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聖剣

「レイはレイだ。初代宝玉の乙女とは違う。」


「リュウ様。」


「それは、そうですが、彼女はきっと初代様のように。」


「くどい。」



リュウ様が間に入ったと思ったら、リュウ様が私を庇ってくれた。

それにほっと安心した。

何故かこの予言者の女性は私を初代様と同じだと思い込んでいる。

だから、あんな視線を向けてくる。

それがとても居心地が悪いし、その話をしている時に、ゴウ様たちも予言者の方が言っているからか、私を何故か熱心に見てくると思っていたらリュウ様がはっきりと言ってくれた。



「レイ。レイはレイだ。俺の運命で、ただ1人の愛おしい存在だ。」


「っふふ、ふふふ。こんな時でもそう言うんですね。」


「当たり前だ。いつだって俺はレイへの愛だけは忘れないから。さて、ババアのことはどうでもいい。寧ろ不愉快だ。早く聖剣を持ってきてくれ。」



イライラしているリュウ様の態度を見て、すぐさま聖剣が出された。

ううん、普通の剣に見えるけども、これが聖剣。



「聖剣とは思えないだろう。最初は色々と飾りが付いていたようだが、それでは実用的ではないと歴代の勇者たちが形を変えていき、今の聖剣の形になったんだ。」


「聖剣って変えていいんですか?!」


「えぇ、勿論。聖剣の核さえ変わらなければ、形が変化しても封印はできますから。」



そうなんだ。

あちらこ世界の聖剣はゴテゴテした飾りが付いていて、それこそ実用的では絶対ないって感じでした。

なので、魔獣退治の際には、金色の騎士たちがまず戦い、最後の弱った所を王子が聖剣でしていたっけ。



「よしっ、レイ。聖剣も手にしたし、行こうか。」


「はい、リュウ様。」


「ちょっ、待て!リュウ!」



聖剣を手に入れたリュウ様はここにはもう用はないとさっさと転移魔術で目的地に行こうとしていたのですが、それをゴウ様が止めました。

何故?



「どうやって行く気だ?」


「勿論、転移魔術でだが?」


「はっ!?魔素のある地に転移魔術だと?」


「リュウ様?」


「大丈夫だ。レイ。魔力の少ないもの達は魔素が少しでもあると魔術が暴走してしまうんだ。だから高等魔術である転移魔術など暴走し、転移してる間にバラバラになるんだ。しかし、俺は魔力が多いからね、そんなヘマはしないよ。」



嗚呼、そういうことですか。

だから、ゴウ様たちはとても驚いていたんですね。

魔素のある血には地道に進んでいかなければならないと思っていたから。

でも魔術を発動させようとしていたから、止めたと。



「それは本当か!?リュウ。」


「嗚呼、何度もしている。当たり前だろう、俺の愛しい運命であるレイを確証もない魔術を使って危険に晒すわけが無い。」

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