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マリエールの生誕50周年のパーティーが盛大に催された。本人が参加した時間は短時間だけどそれだけで参加者は満足した。
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マリエールの生誕50年を祝うパーティーは盛大に開催された。と言っても本人は会場にそれ程長い時間いたわけではない。何も体調が悪いわけではない。マリエールの体調はすこぶる快調だ。パーティー会場に長くいられないのは政務のためだ。これほどカリスマ性を持った。一代で巨大王国作った王はさぞかし子ども頃から大将のような人物だっただろうと思われるがそんな事はない。
47年前、マリエール3歳の時だ。マリエールは付き人のロイドに、
「ちょっと、ロイド、そんなにもたもたやってると夕食に遅れるわよ。さっさとやって頂戴。」
マリエールは生まれながら魔法が使える。マリエールは付き人のロイドに付与魔法をかけた。泉に水汲みに行き、村人の家を回って水を配るのが2人の日課だ。まだ幼いマリエールのアイテムボックスは小さい。付与魔法されたロイドのアイテムボックスはもっと小さい。フライで何回も往復してロイドはグロッキーになった。ロイドは、
「いい加減疲れたよ。每日每日水汲みなんて意味ないよ。もう止めようよ。」
マリエールは悲しそうに、
「それじゃあ一人でやるわ。それなら文句ないでしょう。」
それ以来マリエール一人で水を配って回った。ロイドはついて回るだけになった。
マリエールは男爵令嬢、ロイドは男爵の執事の息子、この領地は水の便が悪い。少しでも手助けしたいと思ってこの手伝いを始めた。転移陣を思い付いたのはそんな時だ。
「お父様、西の窪地に池を作ってもいいですか。村の人が汲みに行けるでしょう。」
男爵は了解され。
翌日早速山脈の向こうの湖に起点の転移陣、村の西の窪地に終点の転移陣を置いた。窪地に池ができて水汲みが楽になった。それでも泉の水汲みは止めなかった。
マリエールの魔法が飛躍的に伸びたのは4歳になってからだ。転移陣を置いた影響か関係ないのか定かでないがはっきりしているのはその飛躍の大きさだ。アイテムボックスは無限になって転移陣も強力になって幾らでも置けるお陰で領内の水不足がほぼ解消したようにも見える。転移陣による池作り関して言えば問題ない。ロイドは、
「農作業に必要な水は池で水を汲めばいいし飲み水なら井戸で汲めばいいからもう水汲みをして家に配る必要はなくなったよ。」
マリエールはたしてそうだろうか。マリエールの役割は終わったのだろうかと考えた。もしもその時終わったと判断したならマリエールはただの魔法使いとしての人生を歩んだだろう。終わっと考えなかったからそれからのマリエールの人生が大きく変わった。マリエールは自己満足で終わらせなかった。常に他人を思いやったらそれからのマリエールの人生が輝いたのだ。マリエールは、
「これだけでは満足しないわ。水汲みももっと楽な方法があると思うわ。池や井戸から水汲みするのは楽じゃないから。」
マリエールはもっと人々が楽に水を汲める方法を真剣に考えた。真剣に考えればアイデアが浮かぶ。マリエールは人々の為になる事を真剣に考えた。
偉大な人は最初から偉大だったと思われがちだけどマリエールは最初村民の為に水汲みをしていた。魔法の力増大して転移陣を作ったけどそれだけでは満足しなかった。




