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修ズ!スター! 〜未来からやってきた友達!?林修が巻き起こす青春群像劇〜  作者: まくお


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第十七話 宮本茂雄の悩み

 俺の名前は宮本茂雄みやもとしげお中学三年生。

 背は、芹沢勇気せりざわゆうき金本満かねもとみちるよりも小さいが、平均的な中学三年生よりかはデカい。あと、顔も良い。

 

 だから女の子にモテる。たまに付き合う彼女たちの時期がかぶって、「二股をかけた!」とか言われて修羅場しゅらばになった事もある。

 

 その時は親友の李承燁りすんよぷに助けてもらった。……あいつに助けてもらわなかったらどうなった事か……

 

 でも俺の今の一番の悩みはそれじゃない。俺の悩みは家庭問題だ。

 俺は母子家庭で古い団地に住んでいる。母さんは俺の面倒を見ながら、朝から晩まで働いている。

 

 母さんはお金には困っていないと言っているが俺はそれが信じられない。

 だから俺は母さんを楽にすべく、早くプロになってお金を稼ぎたいんだ!

 

 俺は今サッカーをやってるそれもガチでプロを目指していて。jリーグクラブの「浦和蒲焼うらわかばやきFC」の下部組織に所属している。

 

 だが正直、今の俺のレベルはプロですぐにやれるレベルではない。ガチでやってるからこそわかるんだ。

 今日は未来からやってきたと自称する、林修はやししゅうとかいうやつを家に呼んでいる。

 

 こいつは親友の妹李承美りすんみの悩みを解決したらしい。この出来事は俺にとっても正直嬉しい。

 果たしてはやしは俺の悩みを解決出来るのか!?


 ***

 ピンポーン。

 インターホンがなった! 林だな。俺は玄関に向かい扉を開ける。

 

「こんにちは! 僕は林修はやししゅう未来からやってきたみやほんの友達だよ!」

 林は開口一番にこう言う。これがお決まりのあいさつらしい。

 

「おう。わかっとるわ! まあ入れよ」

「おじゃましまーす!」

 俺は林を家に招き入れる。自分の部屋に通すとこう言い出した。

 

「なんでみやほんはパソコン持ってないの!? YouTubeやってないの〜?」

「うちはそんな余裕はないんだよ! YouTubeはやりたいけど今は出来ないんだよ!」

 

 俺はファッションが好きなので、ファッション系ユーチューバーをやりたい気持ちはあるが……

 そんな事よりも俺は林に聞きたい事は別にある!

 

「林! 俺はいつプロになれるんだ?」

「みやほんは十八でプロになるよ! しかもj1のチームでだよ! そして即戦力として活躍するんだよ! すごいよ!」

 

 高卒でj1のチームで活躍できるなら確かにすごいかもしれない……しかし俺が求めているのは、そうじゃないんだよ。

 

「なあ、林……俺はj2やj3のチームだったら早くプロになれると思うか?」

 林は少し腕を組んで考える。

 

「うーん、でもみやほんはディフェンダーでしょ? やっぱりフィジカルをある程度ていどきたえてからの方が活躍できると思うよ」

「それじゃ遅いんだよ! 俺は早くプロにならねえといけなんだよ!」

 

 俺は少し苛立いらだって声をあらげてしまう。林は冷静にこう返した。

 

「みやほんは、お母さんを楽にしたくて早くプロになりたいんだよね? ミシンの音が聞こえるからお母さん居るよね? お母さんとじっくり話し合った方がいいよ! 僕もみやほんのお母さんに会いたいしいっしょに話し合おうよ!」

 

「えっ! マジか……」

 未来からきた林には俺の考えがお見通しのようだ。

 俺たちはとなりの部屋で仕事をしている母さんの部屋に行くことにした。


 ***

「母さん! 少しいい?」

 俺は母さんの家の扉を開けてたずねる。

 

「いいわよ! あら! 新しいお友達? かわいい子じゃない!」

「初めまして! 僕は林修はやししゅうです! 未来からきた陽子ようこさんの友達です! 少し茂雄くんの将来について話したいんですけどいいですか?」

 

「あら〜そうなの! 未来から! いいわよ。二人ともそこに座りなさい」

 母さんの名前は宮本陽子みやもとようこという。林には教えてないはずだが、ちゃんと合ってる。

 

 俺たちは部屋の奥でミシンを使って裁縫さいほうをしていた、母さんの前に座る。

 

「いや〜! 陽子さんはやっぱり可愛らしいですね! 今度デートしてくださいよ〜」

「あら! 林くん。お上手ね〜」

 

 林の軽口を母さんは軽くかわす。

「おい! 人の母親を口説くなよ!」

 冗談だとはわかってはいるんだが……俺は強めにツッコんでしまう。

 するとその場に少し笑いが起きた!

 

 少ししたのち、林は真面目まじめな顔で話し始める。

 

「陽子さん。茂雄くんは、陽子さんの生活を楽にしたくて早くプロになりたいそうですよ。でもこの家って実は生活に困ってないですよね? むしろ、お金が余ってるくらいなんですよね?」

 

 母さんはそれを聞いて「もう〜! なんでよ」と言った後、いつもとは違う、真剣な雰囲気ふんいきで話し始める。

 

「茂雄。林くんが言ってることは本当よ。私はファッションデザイナーとして結構稼いでるの。だから別にあせってプロになる必要はないわ。それこそ、あなたが奨学金しょうがくきんもらわずに大学に行かせてやれるくらいはあるわ」

 

 俺はハンマーで殴られたような衝撃しょうげきを受ける! けどさ……

 

「そ、そうなの!? でも母さん家でもずっと服作ってるだろ! なんでそこまで働いてるんだよ!」

「それは趣味でやってるのよ。私は服デザインするのも、作るのも好きだからね!」

 

「えっ! しゅ! 趣味でやってたの!?」

「そうよ。だってもう。会社は私には仕事では服のデザインしかやらしてくれないもん!」

 

 母さんは当たり前のように、涼しい顔でそう言い放った!

 俺が何も言えずにいると……

 

「みやほん。これでお悩み解決だね! じゃあ僕たちもう友達だよ! だからみやほんも陽子さんも僕のことはしゅうって名前で呼んでね〜! じゃあ僕はちゃんこ作り手伝わないといけないから帰るよ!」

 林は嵐のように去って行った……


 ***

 俺は母さんと二人残された……

 

茂雄しげお。お金を節約するために、今はこの団地に住んでるんだけど。本当はいやだったりする? 中古の一軒家いっけんやくらいなら買えるけど、どうする?」

 

 母さんがゆっくり話しかけてきた。俺も冷静に自分の気持ちを話さないとな!

 

「別に今はこの家でいいよ。自分の部屋もあるし。お金があるのなら、いいパソコン買ってくれない? YouTubeをやってみたいんだ!」

 

「いいわよ! 最高のパソコン買ってあげるわ!」

「そ、そこまではいいよ……」

 

 後日、俺は十万くらいのパソコンを買ってもらって、YouTube活動を始めた。

 活動開始はもちろん母さんの服を紹介する動画から始めた。

 林……イヤ! 修には感謝しないとな!

 

 

 

宮本と李承燁が親友という設定は今後生かされる予定です。

一応覚えていただいたら幸いです。


まあ毎回話の始めに説明を入れます。

次の話は明日7時公開です。

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