第二話 修!不動山部屋をたらし込む 前編
俺、かねやんこと金本満は、公園で会ったばかりの林修という未来からやってきたと主張する少年を約束通り。実家の相撲部屋、不動山部屋まで連れて来た!正直……不安しかないが……
「林くん!ここが俺の実家だよ!」
「僕は未来からきたから知ってるよ!」
ホントかよ……とにかく不動山部屋の親方の親父に話ししてもらわないとな……
俺と林くんは親父が夕方の時間いつも居るリビングへと向かった。親父はリビングでテレビを見ていた。
「満。おかえり! その子は誰なんだ?見た事無い子だな」
俺はよく友達を家に招くから、親父は俺と仲の良い友達とは顔見知りだ。
俺が切り出そうと思ったが、その前に林くんが切り出した!
「不動山親方!初めまして! 僕は未来からやってきた満くんの友達の林修です! 何でもするのでこの部屋で面倒見て下さい!」
いきなり全部話すんだな!もっとこう……順序ってものがあるだろ!
「未来からやってきた友達!? 満、本当なのか?」
「それが、俺もよくわからないんだ。林くんとはさっき公園で出会ったばかりなんだ。でも俺のYouTubeでのハンドルネームを知っていたり。俺の実家が不動山部屋だって言っても無いのに知っていたんだ。もしかしたら本当に未来からやってきたのかも……」
俺は率直に今思っている事を話した。
「そうか……林くんは今何歳なんだ?あと親御さんはいないのか?」
「今は15歳です。未来から一人でやってきたのでこの時代に親はいません」
「そうか……どうしたものか……」
親父は頭を抱えている。そりゃそうだよな。
「親方! とりあえず僕を二日だけこの部屋に置いて下さい! 僕は不動山部屋のお役に立ちますよ! 二日で僕をずっと置いてくれるか判断して下さい!」
林くんは自信有り気に言った! この言葉を聞いた親父は少しニコッとして、
「ほう! それは面白いかもな! よし! わかった。二日だけ置いてやる。役に立たなかったら追い出すからな!」
こう言った。林くんはこの展開を狙っていたのか!?
「じゃあ林くん! 今日は満の部屋に泊まれよ! 満いいだろ!」
俺は力士の皆さんが寝る部屋とは別に個室が与えられている。
「俺はいいけど……林くんはどうしたい?」
「僕は力士のみんなと話したいから力士のみんなが寝てるところで寝たいよ! 僕、不動山部屋のみんな大好きだから! あ、親方!僕は寝袋が有ればどこでも寝れます! だから廊下でも寝れますよ!」
「あははっ! 林くん。君はウチのファンなの? でも息子の友達を廊下で寝させるわけにはいかないんだ。とりあえず今日は満の部屋で寝てくれ! わかった?」
林くんの大好き発言を聞いて親父はすっかりゴキゲンだ! 息子の俺でも見た事がないような満面の笑みを浮かべている!
「分かりました! そうします! かねやん、僕は親方と話す事があるから二人きりにして!」
「わかったよ……親父! 俺は晩飯まで部屋に居るよ」
俺はそう言って部屋へ向かった。二人が何を話すのか気になるが、俺にはやる事があるからね。
***
「林くん! 二人きりで話したい事って何だい?」
「親方に僕が未来からきたってわかってもらうために話したいんです。僕は知ってますよ! 親方が満くんに相撲をやらせないのは、満くんが相撲が下手だからなんでしょ?」
「え! なんで君がそれをわかってるの? 林くん相撲に詳しいの?」
「僕は全然相撲には詳しくないですよ。満くんがプロサッカー選手になった時に親方がテレビでそう言っていたんです。確か後援会の人たちにもまだ言ってないんですよね?」
「そうなんだよ……あいつ体がデカいから後援会の人に『満くんになんで相撲やらせないの』ってよく聞かれるだけど適当にごまかしているんだ。君はなんで俺がきちんと説明しないかもわかっているのか?」
「わかってますよ。満くんの可能性を潰さないためですよね」
親方はハッとする。
「林くん! 君は本当に未来からきたんだね! 俺は信じるよ! もっと未来の満のことについて教えてよ!」
「僕の知っている事なら教えられますよ! さすがに父親に満くんが父親に知られたくない事は話しませんが」
修は少しハニカミながら言った。それに親方も笑いまじりで返す。
「知られたくない事ってどんな事?」
「もちろん満くんの初体験の話しですよ!」
「はっはっは! それは無理だな!」
修がこうジョークを言うと親方は爆笑した!
***
俺にはサッカーの他にも夢中になっている事がある。それはYouTubeにゲーム実況の動画を上げることだ!
メインはポケモンの動画だが、流行ってるゲームがあればそのゲームの動画を上げることもある。
チャンネル名は『かねやんのゲーム実況ちゃんねる』だ! まだ収益化までいってないが、絶対にそこまでいきたい。というかいくまでやる!
今日はポケモンの対戦動画を撮る。俺の好きなポケモンはカビゴンだ。
相撲部屋で暮らしていると必然的に大きいお兄さんたちと過ごすことが多かったので、ポケモンの中でも太っていてそれで強いカビゴンが好きになった。
パーティにカビゴンを入れてオンライン対戦をする。
「さあ今回もポケモンやっていきます! 相手はあああさんですね。対戦よろしくお願いします! 相手のパーティで怖いのはカイリューぐらいですかね……でも今回もカビゴンの出番は無さそうです。皆さんすみません!」
俺の動画ではいつもパーティに入れているカビゴンを対戦に出さない事が定番になっている。それにファンの皆さんがコメントでツッコミを入れてくれる。
六匹の内一匹は絶対に使えないわけだから、対戦では不利になるけどそれは仕方ない。ただ勝つだけの動画が面白いわけじゃないからね。
俺は夕食までの時間フルに使って動画を撮った! もちろん実況動画だからしゃべりながらプレイする! 途中のマッチング待ちの時間があったり、パーティに入れるポケモンを考える時間があるのでずっと対戦をしているわけではない。
晩ご飯の時間がきたので俺は居間へと向かう。力士の皆さんとちゃんこを食べるのだ。
そういえば林くんは俺が動画撮っていた時間に何をしていたのだろうか?
林くんもちゃんこ食べるだろうしその時に聞いてみるか!
この「修ズ!スター!」という作品には「YouTube」と「ポケモン」はめちゃくちゃ大事なんです…
Googleさん。ポケモンさん。許してください……
あともし本になるとしてもこの二つは絶対に変えれません…
出版社のみなさんお願いします…「YouTube」と「ポケモン」だけは許可を取ってください…
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