第1話 竜王
竜王(竜の王子)は変身すると竜の実力をはっきできるようになり、変身前でも魔法が使える万能アタッカー兼ヒーラーです。
影の騎士は索敵能力、隠密能力、機動力、地図作成能力などに優れているので一人で未開の地を散策しても敵にエンカウントするのは難しい。さらに新月の夜だとその能力が増します。
死神の騎士は剣や斧、近接戦闘能力なら無類の強さを発揮します。また魔法も少し使えます。
「さて、我が影よ。お前が一番下の世界のアレフガルトを知ってるだろ?旧大魔王の城に案内しろ。」
「は?旧大魔王の城ですか?」
「そこの魔物が一番強く、まとまりがあるのだろ?ならばそこで話をつけるのが一番だ。」
「はぁ、ですがどうやってあそこまで行くのですか?」
「そうだな、確かに人間の目には着きたくないしなぁ。ん-、ラダトーム南から海を渡り上陸するか。影よ、しょぼくても良いから舟を入手せよ。」
「それは構いませんがどうやって向こうまで?潮の流れ的には厳しいかと。」
「それは我に任せよ。」
「ははっ」
「ジョーカー、お前も影と一緒に舟を手に入れよ。それができたらこの辺りに舟をセットし、ジョーカーは舟で待機。影は俺を迎えに来る。で、俺はここで待つ。よいな?」
・・・
「舟にのったらバキ系魔法で推進させ、片道切符で上陸できましたな。さすが王子様です。」
「せっかくの舟だが壊れたな、すまんな。」
「いえいえ、急ごしらえで作りましたから。で、王子様。おしゃべりもここまでの様ですな。」
「どうやらむこうは戦う気のようだな?」
・・・
「おい、そこの野郎ども、止まれ。ここは偉大なるゾーマ様の居城の領土だ。立ち去るがいい。」
「ここで一番偉い奴に会いに来たんだが?たしか何とかドラゴンって奴だ。」
「(王子様、ダースドラゴンですよ?せめて名前はしっかり覚えてくださいよ~)」
「ダースドラゴン様の事か?貴様らのような無礼な野郎がお会いになれる相手ではないわ!…どうしても去らぬというなら力づくでも吹っ飛ばすぞ?」
「うーん、アンタらじゃ無理だろ?」
「な、ナンダトー!、おい、野郎ども、俺達アレフガルトのエリート竜族とエリート魔族でこやつらを成敗してくれるわ!」
・・・
「で、逆にお前らがボコられたのか。おっと、これは失礼。初めまして、私がダースドラゴンだ。アレフガルトでは最強のドラゴンでこの辺りの魔族の元締めだ。お三方、何用かな?」
「少しは話出来る奴が来たか。我は竜の王子だ。お前に聞きたいことがある。」
「おい、王子か何だか知らんが初対面のガキが私をお前呼ばわりとは…ヤッチマウゾコラ!」
「はぁ、やはり話は通じんか。でも一応聞くがひかりのたまはラダトームにあるらしいがそれはホントか?」
「ん?ひかりのたまか。ああ、あのガラクタか。あれのせいで我らが大魔王ゾーマ様が・・・アベシ!」
「貴様…どうやら〇ニタイヨウダナ!」
「先に手を出したのはお前だからな、カクゴシロ!」
・・・
「ジョーカー殿、王子様の武術指南役としてこの勝負、どう見ます?」
「成人前の時よりは確かに強くはなりましたが、攻撃力に関してはダースドラゴンの方が上だな。王子様が弱いのではなくあのダースドラゴンが強い。我らと同レベル、いやそれ以上かもしれません。王子様は技術と竜の耐久力で凌いでますがそろそろ限界かと。」
「では、助けに行った方が?」
「喧嘩を売ったのは我らが王子様。ならば影殿も分かっている通りここは静観するのがいいでしょう。それに、この勝負は王子様の方が少し有利です。」
「それもそうでした。我らの助けは不要そうですな。」
・・・
「おい、小僧、もう終わりか?いつまでうずくまってるんだ?」
「ゲホゲホ、…うぅ、お前、なかなかやるな。」
「当たり前だ、これでもまだ余力を残してる。はっきり言って貴様に勝ち目などないぞ。」
「影やジョーカーより強いかもってところか。…気に入った、お前、俺の右腕にしてやる。」
「ハァ?あんまり大人を舐めてるとブチコ〇スゾクソガキが!」
その台詞と共に炎を吐いた。
「これで塵にな・・・あ、あれ?なんだこりゃ?チビがデカくなった?」
「待たせたな、この姿になったのはあの二人がタッグで俺と試合した時以来だ。貴様にこの姿を見せるのは貴様の実力に対する賞賛だ!冥途の土産に俺様の炎を受け取るがいいわ!」
その台詞と共に竜の王子からの炎の攻撃、それは先ほどのダースドラゴンの本気の炎よりも数段激しく、そして大きかった。
「…。」
