これからのこと
リュウ様の怒りをなんとか収めて話を聞けば、どうやら私の出会った神様と同じ人と出会い話したようだが。
私の時は少年だったのだけども、最初から青年の姿だったとか。
よく分からない神様だ。
何故、リュウ様の前に現れたのか。
それを聞けばリュウ様は私の為だと言われた。
何故、私の為?
疑問に思い問いかけるが、リュウ様は答えてくれない。
まぁ、今回が特別なだけなら、宝同石に渡す際に要らない心配をしなくてもいいってことね。
何回でも作れるって神様も言ってたし、私も守りたい人が沢山いるから、宝同石を持っていて欲しいと思える人がいれば初代様とは違ってバンバン渡すつもり。
そりゃあ、相手に自分の気持ちが分かってしまうのは困るけども、この世界に来てから、結構私の気持ちってバレバレなようで、ズバズバと言われてしまって、今更な所があるのよね。
リュウ様もだし、師匠達も。
もう少し、私のプライバシーを、守って欲しいとも思えるけども、仕方がないかなって。
師匠はもちろん、感情に鋭い人ばかりだから。
まぁ、ズバズバ言ってくるのも私が隠そうとするからで、そうでなければ知らない振りをしてくれてる時もあるから。
だから、渡しても平気だと思える人には渡そうと思うの。
常日頃、気にしていなければそこまで気にはならないし。
とりあえずは神様のことを気にしなくてもいいなら良かった。
「で、今、リュウ様に私の宝同石があるのですが、さっきから怒りの気持ちばかりがくるのですが。」
「俺にはレイの困惑が伝わるな。」
「そりゃあ、困惑しますよ。こんなに伝わるもんなんですね。宝同石をもっただけで。」
「まぁ、俺も初めて持ったからな。これほどとは思わなかったが。」
「あら、そんなもんじゃないわよ?特にレイは神から力を貰った初代様と同じ宝玉の乙女なら。」
「えっ?師匠!?」
「いつから!?」
気がつけば、いなかったはずの師匠がいた。
いつの間に?
リュウ様が来た時には確かに気配は無かったはずなのに。
「リュウが暴走した時ようにずっと居たわよ。これでも元最強と言われていた兵士でもあるからね!まだまだ修行中のレイや、レイにばかり集中しているリュウには気づかれないわよ。」
「ってことは最初からいたという訳ですか、母上。」
「まぁね。ちゃーんと話も聞いていたわ。それにしても、本当に初代様と同じなのね。こんなに簡単に宝同石を生み出して、そして、すぐさま感情が伝わるなんて。」
「どういう意味ですか?」
「感情が伝わるまで馴染むのに時間がかかるはずなのよ、普通わ。馴染むまでは苦痛を感じるから、それこそ数秒ごとで、手放さなきゃいけないのだけども。」
じっとリュウ様を見て、師匠は呆れたようにため息をつく。
「このバカ息子なら無理矢理にでもレイの宝同石を持ち続けるかもしれないと思ってはいたけども、どうやらこのバカ息子の痩せ我慢とかではなくて本当に馴染んでいるようね。」




