第三十五話 さわやかカップルの風間咲と橋本翼の未来!
俺は金本満。相撲部屋の息子で、サッカーとYouTubeをやっている。
最近やってきた、未来からやってきたかわいい系イケメンの同級生。――林修に振り回されている……
まあ楽しいんだけどね!
「あ! 修くんと金本くん! おはよう!」
いっしょにうなぎ蒲焼中学に登校していたら、イケメン爽やかサッカー少年の、橋本翼にあいさつされた。
翼はボーイッシュな女子の風間咲といっしょに登校していた。
二人とは今は別チームに所属しているが、小学生時代に同じチーム「埼玉うなぎFC」でいっしょにプレーしていた幼なじみだ。
「二人ともおはよう! やっぱり二人は付き合っているんだね! 僕は安心したよ!」
修は軽く二人をからかう! 普通の中学生にはできないが、そういえば修は本当は35歳だっけ……
「いや……あはは……」
「もう林くん! からかわないでよ!」
翼は恥ずかしそうな反応をして風間さんはそれにツッコミを入れる。
二人は中学一年生の三学期くらいからお付き合いをしている。
もう公認カップルとしてみんなに認められていて、いっしょに登校していてもからかうやつはいない。
「ねえ……林くんは未来からきたんでしょ? 未来の私たちはどうなるの?」
風間さんが真剣に聞いてくる!
「二人とも幸せになるよ!」
修はそれに答える! 結婚するのかな? 俺は黙って話しを聞いている。
「じゃあ僕たちは結婚するんだね!」
今度は翼が嬉しそうに聞く! まあ普通そう思うよね。俺も思ったし。
「いや、二人は結婚しないよ? 別の相手と結婚して幸せになるんだよ!」
この修の言葉に二人は凍りつく! どういう事なんだよ!
「おい修! そんなこと言わなくてもいいだろ!」
ここは俺がフォローしないと……
「別に幸せになるんだからいいじゃん」
修はあっけらかんと言い切る!
「そういう問題じゃないよ! じゃあこの翼と風間さんは誰と結婚するんだよ!」
俺は思わずこう聞いてしまった。後から考えたら聞かない方が良かったかも……
「翼は咲ちゃんの妹の志季ちゃんと結婚するんだよ! 咲ちゃんはユーキの弟のたかしと結婚するんだ! みんな仲が良いんだよ! だから心配しなくても大丈夫だよ!」
風間さんの妹は風間志季という女子で確か一つ下の学年だったと思う……
俺は妹さんとも小学校時代にチームメイトだったから、顔と名前は一致するが、俺はあんまり話した事ない。
「なんで翼は志季と結婚するの!?」
風間さんは明らかに怒ってる! それを抑えようとはしているが、自分の妹が大好きな彼氏と結婚するって言われたらそりゃキレるよね……
「なんか、早く子供が欲しい翼とサッカーを続けたい咲ちゃんで揉めたんだよ。23歳くらいの時かな? その時に志季ちゃんが話しに入ってきてさ、『お姉ちゃんが翼くんと結婚しないなら私がする!」って言ってきたんだよ!それで翼は咲ちゃんと別れて志季ちゃんと付き合い初めて結婚したんだよ! 子供も3人できるんだよ!」
修は嬉しそうに話したが、俺を含めこの場にいる3人はどうしたら良いかわからず。黙り込む。
「これ良い話じゃないかな!? ドラマだよ! それに咲ちゃんも28歳までサッカーした後にたかしと結婚して子供も産むんだよ! これ幸せな人生じゃない!?」
そんな未来を今聞かされても……この気まずい場面を俺はどうしたらいいんだよ!
俺たちは何も言えずにチャイムが鳴る! もうそんな時間か……
「じゃあみんな! 教室行くよ!」
修の一言でみんな教室に向かった。正門のところだったので修の未来の話を聞いていた野次馬もいたがソイツらも校舎へ向かう。
……これ一波乱ありそうだぞ……
***
その日の昼休み――
俺は修とクラスのかわいい女子の花田花さんと話していた。
楽しく話していたんだが……イヤな予感が当たってしまう……
別のクラスの顔見知りの女子が四組にやってきた!
その子の名前は、春野桜。春野さんは俺たちのところまで勢いよく来てこう言った!
「林くん! 咲がサッカー辞めるって言ってるんだけど! どうしてくれるの!?」
かなり怒っている!
「え!? 咲ちゃんが!? なんでなの〜?」
修はとぼけた口調でそう返す。修は原因がわかっていないようだ……俺が説明してやるか……
「修。風間さんはサッカーよりも翼と結婚する事を選んだんじゃない?」
「えぇ〜! 咲ちゃんからサッカーを取ったらボーイッシュなかわいさと文系の頭の良さしか残らないのに! なんでなの〜! 桜!」
修は困っている口調で春野さんに聞き返す!
サッカーが無くても風間さんは生きていけるな……俺は心の中でツッコミを入れる。
「とにかく! 林くん! 三組まで来てよ!」
春野さんが自分のクラスに来るように迫る!
「わかったよ! かねやんもいっしょに来てよ!」
「いや! 俺は恋の問題では役に立たないよ!」
俺は彼女ができた事もないし……俺がきっぱり断ると。
「ほ、ほんとだっ! じゃあ花ちゃんいっしょに来てよ!」
「う、うん! わかったよ! 修くん!」
修は俺が役に立たないとソッコーで理解して花田さんを連れて三組に行ってしまった。
面倒事に巻き込まれなくて良かったー! でもよく考えたらちょっと寂しいな……
長谷川くんか守のクラスに遊びに行こう……




