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【完結】追放された第二王女、辺境王領の監査官になる 〜毒舌黒柴フェンリルと暴く王国の陰謀〜  作者: 柴門そら


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第23話 レオノーラの言い訳

灯台が爆破され、騎士団がその後を見に行っている。

あれだけの爆発、後に何も残ってはいないかもしれないが。


海の色は元に戻ったらしい。


らしい、というのも、トーマスとキースを迎えに行ってすぐ、


イマココ、隣国の大使館の一室にいるからだ。


------


「説明してもらおうか。」


ヴェルの圧が強い。


「そうだな、やはり説明は必要だと私も思う。」


アドリアン王子からの圧も強い。



珍しくこの二人の意見が一致している。


「まぁ、やっぱり仲がよろしいんですのね?」


とエイミーがニコニコと紅茶を淹れながら言った途端、


「「否」」


と声を揃えた答えが返ってきた。


「やっぱり仲良しですね!」


でもエイミーもちょっと私に対しては圧が強い。



「さぁ、レオノーラ、洗いざらい吐いてもらおうか。」


ヴェルの一言で、


「はぁ......」


ため息を一つついて、


「ごめんなさい。悪かったわ。


事前に作戦を共有しなかったのは申し訳なかったけど、

時間もなかったし。ゴニョゴニョ....」


最後言葉が小さくなる。



「言い訳にならーん!」


ヴェルの一喝。


「そう、そうですよ。わたしどもがどれだけ心配したか!」

トーマスがまたおいおい泣いている。


「あ、あまり叱らなくても...妖精姫かわいそう....」

キースがぽそぽそとつぶやく。



「それで! 一体どういうことなんだ!」


「だから...

あのテイラーを見失った路地裏に転移魔法陣があったのは皆知ってるでしょう?」


「私は知らないが。」


殿下、不服そう....


「殿下、すみません。流石にそれを事前にお伝えするのはちょっと難しかったかと.....

で、以前、エイミーがその転移魔法陣は、

海のそばか海の中に転移してるって小石でテストしてわかっていたので、

ちょっと焼きたてのパンで試してもらったのよ。

どこに転移するのかなって....


そうすれば、転移陣の行き先もわかるし、

パンが転移してきていれば、

タイミングが合えば同じ場所に待機すればこっち側に転移できると思って。」


「でも、なぜパンなんだ?」


殿下、そこツッコミますか。


「あー。それはですね。

ヴェルがとってもパン好きでして、

パンなら見つけてくれるかなーって。


最初に人を転移するものとても危ないですしね。

いきなり海の中!とかだと溺れちゃいますし。


でもパンなら敵にも怪しまれないと思って!」


「「「いや!十分に怪しい!」」」


と全員からのツッコミが痛い....



「は〜。チームレオノーラのこれまでの旅もなんだか想像がつくな。」


とちょっと呆れ顔の王子。


「そうなんだよ。こいつはいつも突っ走るんだ。

なんだかんだ加護があるから守られてるようだが。」


「え、ヴェル、私って加護持ちなの?」


「じゃなきゃ、お前はとっくに倒れてるだろ。」


「へー、知らなかったなぁ。」


「とにかく、とにかくだ。

無茶はするな。計画と情報は共有しろ。何のための念話だ。」


「ほう、念話も可能なのか」


『フン、お前だけに送らないってことももちろんできるがな』


「おお!今のが念話か!すごいな。」


と興味津々である。

このまま、話題がこっちから外れてくれるといいんだけどな〜....


「話がそれた、とか思ってるだろ。

まだ終わってないからな。」


「ひえぇぇぇぇ」


「そうですよ、レオノーラ様。

転移、そしてそのタイミングがうまくいかなかったら

どうなさるおつもりだったんですか?」


「うう、しごできエイミーなら大丈夫だって信じてたわ!」


「パンを転移させて、ヴェルが呼んだら、転移を起動してね。

これだけですよ!私への指示は!」


「だって、作戦を話したら絶対に反対されると思って」


「「「当たり前だ!です」」」


「まぁ、私への依頼も、

シェフに焼きたてのパンをもらって、侍女殿をあの路地へ連れて行け、

というだけだったしな。」


「はい、すみません...」


しゅん、とした私を見て、

パンパンとアドリアンが手を叩き、


「まぁ、レオノーラも少しは懲りただろう、

ということで、今日は皆休もう。

屋敷に連絡するから、今日は大使館に泊まっていってくれ。」


「その前に、殿下。」

「うん?何だ、レオノーラ」


「私が、今は行方不明だ、ということにしてもらうことは可能でしょうか?」


「どういうことだ?」


アドリアンが心底不思議そうな顔をしている。


「ルド、出てきてちょうだい。」


エイミーが自分の婚約者の名前を呼んだ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。


レオノーラたっぷり叱られております。

でもきっと反省はしないタイプかもしれません。


今日、以前出したエイミーの短編がランクインしていました。

ありがとうございます!

本編の裏側や、旅の始まりに繋がる物語ですので、

気になる方はぜひあわせてご覧ください。

ヴェル短編

https://ncode.syosetu.com/n2644lx/

エイミー短編

https://ncode.syosetu.com/n0820lx/


もしレオノーラと黒柴フェンリルの旅を

もう少し見守ってもいいと思っていただけたなら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。


次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

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