2 灌漑
マリエールは楽な水汲みの方法を考えた。ロイドに池から農地に水を引けば水汲みが楽になるのではないかと話した。
2 灌漑
マリエールは真剣に水汲みを楽する方法を考えた。マリエールはロイドに、
「池の水をもっと畑の近くに引いたら水汲みが楽なると思うの。どうかしら。」
ロイドは、酷く嫌そうに、
「それを僕やれってマリエールは言っているのかい。できるはずがないよ。」
ロイドの一言にマリエールは酷く傷ついたが、マリエールは諦めなかった。マリエールは男爵に嘆願した。
「大変いい事と思うが誰がやるんだい。それに一度できた畑に水路を作るのは難しい。農民は自分の畑を削って水路にする事を嫌がる。ましてそのために労働を強いられる事を喜ぶ者はいない。お前は領民を笑顔にするために灌漑をしたいのだろう。やるなら畑でない所の灌漑や開拓をする事だな。」
マリエールは自分の提案した事を領民が喜ばないと言われショックを受けた。土地は全て領主の物だ。しかし現に耕作している土地には耕作権がある。マリエールは現実を突きつけられた。黙り込んだ娘に男爵は優しく声をかけた。
「発想その物はとてもいい事だ。新しく畑を作って新しい作物を作れば領は豊かになる。この領は水不足で乾燥に強い芋や豆しか作っていない。お前が作った池で灌漑や開拓事業行って今迄にない作物を作っていけばこの領地は豊かになり領民達の笑顔が見られるだろう。しかし事業の担い手がいないのだ。お前の得意な魔法で何とかなるならそれでも構わんがそんな都合のいい魔法はないだろう。残念ながらこの提案は実現不可能だ。」
マリエールは新しい耕作地という新しい観点にインスピレーションが刺激された。何も今ある農地だけで人々を幸せにする事を考えなくてもいいんだ。新しい農地を灌漑や開拓して新しい作物を作れば人々を幸せにできる。どうやって灌漑や開拓をしていくのかどこを農地にしていいのかなどを男爵と話しあった。結論的に言えば農地にしていけない土地はあまりない。ただ砂漠の多いこの領地で砂漠をいきなり農地にするのは難しいという結論になった。現在の村からあまり遠くない所が候補地となった。男爵は、
「候補地を決めたにせよ実行できる手立てはあるのか。」
と男爵はマリエールに尋ねた。
「もう一つ池を作ります。灌漑や開拓のための池ですから開拓地のほぼ中央の高台に窪みを掘って池を作ります。四方に川を流し開拓しながら灌漑します。担い手は私がアンドロイドを作りますので心配ありません。灌漑や開拓を担うアンドロイドと冒険者になるアンドロイドに手分けして作業を行います。アンドロイドと私は共有アイテムボックスがあります。冒険者のアンドロイドがある程度お金が貯まったら種籾を買います。色々な種類の作物を試そうの思います。これはと思う物があればこの領地の特産になります。取り引き先も決めなければなりません。高く買い取って貰えば領も潤いますから。」
既にアンドロイドまで生み出せる魔法を取得しているなんて、マリエールは国最高の魔法使いの一人ではないだろうか。男爵はそう思った。
マリエールは男爵に農地を水を引く案を提案した。農民は自分の農地に水路を引くのを嫌がるし水路を引く労働を強いる事をもっと嫌がると言われた。




