第二十七話 未来のプロ野球選手?黒崎くんの悩み 前編
俺は金本満背が高く、顔はそこそこ……だと自分では判断している。
サッカー部に所属している中学三年生だ。
一か月くらい前に未来からやってきた1991年生まれなのに未来の技術で若返ったと主張している。
林修という2011年生まれの俺と同じ歳の、同級生が実家の相撲部屋に居候している。
修が言うには、俺たちは1991年生まれの同級生だったらしいが……
***
――ある日の昼休み
修は休み時間には、必ずクラスの子に囲まれている人気者だ。
転校してきてから一か月とちょっとしか経ってないのにクラスには俺より馴染んでいる……
俺もクラスでぼっちというわけではないのだが、複雑な気分になる。
嫉妬しているわけではないと思う。俺も15年しか生きてないからこの気持ちが何かわからない。
昼休みに修が俺の席に近づいて来てくれた!
少しドキドキする。これは恋じゃないと思うんだが……
「かねやん! そういえば黒崎くんはちゃんと野球やってるんだよね? グレてないよね?」
「野球やってるよ! プロ目指してるよ!」
黒崎くんとは小学校からの同級生、黒崎守の事だろう。
黒崎は野球をずっとやっていて、地元の埼玉県さいたま市うなぎ区でも、『将来プロになれるんじゃないか!?』とウワサされているちょっとした有名人だ。
「黒崎くんに会いたいんだけど、何組にいるの?」
「一組だよ! じゃあ今から会いに行こうよ!」
実は俺は黒崎……守とは仲が良い。だけどクラスが違うから最近話してなかった。
どうせクラスに居ても面白くないので会いに行ってみるか!
ちなみに黒崎守は背は俺より低いが、野球をやっているのでガタイは俺よりゴツい、顔は……俺よりかっこいいが女の子にモテる顔というより男にモテる顔だ。
女の子と付き合っているという話は聞いてない。男友達と遊んでる方が今は楽しいのだろう。
かく言う俺もそうだし。でも彼女がいる友達は羨ましい……
***
「初めまして! 黒崎くん! 僕は林修! 未来からきた君の友達だよ!」
クラスの友達と話していた守を呼び出してソッコーで修はいつもの決め台詞を言う!
「えっ! 林修!? いや会ったことないけどな……それに未来からってなんだよ!?」
もう俺は慣れてきたが、初めて会う守は戸惑う。そりゃ当然だ。
「あんま気にするなって〜」
修は体をくねらせながら冗談を言う。いや説明してくれよ……
「いや気になるよ! おい満こいつ何者なんだ!?」
「守……こいつは……」
俺は林修が俺や幼馴染たちの悩みを解決してくれた事や、俺たちは未来から来たことを信じていることを伝えた。
すると守は修に問いかける。
「じゃあ、林は今俺が何に悩んでるかわかるか?」
守は冗談めかした感じではなく、深刻な口調で聞く。
守の悩みなんて聞いた事ないけどな……何か抱えているのだろうか?
頼むぞ! 修!
「知らないよ」
修は真顔で言い切る! いや知らんのかい!
「え? し、知らない! じゃあ俺は将来はどうなるんだ?」
こんどは冗談を言うような明るい口調で言う。
……多分コイツはダメだと思ったんだろう……
「黒崎くんは将来プロ野球選手になるんだよ! スワローズで活躍するんだよ!」
修が明るいく言う。俺は「ありえるな」とちゃちゃを入れたが、これを聞いた守の顔は暗くなる。
「林……俺はスワローズにいつ。どのポジションで入るんだ……」
守はさっきまでの様子とは明らかに違う。野球関係で何かあったのか!?
「黒崎くんはスワローズに高卒でピッチャーとして指名されて入るんだよ!」
「何言ってるんだ! 俺がピッチャーで入れるわけないだろ!」
修は明るく守の未来? を伝えたが、それを聞いた守はブチ切れる!
中学生になってから守のキレたところは見たことがない……修も固まっているし、周りの子も驚いている!
それに守はシニアチームのエースだったはずだ。プロになるならピッチャーだろう。
「おい……守。何があったんだ。こいつ……林修に悩みを正直に話したら何か変わるかもしれないぞ」
ここは俺がフォローするしかない! それに守に何があったのか俺も気になる。
守は淡々と話し始める。
「実は俺……右肩を壊したんだよ……一応生活には問題ないんだが、もう投げれないんだよ……」
守の顔は今までに見た事がない、絶望した顔をしていた……修は腕を組んで黙って聞いている。
修は黒崎守の悩みも解決できるのだろうか?
長くなったので二話に分けました。
次回は黒崎守の話の後編です。
次の話で黒崎守の話はとりあえず終わります。
次回は明日20時に更新です。
コメント。評価。ブックマーク。お願いします!