言葉すら発することもできず炎が直撃した。
周りのドラゴンたちの悲鳴。ダースドラゴンは塵になったかと思われた。
「王子様、そこまでです。変身を解いてください。」
「おい、ジョーカー、止めるな!あいつが死んだ以上、が残ってる周りの連中が報復に来るだろが!」
「ご安心を!ジョーカー殿はダースドラゴン殿にアストロンをかけております。」
「アストロン…ああ、そういう事か。さすがだな、ジョーカー。」
「ははっ。」
「…あれ?俺生きてる?化けて出てる?」
「安心なされよダースドラゴン殿、あなたは生きておりまする。王子様、いてつく波動をお願いします。」
「…あ、解けた。お主らは一体何者?」
「我々はひかりのたまを求める者ですよ。」
「そういえばそうでしたね。それは何故?」
「あれは母の形見だ。だから取り返しに来た。」
「そうでしたか。しかし…」
「しかし、なんだ?」
「今はラダトーム王家の所有となってるようです。あ奴らは交渉では私はしないと思われます。」
「では力づくか?」
「それしかないかと。ただ、ラダトームは今も軍事大国ですし、大魔王様のような統率者のいない我らだけではとても…」
「では我々が取り返しに行こう。それなら力づくでも…」
「敵も集団だとなかなかの実力です。私を含む手勢で向かってもひかりのたまを取り戻すのは厳しいです。ドムドーラ、メルキド、リムルダール、ガライの町などからの援軍もありますので。」
「それならもっと手勢を増やせば行けるのか?」
「そのためにも統率者が必要です。そう、あなた様のような。」
「そういう事か。ではお前は俺の部下になるのか?」
「ハイ、ヨロコンデ!」
「お前の配下や周りの連中もそれでいいか?」
「「「い、意義はございませぬ。」」」
「あと、我が主よ、あの城の守護神にして我が戦友を紹介したいのですが…」
「分かった。城に入ろう。影、ジョーカー、ダース、ついてこい。」
「「「ははー!」」」
・・・
「で、この無口がこの城の守護神と?」
「はい、私の戦友でもあります。先の大魔王と勇者の決戦にも警護責任者として最後まで戦い抜きました!今も生きてるの彼が無生物で、城にいる限りどんな損傷でも時間があれば再生可能です。ただ、先の大戦による損層からの回復はつい最近までかかりましたが。…おい、ストーンマン、返事をしろ。お前の主様の御前であるぞ!」
「…ピー、戦友ダースドラゴンの言葉により眼前の人物をスキャン…長らく待った主としての実力を認める!コレカラモヨロシクオネガイシマス。我が主様!」
「おお、さすが我が戦友。飲み込みがはやい。」
「あっという間に部下が増えたな。この城の事についてはお前らが詳しいな?この玉座の裏に階段があるのか…ここは無限回廊か。一本道の所があるがここで挟撃するのだな。…ここが宝物庫でさらに通路を渡って最奥が玉座か。もう階段はないのだな?」
「まだこの城のギミックはあります、我が主。ここに爪痕らしき痕跡がありますがこの谷底に行けば勇者ロトの墓の最奥に行けます。ただし、向こうからは来れませんが。」
「ダース、それは本当か?」
「ええ、ただ、ラダトームとガライの中間に行くので機密事項として私とストーンゴーレムの二人だけの秘密です。それ以外の城内の者は知りません。」
「そういう事か。それでカモフラージュで埋めたり絨毯で隠していたのか。」
「あまり大きな声で言わないでください。これはいざというときの機密事項にしてますので。我が主もその方がいい事もあるのでは?」
「そうか、分かった。」
「城内は以上です。分からないことがございましたら私かストーンゴーレムを呼んでください。」
「分かった。さっそくだが、今後の方針についてだが…まずは各地に散らばったはぐれ者の魔族をスカウトし軍団を結成しよう。影は骸骨軍団を結成、シャドーは騎士団を結成、ダースはそれ以外の魔物全般の軍団を結成だ。勿論勢力拡大、指揮系統の練度も上げろ。ストーンマンは引き続き城の警備を頼むからお前らは至急、各地に散って勢力拡大を狙え、いいな?あと、俺たちに反抗する勢力に関しては俺の判断を仰いでからにしろ。それと、俺は今後、ここの城主として竜王と名乗る。今後は竜王様と呼ぶがいい!」
「「「ははー!竜王様ー!」」」
「「「竜王様、万歳~!」」」
竜王様が誕生しました。
さて、竜王以外の勢力はどのような反応を見せるのか?次回はその話をします。
暫くの間い、1日1話のペースで投稿予定。




