気に食わない神
嗚呼、腹立たしい腹立たしい腹立たしい!!!
なんだ!!先程の神とかいう奴!!!
俺の運命のレイが宝石の乙女となる為に、掛けとも言われる方法を使ったと聞いた時心臓が止まるかと思った。
俺は未来のない勇者をしなければならない。
そのために帝国の方何度も顔を出し、準備をしなくてはならなかった。
それこそ初めはなんて無意味なことをと思った。
俺の運命はこの世界にいないのだから、助ける意味もない。
勝手に滅べばいいとさえ思い、勇者などなる気もなく、レイをこちらの世界に、俺の元に連れてくるために必死に探し回った。
まぁ、それが外から見たら勇者として、修行していると見られていたから止められることもなかったがな。
知っているのは我が国のものぐらいか。
我が国は王族の運命をよーく知っているからな。
運命がいなければ、少なくとも我が国は崩壊する可能性も多くある。
だからこそ、この国で、王族よりも王族の運命様を大事にするだがな。
レイを呼び、暫くは落ち着いた日々を過ごしていた。
それもほんの少しだがな。
やはり、勇者としての俺を逃がす気がない帝国は俺を呼び出し勇者としての仲間を探せなど鬱陶しいことを言ってくる。
まぁ、勇者として魔王を倒しに行くのは構わない。
この世界には俺の愛おしい運命がいるのだから。
だからこそ守らなければならない。
しかし、仲間は要らなかった。
正直言って弱いものは、足でまといにしかならないから。
だから、断っていたが、あちらもなかなか折れず、日々だけ経っていく。
あまりにも腹立たしいので、1度帰ってくれば、俺の愛おしいレイはなんとも危険な賭けに出ていた。
俺が知ればどんなことをしてでも止めた。
それを知っているからこそ、勝手に決めたのだろう。
母上に何故と怒鳴ったが、母上は悲しげに笑うだけで、俺はレイの部屋に入ることも出来ず、ただただレイが無事に目を覚ますことを祈ることしか出来なかった。
ようやく目が覚め、レイと話し、そして、少なからずレイは俺に対して親愛を向けてくれ、心配してくれたことを知り、本当に幸せだと思えた。
レイを危険な目に合わせたい気持ちはないが、それでも思われていると知れば幸せにもなる。
そして貰った宝同石。
レイのありえない力に驚きつつ手に取れば、光輝き、瞼を開けば、真っ白な世界。
「げええええー、やっぱりお前が来たのか。」
「あっ?」
声をかけてきたのは金色の髪をした青年。
一目見てよく分かった。
これがレイが言っていた神だと。
「お前が神か。」
「うわー、本当にコイツ、神だと知ってこんな態度がとれるよなー。」
「レイに言いよる虫が。」
「何度とコイツ!相変わらず変わらないな、この魂だけわ!!!腹立つわ!!!」
「はっ、全くと言って神だとは思えないな!!!」




