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【完結】追放された第二王女、辺境王領の監査官になる 〜毒舌黒柴フェンリルと暴く王国の陰謀〜  作者: 柴門そら


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第21話 ヴェルの頭の中

ヴェル視点です....


<ヴェル視点です>


あいつが倒れてから、何か変だ。


「おい、エイミー。あいつは大丈夫なのか?」


「ヴェル、レオノーラ様の目が覚めないの。どうしよう。

お医者様は、疲れはあるけどどこも異常はないっておっしゃるのよ。」


「もしかして、封印が解けたんじゃないのか?」


「それなら、ヴェル、あなたが気づくはずでしょう?

あのペンダントの気配を感じて資料室に駆けつけたのはあなたじゃない。


私としてもレオノーラ様の封印はいつもと変わっていないと思うわ。


ただ意識が戻らないのよ。」


「そうか、しかし、あの王子はうるさいな。何度も使いをよこして」


「そう?婚約者候補なら普通じゃないかしら?

レオノーラ様、愛されてるって思うわよ。」


「いや、あいつは胡散臭い。信用ならない。」


「あなただって、なぜか呪いで犬になっていてフェンリルだし、十分怪しいわよね。

レオノーラ様に正体を明かした時も、レオノーラ様がなんか言動がおかしかったし。


あなた、以前レオノーラ様に会った時、なにかあったの?」


「いや、お前もその場にいただろう。

挨拶しただけじゃないか。その他に何もないぞ。」


「たしかにそうねぇ...」


そんな話をしていたのが2日前の話だ。


確かにレオノーラに初めて会った時は、

目が覚めるような感じと、

動悸がして息が止まるかと思ったが。

そして時間が止まったような気もした。


ただそれだけだ。

確かにあまり頻繁に起こることではなさそうだが。

この現象については、今度エイミーに聞いてみるとする。


------


あいつの目が覚めて、朝食の席についてからは、

いつものレオノーラ、のような気がしていた。

少し痩せてはいたが。


オレが宰相家の次男だと知った時の変な態度を見たのが、

倒れる前の姿だったが、

あの時はたしかにおかしかった。


ワタワタして、話も途中で資料室に行くとか、

そしてまた発作で倒れて意識を失うなんて、どういうことだ。


なぜ一人でペンダントを開けた?

開けたら発作が起こるかもしれないことは分かっていただろうに。



しかも今日は、急に『婚約』だと?


一体何を考えてる?


食事の後、エイミーが、例の短剣をとりに席を立った時、

おれも一度一緒にするりと部屋を出た。


「おい、レオノーラが婚約するなんて聞いてないぞ。」


「私だって聞いてません!

レオノーラ様から直接聞けなかったなんて

なんだかショック...」


「お前も知らなかったのか。」


「そうよ!

なによ、なによヴェルこそ、

お二人の政略婚はありかもしれない、

みたいなこと言ってたじゃないの!」


「それは....」


オレはぐっと言葉を飲み込んだ。


確かに、そう思っていたし、

それが一番あいつにとって安全だろうとは思っていた。

国王に疎まれている王女という立場よりは、

国同士の架け橋となるであろう隣国の王子の婚約者になる方が、

表立って両国から守られることになるだろう。


もう、この婚約を決めていたから、

だからあの時、あいつは平気で短剣のことを、

「殿下に聞いてみるわ」

と言っていたのか。


いつから決めていた?


あの王子が気に入らないことは確かだが、

レオノーラが最初、あいつに対して嫌悪感を出していたのは一体何だったんだ。

こんなにあっさり変わるなんて、おかしくないか?


今日、婚約をすると王子が食事の席で言った時の、


レオノーラの、あの安心した顔。


あんな顔、オレは一度も見たことがないんだ。


オレは何を見逃している?

そして何かとてつもなく大きな喪失感を感じていた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。


ヴェルのスピンオフ短編も公開していますが、

その話の通り、やはり彼はど天然なのでしょうか。


気になる方はぜひあわせてご覧ください。

宰相一家は「ど天然」〜呪いで毒舌黒柴フェンリルになった次男、なぜか第二王女と旅に出る〜

https://ncode.syosetu.com/n2644lx/


もしレオノーラと黒柴フェンリルの旅を

もう少し見守ってもいいと思っていただけたなら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。


次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

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