんな大事な場に林くんを呼ぶの!?」

 桜ちゃんがみんなが思っていた疑問を聞く!

 ほんとなんで!?


「それは僕が聞きたいよ! なんか玲子れいこさんから夜中に電話かかってきてさ! 呼び出されたんだよ! やべっち! 桜! 二人で解決してよ〜! ほんと!」

 修くんは冗談半分。怒り半分の口調で二人に語る!


「いや……修……まだ起こってないことを怒られても困るよ! なんで母さんが出てくるんだ!」

 矢部くんが逆ギレ気味に返す!


 これに修くんは落ち着いて対応する。

「だからさ。将来そんな未来にならないように僕は今ここにいるんだよ。桜ってあんまりやべっちの他に仲の良い男の子いないよね?」

「う、うん……」

 桜ちゃんはうなずく。


 そういえば桜ちゃんが矢部くん以外の男の子と二人でいるところは見たことない気がする……


「桜も仲の良い男の子の友達が一人はいた方がいいよ! 二人で気楽に遊びに行けるくらいの! その人と結婚しなくても、いい人を紹介してくれるかもしれないよ?」


「うーん。やべっち。私にそんな人いていいかな?」

 修くんの提案に桜ちゃんは少し考えてから質問した。


「……い、いいよ……」

 矢部くんは嫌そうに下を向きながら許した!


「これで解決だね! そうだやべっち! 未来の道具で男女兼用のブライダルチェックができる道具があるんだけど使う? 『かんたーんブライダルチェック』っていう道具なんだけどさ! ほら! これ!」


 修くんはパーカーのポケットから、男の人の股間こかんを守る、カップのような形の物を取り出した!

 正直……未来の道具には見えない。


「いや。ちゃんと病院に行ってみるよ」

 矢部くんはあっさり断る。

 

 今の医学でもわかるもんね!


「残念だなぁ……これ1000万円したのに! なんでやべっち使ってくれないんだよ!」

「信頼できるか!」

 

 修くんのボケ? に矢部くんがツッコミ。笑いが生まれる!

 この場の空気も明るくなったな。来た時はどうしようかと思ったよ……


「ははっ。でも気軽に遊びに行ける相手かぁ〜。林くん!誰が良いと思う?」

 桜ちゃんの冗談めかした質問に修くんはこう答えた!


「桜! じゃあ僕とデートしようよ!」

 

やべっちかっこいい!

次回は水曜日です。

ジェミニの指示でこの小説の更新はずっと20時です!

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