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【完結】追放された第二王女、辺境王領の監査官になる 〜毒舌黒柴フェンリルと暴く王国の陰謀〜  作者: 柴門そら


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第30話 解呪と封印

フェンリルの姿で横たわるヴェルの体が黒いモヤに覆われた。


「「ヴェル!」」


レオノーラとエイミーが叫ぶ。



レオノーラと邪竜の力はまだ拮抗している。


「レオノーラ様、私がヴェルをみます。どうぞ集中してください!」



そこで、大きな箱型の異空間が現れた。


「あれは、何?」



黒いフードの男、ナイトフォールはまだ地面を転がりながら苦しんでいる。


「なぜ、なぜいまさら・・・」



異空間の中を見ると、国王陛下と第一王女がいるのがわかる。


ガラスのような表面を王女が叩いてこちらをみている。

声は聞こえないが、何かを叫んでいる。


「フードの男の力が弱まっている。今ならいけるかもしれないわ」


エイミーが近づいて、その表面に触れてみる。


ぐにゃり、と空間が歪んで、第一王女殿下の腕を掴むことができた。


「殿下!失礼致します!」


とぐいっと引っ張って空間の中から王女殿下を引っ張り出した。


次に国王陛下。


ぐったりと横たわっている。かなり衰弱しているようだ。


もう一度手を伸ばし、国王陛下の腕を掴むことができた。

そのまま一度その空間に入り、陛下を抱えて空間から脱出した。


トーマスが走ってきて二人を抱える。


「エイミー殿、お二人は私が!」


「トーマス、頼みます!」


「レオノーラ様!陛下と姉上様はご無事です!」


「エイミー、ありがとう。

ヴェルは、ルシアン様は大丈夫かしら!」


「はい、大丈夫のようです。呪いが薄くなっているようです。」


「わかったわ、ありがとう......」


エイミーは何か違和感を感じた。


レオノーラは、浄化の力を放出しながらも、

邪竜に抵抗するのを弱めた気がした。


そこからは、スローモーションのような動きだった。


レオノーラ様は、力を一気に緩めて、

邪竜の黒いモヤの中にゆっくりと取り込まれて行った。


一瞬の出来事のようで、すごく長い時間のような気がする。


レオノーラ様が、邪竜に取り込まれる前に、

竜に攻撃しなければと身構えたら、


レオノーラ様が首を横に降った。


え。どういうこと?


レオノーラ様が懐から何かを取り出す。


あの、あの短剣だ。


その短剣を両手で持ち、ご自分の胸に向かって一気に振り下ろしたのだ。


「レオノーラ様ぁぁぁっ!何を、一体何を!」


ゴフッとレオノーラの口から血が流れた。


邪竜の黒いモヤが徐々に薄くなり、

大きな叫び声と共に、


モヤはレオノーラ様に全て吸い込まれていった。


「レオノーラ様、レオノーラ様!」


エイミーが、血を流して倒れ込んだレオノーラを抱き上げる。


「はっ、息をしている....


はやく治癒師を!治癒師を呼んで!」


「ヴェル、ヴェルはどこなの?」


ヴェルの姿が見当たらない。さっきまでそこに横たわっていたはずなのに。


『エイミー、

オレはレオノーラの中にいる。中で封印を使った。なぜか呪いが解けたからな。

ただ、オレはもう外には出られない。

短剣はレオノーラの心臓に届く前に止めた。


レオノーラの浄化はほぼ完璧だった。完全に邪竜を浄化していたよ。

ただレオノーラは自分が死ぬことによって確実に邪竜を仕留めるつもりだったらしい。

だが、治癒士がくればレオノーラは助かるだろう。』


「ヴェルは、ヴェルはどうなるの?」


『さあな、このまま消えるのだと思う。

レオノーラに伝えてくれ、連れて行ってやれなくてすまない、って』


「そんなの自分で言いなさいよ!バカ、鈍感、ど天然!」


『はは、もう意識が消えそうだ。

お前はルドと仲良くな....』


そしてヴェルの声が聞こえなくなった。


そこからは治癒士が来て、レオノーラ様の治療をした。


そのまま、王城まで運び治療が続けられた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

あと3話で完結予定です。


もしレオノーラと黒柴フェンリルの旅を

もう少し見守ってもいいと思っていただけたなら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。


次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

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