これからのこと
リュウ様の様子をちらりと見て師匠は頷く。
「これなら、宝玉の乙女の修行をしても大丈夫ね。」
「修行ですか?」
「ええ、勿論レイの修行は私がつけるわ。」
「レイのってことは?もしかして。」
「えぇ、リュウにも修行を受けてもらうわ。」
「俺も?」
リュウ様が修行って、どういうことですか?
なんで、リュウ様も修行を受けないといけないんですか?
「あら?宝同石を持っているものは力を流し込む修行をしないと。そうじゃないと宝玉の乙女が上手く戦えなくなるから。」
「流し込めばいいって訳では無いってことですか?」
「そうよ。宝同石は持つものの力を全てを吸い取ろうとするからね。それを上手く調整していかなければならないのよ。」
全てを吸い取る?
そんな危険なものだったなんて。
そう言えば、宝同石を持っているのは師匠のを持っているアデル様とランカさんのを持っているレンカさんだけだ。
「アデルもレンカもちゃんと調整しているわ。っと言ってもレンカは最初何も知らなかったからあればあるだけ渡していてぶっ倒れていたそうだけど。」
「そうなんですか!?」
「えぇ、魔力は無くなれば強制的に気絶するのよ。まぁ、死にはしないけども、それじゃあ、宝玉の乙女と共にはいられないわ。」
「だから修行。」
「そうよ。特にリュウは勇者としてこれから戦っていかなければならない。いちいちぶっ倒れていたらレイと共になんて居られないでしょう?」
「それは困る!!!」
「分かってるわよ。だからアデルの元で修行をしなさい。その間に私とレイで宝玉の乙女の力の使い方を教えてあげる。どれほどのものかは分からないけど。」
「師匠。」
「初代様と同じように神から力を貰ったのならば、それは相当なもの。しかし、私達は初代様から受け継いだ力だけども、レイのは新たな力。レイの話が本当ならば、まず力自体が違うわ。」
初代宝玉の乙女は破壊の力。
でも、私は、平等の力。
平等に相手を見定めるための力。
破壊の力とは違う。
だから師匠は心配なのだろう。
私がどんな力なのか。
分からないからこわい。
「どこまで、あなたに教えることが出来るか分からないわ。いいえ、教えることがあるのかさえ、分からない。でも、何もせずにはいられないわ。」
「師匠。」
「そうよ。私はあなたの師匠。大丈夫、宝玉の乙女として、今現代で生きている宝玉の乙女の中では最強と言われてるのよ。だから、教えられることは教えるつもり。」
にっこりと笑う師匠がとてもカッコイイ。
やはり私の師匠だ。
そんな風にじっとみていたからかリュウ様が怒っている感情を感じ取る。
今、リュウ様と私は感情がよく分かるから。
多分リュウ様も私が師匠に対して感じていた感情を読み取ったのだろう。
ううん、師匠にぐらい良くないでしょうか?




