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修ズ!スター! 〜未来からやってきた友達!?林修が巻き起こす青春群像劇〜  作者: まくお


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第二十六話 花田花の悩み④ 〜解決編後編〜

後編なので花田花目線です。


「仕事を必死で頑張っていたんだけど、頑張りすぎちゃってさ。精神の病気になってしまったんだ。みんなその子はその後どうなったと思う?」

 

 この場が一気に暗い雰囲気ふんいきになる。

 ある子が「路頭に迷った!」と言う。その子の言葉に他の子たちも同調する。

 はやしくんは続きを話す。

 

「そう思うよね? でもそうじゃなかったんだ! その子、仕事を辞める前に僕に連絡をくれたんだよ! 『しゅう! どうしたらいいかな?』って! 僕はイングランドの制度がわからなかったから、所属クラブの人に相談したんだよ! そしたら福祉に繋げてくれたんだ! その子は仕事を辞めて、生活支援を受けながら闘病とうびょう生活をしたんだよ!」

 

「ずっと支援を受けてたの?」

 今まで話していなかった子が質問した。その子にとっては気になるところだったんだろう。

 

「いや、支援受けて数年経った時にまた僕に連絡がきたんだよ。『病気と付き合えるようになったから働きたい』ってね! ちょうどクラブに人が必要だったから、僕が紹介したんだ。ちゃんと全部の事情じじょうを話した上でね! その子はクラブで働けるようになってさ。僕がクラブから退団した後も働いていたよ!」

 

 林くんは少し間を置いてさらに話す。

「僕がこの話でみんなに伝えたい事は、『困ったことがあったらすぐに相談する事』と『恥ずかしいとか思わずに福祉に頼る』の二つだよ! みんなは18になったら一人で生きていかないいけないと思っているかもしれないけどさ……そうじゃないんだよ! 大人になっても助けてくれる人はいるんだよ! 福祉にも頼りまくっていいんだよ!」

 みんなは声は出さないが、心にくるものがあったようで、この場の空気はさっき暗い空気とは違う。


「でさ! みんなに良い知らせがあるよ! そこに居る花田花はなだはなちゃんは、未来に芹沢勇気せりざわゆうきって嫁がいっぱいいるやばいヤツだけど、福祉には熱心な男の嫁の一人になるんだよ! だから今から仲良くなっておくと、将来良い事が起こるかもよ!」

 

 林くんは私を指差して、こう高らかにみんなに提案する! みんなは私を見る! 私は恥ずかしくなって下を向いた。

 林くんは演説の最後をこう締めた。

 

「まあ、とにかく人には優しくした方が良いよ! 誰かが助けてくれるかもしれないからさ! じゃあ僕は不動山部屋ふどうやまべやで生姜焼き焼かないといけないから帰るね! 最後に言っておくと、僕とみんなはもう友達だよね? 僕のことは林じゃなくて修って名前で呼んでね!」

 林くんは風のように去って行った。林くん……私この後どうしたらいいの……


 この後、「清流うなぎホーム」のみんなが話しかけてくれた。その中の女の子の一人が、

 「友達になってよ」

 と言ってくれた! 私はもちろんOKした。


 ***

 次の日——

 私は早い時間に学校に行って校門で林くんを待っていた。聞きたい事があったからだ。

 

 林くんは金本くんといっしょに登校して来た。

「花ちゃん! あの後どうだった?」

 林くんの方から話しかけてくれた。

 

「うん、一人の女の子が友達になってくれたし、他の子も優しくしてくれたよ!」

 私は思わず、林くんに顔を近づけて、手をガッツポーズさせながら言ってしまう。私は気がついてなかったけど、相当嬉しかったんだなぁ……今気づいた……

 

「そうなんだね! 良かったよ! 計画通り!」

 林くんは太陽のような笑顔でそう返してくれた。私は思わずドキっとしてしまう。でもここでだまらずに聞きたい事を聞かないと!


「ねえ……林くん……なんでこんなに私に良くしてくれるの?」

「決まってるじゃん! 僕が花ちゃんの事大好きだからだよ!」

「えっ?」

 その瞬間——時間が止まった。


「おい! 修! なに校門で告白してるんだよ!」

 金本くんがツッコミ。私は恥ずかしくなって逃げ出してしまう!

 

「あ! 花ちゃん違うんだよ!」

 林くんが説明しようとしているが今はとても聞けない!


 私は校舎裏まで逃げて座り込む。そしてこう思った。

 (ユーキくん以外の人と付き合うなんて考えた事もなかったけど……林くん……いや修くんがもし本気で付き合ってくれって言ってくれたら私はどうするんだろう……)

 

 こう思いはしたが、それでも修くんはまだ出会ったばかりだし……

「でも修くんなら……修くんなら……私を幸せにしてくれるだろうな。修くんは友達思いで素敵すてきな人だから……」

 

 まだ答えは出ないけど、とにかく修くんのことをもっと知りたい! 仲良くなりたい!


***

 

 私は教室に向かった。修くんが話しかけてくれる。

「あの……花ちゃん。僕は大好きって言葉が大好きだからさ、つい言っちゃっただけでさ!」

 

 こう言い訳をしてきたが私はこう返した。

「今は友達として大好きなんだよね! 私も修くんのこと友達として大好きだから! ()()恋人じゃないんでしょ?」

 

「そ、そうだよ! だからさ……えーと……言葉が上手く出ないけど……タイミングが合ったら花ちゃんと僕は結婚するかもね!」

 

 修くんはこう言い残し自分のイスに向かった。タイミングか……恋愛のことはよくわからないけど、もしかしたら私と修くんが結婚する未来もあるんだね!

 

 私は一気に心がウキウキし出した! どんな未来が私を待っているんだろう!


 でもよく考えたら修くん。結婚してるの!? お嫁さんとお子さんはどうしてるんだろう……


 

これで花田花編はとりあえず終わりです。

花田花ちゃんは今後も出てくるので、「こんな女の子いたな〜」覚えていてくださいね!

次回は明日20時公開です!

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