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修ズ!スター! 〜未来からやってきた友達!?林修が巻き起こす青春群像劇〜  作者: まくお


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第三十三話 長谷川くんの悩み 後編

 俺は長谷川陸はせがわりく。俺は今、友人の金本満かねもとみちるのところに居候いそうろうしている未来からやってきた林修はやししゅうというヤツに電話をかけるところだ。


 帰るのが遅くなったので、もう夕方というか夜と言っていい時間なんだが……電話に出てくれるだろうか?


「とにかく! かけてみるか!」

 と俺は独り言を言い。ロインのアプリを立ち上げ林に電話をかける!


「ああ! 長谷川くんどうしたの?」

 はやしは直ぐに電話に出てくれた!

 

「林! 今大丈夫か!?」

「ああ! 大丈夫だよ! 唐揚げ揚げてるだけだから!」

「ええ! なにそれ! 本当に大丈夫か!?」

 どういう状況なんだ!?

 

「大丈夫だよ! ワイヤレスイヤホンで通話してるからね! それに唐揚げだけを作っているからね! 今日は焼き鳥と同時に作ってないし!」

 普段は焼き鳥も同時進行で作ってるのか!?


 まあスルーしよう……

「なあ……林はプロサッカー選手だったんだよな? 何で長く活躍できたんだ?」

 正直、俺はまだ信じていないが、聞いてみるだけならタダだ! 参考になるかもしれないし!


「ああ。大事なことはいろいろあるけど……一番は食事だね」

「食事? 練習とか試合じゃないのか?」

 

「サッカーだけじゃないけど、スポーツ選手に大事なのはそのスポーツに合った食事だよ! 僕は栄養士さんと調理師さんを雇っていたんだけど……」

「……それはお金がかかる……という事か?」

 

 少し林の言葉の間が開いたので俺は自分の予想を聞いてみる。

 おそらく一流の人を雇わないといけないのだろうから、給料が発生するだろう。

 

 でも林は別の回答をした。

「いや。お金じゃないんだ。僕の場合はクラブが出してくれていたんだよ! でも辛かったのはそこじゃないんだよ!」

「……じゃあ……なにが辛かったんだ?」

 

「それはね……好きな物を好きな時に食べれない事だよ! 僕はマックが好きだったんだけど、一か月に一回しか食べれなかったんだよ! しかもチームの調子が悪くなると、それも許されないんだよ! ちゃんと栄養士さんに食べて良い日を計算してもらっているんだよ! 理不尽りふじんだよ!」


 林は怒りの口調で言った!

「いや……ちゃんと栄養士さんが栄養バランスを考えてくれてるんだろ?」

 

「そうだよ! それなのに『クラブの調子が悪いのはしゅうがマックに行ったせいだ!』って一部のマスコミが騒ぐんだよ! ほんと勘弁かんべんしてよ……」

 

 プロの世界だからそんな事があるのか……

「それはしんどいな……」

 俺は心の底から林に同情どうじょうする。

 

「ほんとなんでなんだよぉぉぉーーー!!!!長谷川くん! 僕がお金なくなったらモスバーガー買ってよ!」

 林は急に電話でキレる! 耳が痛くなる!

 

「うるさいよ! あとなんでモスバーガーなんだよ!」

「だって僕と長谷川くんはモスバーガーのきずなで結ばれているからね!」

 

「どんな絆なんだよ! まだ絆ができてないんだよ!」

 俺のツッコミに林は「いつかわかるよ〜!」とだけ言った! いやどういう事なんだよ……わからんよ……


「でもさ、僕はこの出来事がプロで長く活躍できた要因よういんだと思うんだよ」

 林は一気に落ち着いた口調になる。

 

「どういう事だ?」

「まあわかりやすく言うと、プロスポーツの世界は『勝てば官軍かんぐん』って僕は感じたんだ。さっきのマックの話だって勝ってたら一か月に二回食べても許されたんだよ。まあ調子悪くなると感じたから途中からやめたけどね!」


 ここで気になった事を聞いてみるか!

「林と活躍出来なかった選手の差ってなんなんだ?」

 林は一拍置いて話す。

 

「それはいろいろあるよ! ヨーロッパには僕より才能がある選手はいくらでもいたよ。僕よりも上手いヤツ。体がデカいヤツ。足が速いヤツもいくらでもいたよ! 中には僕より全部すごいヤツもいたけど、多くの選手が大成たいせいできなかった。それを持ってない僕は活躍できた。長谷川くんは何が違ったと思う?」

「え? そう言われても……」

 急にこっちに振られてドギマギしてしまう……

 

 林はさらに話す。

「僕がパスが上手かった事もちろんだけど、一番はセルフコントロールができる事だって。ロンドンのクラブで長くいっしょにやった監督に言われたんだ。修は自分で自分を研究して上手くやってるってね!」

 林は自慢を言い。さらに続ける!

 

「食事の事なんだけどさ、実は僕は他の人よりエネルギーを取り込みづらい体なんだよ。だからプロになりたての頃はよくエネルギー切れでピッチに倒れ込んだ事があったんだけど、でも僕は自分の体を研究してお医者さんにもアドバイスを聞いて自分にベストな食事の方法を編み出したんだよ!」

 

「なるほど……それで食事が大事だと思ったのか……」

 合点がてんがいった。自分の体の事は自分でもよくわからない事が多いからな。


「まあ僕はあんまり怪我しなかったのもあるけどさ。そういえば何で長谷川くんは今、プロの話を聞きたくなったの?」

 

「実は昨日調子乗っちゃって……将棋のプロの棋士になれるかも……って思ってしまったんだよ。矢沢からプロで長くやってきた林に聞けば参考になるかも、って言われて聞いてみたんだ。迷惑だった?」


「長谷川くんからの電話が迷惑なわけないよ! まあ長谷川くんはお医者さんになるけどね!」

 林からの強い肯定を受けて。俺はこっそり嬉しくなる!

 

 でも医者にはならないといけないのか……正直医者になるより別の仕事の方が稼げるからな……

 林はさらに続ける!

 

「そうだ! 長谷川くん! 将棋だったらやべっちに勝てるんじゃないかな!?」

「え!? 確かにそうだ! 俺やってみるよ!」

 林の提案に俺は手ごたえを感じた! 勉強でもスポーツでも勝てなくても将棋なら勝てるかも……いや! 絶対勝てる!


「あ! 僕! 生姜焼きも作らないといけないから切るよ!」

「そ、そうか……じゃあ……」

 俺が別れのあいさつを言う前にはもう林は電話を切ってしまった。

 まあいいか! 明日、矢沢やざわに相談しよう!

イングランドのタブロット誌は理不尽な叩き方をするイメージがあったので、物語に組み込みました。

ルーニー選手は可哀想です…

次回は長谷川陸編の最終話です。

明日の20時に公開します。

そろそろ毎日投稿きつくなってきたので、次の話で辞めます。

でも続きは書くので、ぜひブックマークお願いします!

あとヒューマンドラマの月刊ランキング99位に入っていました!

読者のみなさん!これからも書き続けるので応援お願いします!

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