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修ズ!スター! 〜未来からやってきた友達!?林修が巻き起こす青春群像劇〜  作者: まくお


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第三十話 闇落ち!長谷川くん!

 俺は金本満かねもとみちる。未来からきたと俺たちは信じている。

 かわいい系のイケメンの林修はやししゅうことしゅうに振り回される日々を送っている……


 そして昼休み。昨日の修の言葉にしたがって、長谷川はせがわくん……

 地元で有名な病院の長谷川医院はせがわいいんの息子の長谷川陸はせがわりくのクラスに向かった。


 正直、俺が行く必要性がわからない……俺は長谷川くんとはそんなに仲良くないんだが……だが、仲が悪かったわけでもない。

 

 小学校時代に同じクラスになれば話す事もあったし、クラスでリーダーシップを発揮はっきしていた長谷川くんの事を尊敬そんけいしていた。

 

 だから今のクラスに馴染なじんでいない長谷川くんの状況は気になるけど……

 

 しゅうが、

 「中学校時代の僕にはかねやんが必要だよ!」

 と強く主張するので、まあ仕方なく同席する。

 

 1991年生まれの俺ってどんな中学生だったんだ!?


 ***

 長谷川くんのクラスの三年五組についた。長谷川くんは昼休みなのに席に一人で座っている。周りには誰もいない……


 修はいきなり、長谷川くんの机を両手でバン! と叩き!

 

「初めまして! 僕は林修はやししゅう! 未来からやってきた君の友達だよ!」

 

 修はいつもの決め台詞を言う!

 

「おお……そうか……おまえのウワサは聞いてるよ。俺に何か用か?」

 長谷川くんは修の決め台詞にもあんまりおどろいてない! いやこれってすごくね?

 

 俺はもう慣れてきたが、普通もっと困惑こんわくすると思うんだが……


「長谷川くん! なんで私立の中学校に落ちちゃったの?」

 修……いきなりデリケートな話題を聞きすぎじゃない!?

 

「あんまり勉強しなかったからだよ。別に……俺は医者になりたいわけじゃなかったし……」

 長谷川くんは怒らずに説明する。

 

「なんで!? なんで医者になりたくないの!?」

 修は強い口調で長谷川くんを追い詰める!

「だって医者はあんまりもうからないし、責任も重いからだよ。長谷川医院はせがわいいんは姉ちゃんが継ぐだろうし。俺は別の職業……例えばプログラマーにでもなろうと思うんだ」

 

 長谷川くんはあくまで落ち着いて修に説明する。

 長谷川くん! 怒っても良いんじゃない?


「プログラマーの立派な職業だけど……でも長谷川くんはそれで良いの? プログラマーになるんだったらやべっちには勝てないよ」

 修はさっきまでとは違って、落ち着いて説明する。

 

 そういえば矢部秋男やべあきおと長谷川くんは小学生の時はなんの授業でもどっちがすごいか張り合っていたな。

 

 四年生の時からは違うクラスに分けられていた気がする……

 当時は何も思わなかったが多分先生が意図的に分けたんだろう。


「…………別にそれで良いんだよ……俺は勉強でもスポーツでも矢部やべには勝てないんだよ……」

 長谷川くんは下を向いてポツリと言った。

 

「やべっちと張り合わない長谷川くんなんてありえないよ!? 長谷川くんは今闇堕やみおちしてるんだよ! 僕が光戻みかりもどしするからね! 策を考えるからさ! 長谷川くん放課後残ってね!」

「ああ……わかったよ……」

 

 修は大きな声で宣言して、長谷川くんの返事を聞くと。嵐のように五組から出て行った!


「なんだよ……俺は別に闇堕やみおちねぇよ。だいたい光戻ひかりもどしって言葉があるのかよ……」

 

 五組には俺と長谷川くんが残された。長谷川くんは修の宣言に一人でツッコんでいる。

 正直、気まずい……俺はどうしたらいいんだ……


「おい……金本……ちょっといいか?」

 そう思っていたら長谷川くんが話しかけてきた。

「長谷川くん。別にいいよ」

「…………くんは付けなくてもいい……なあ林は何者なんだ?」

林修はやししゅうはね……」

 俺は長谷川くんに今までの林修はやししゅうエピソードを語った。

 

 どうせ昼休みやる事ないし、久しぶりに長谷川くんと話せて嬉しいからノリノリで語ってしまった……


 長谷川くんに(金本って変なやつだな……)とか思われないかちょっと不安だな。

 

 そういえば長谷川くんは小学生の頃。「俺を呼ぶ時はくん付けで呼べ!」って言ってたな。

 だから今更、呼び捨てでは呼びにくいからつい、話している時もくん付けで呼んでしまう。


「そうか……林は未来人だとお前たちは思っているんだな?」

「そうだよ! そうとしか思えないんだ」

 ここで会話が途切れた。俺は気になった事を聞いてみる。

 

「ねえ……長谷川くんってクラスで浮いてるの?」

「そうだよ。なんかクラスのヤツらと話す気がしないんだ。話してもあんまり面白くないんだよ」

 

 長谷川くんの口調は落ち着いている。クラスでいじめられているわけでは無さそうだが、これもしゅうが解決してしてくれるのかな?

 昼休みが終わり俺は長谷川くんに別れを告げて教室に戻った。


 ***

 放課後になった。俺は面白そうなので長谷川くんと学校に残っている。修はまだ来てない。

 

「なあ金本……林はどんな策を考えているんだ?」

「長谷川くん。修は聞いても教えてくれないんだよ。まあ待とうよ」

 

「金本。くんは付けなくていいんだぞ?」

「それが、小学校時代のクセでつい長谷川()()って呼んじゃんだよ! 長谷川くん。『くん』付けで呼べって言ってたじゃん!」

 

「それは俺の黒歴史くろれきしなんだよ……頼むから呼び捨てで呼んでくれよ……」

「ははは! それは無理だよ!」

 

 長谷川くんが丁寧ていねいにお願いする感じで言ってくるから、俺はそれをからかって笑う。


 話してみると長谷川くんは小学校時代と変わらずに、いいヤツだということが俺にもわかってきた!

 修について行って長谷川くんと話せてよかった! 行動してみるもんだな!


「長谷川くん! 待たせたね!」

 修はそう言ってやって来た。一人の男子を連れている!

 同じ小学校だった子だ。

「おう。林。俺を光戻ひかりもどしする方法はなんだ」

 長谷川くんはちょっと面白そうな口調で言う。

「長谷川くんにはこれから将棋しょうぎをしてもらうよ!」

 


 

ここから長谷川陸編が始まります。第三十四話まで続きます。

ついてきてくださいね♪

次回は明日20時に更新です。

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