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【完結】追放された第二王女、辺境王領の監査官になる 〜毒舌黒柴フェンリルと暴く王国の陰謀〜  作者: 柴門そら


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第18話 朝のパン祭り再び、そしてチーム会議

【お知らせ】

エイミーのスピンオフ短編に続き、

ヴェルのスピンオフ短編を公開しています。


宰相一家と呼ばれる彼の“家族”、

そして――彼が旅に出る前の物語です。

https://ncode.syosetu.com/n2644lx/

本編の裏側が少し見えるお話になっていますので、

気になる方はぜひご覧ください。

重苦しい雰囲気の漂う食堂。

窓から差し込む朝日の眩しさとは対照的に、空気が沈んでいる。


みんな無言で黙々と朝食をとっている。

カトラリーの音だけが響く。

ここ2日間、そんな感じだ。


そんな中、ドアが

バーン!と開いた。


一斉にドアの方に目を向ける。

仁王立ちしたレオノーラ。



「おはよう、みんな。

心配かけてごめんなさいね!」


レオノーラとエイミーが食堂に入ってきた。


「「レオノーラ様!」」


トーマスとキースが涙目だ。


「お身体は、もう大丈夫なのですか?」


「ええ、大丈夫。

この通りピンピンしてるわ。

なんだか立て続けに色々あって疲れが溜まっていたみたい。


2日間も眠り続けるなんて自分でも驚いたわ。」


「妖精姫が、戻ってきた...」

キースがつぶやいている。


「さぁ、今朝も美味しそうな朝食ね。」


「レオノーラ様、

2日間何も食べていなかったのですから、

今日はレオノーラ様はパン粥のみです。」


「えぇぇぇ、エイミー!それはないわよ!」


「ダーメーです!お昼から少しずつ戻しましょう。」


しょんぼりしていたら、


ヴェルはもう食べ終わったのかクッションの上で丸くなっている。


「ヴェル、倒れているのを見つけてくれてありがとう」


「あぁ......もう大丈夫なのか?」


「ええ、この通りよ」


ムキっと力こぶを作ってみせた。


みんなの食べる、クロワッサンやブリオッシュ、

卵料理やソーセージをチラリと横目でみながら、


もくもくとパン粥を食べる。


「そうそう、この前行くって言っていたレストラン、

殿下が予約してくれているらしいわ。


港町のシーフード料理、食べに行きましょう!

今日は夕食の招待を受けているの。


その前にチーム会議をしましょう。」


「おい、外出なんてして大丈夫なのか?」


ヴェルがもそりと顔を上げてこちらを向いた。


「ええ、お医者様も大丈夫だって。


食べてなかったから体力は少し落ちてるけど、

何か病気なわけではないし。


逆にしっかり眠ったから、元気よ。

この旅を始めてから初めてよ。こんなに寝たの。


テイラーの件もやっぱり気になるし、

2日も調査を休んでしまったもの。」


「とはいえ、あまり無理しないでくださいね。」


「ええ、わかってるわ。

今回のことで疲れを溜めるのは良くないって実感したわ。

みんなも無理しないでね。」


「えー、レオノーラ様に言われても、

あまり説得力がないかもですよ!」


「ひどいわ!エイミー。


ところで、何か新しくわかったことがあれば、

チーム会議の時に教えてちょうだいね。」



-----


改めて食堂に集まってもらい、

エイミーがお茶を淹れる。


今日はナッツのサクサククッキーだ。

美味しい。

今日は3枚まで、と制限はつけられた。

夕食のこともあるし、仕方ない.....



「さて、チーム会議を始めるわ。

今までのことを整理しましょう。


テイラーはあの爆発した路地から消えて、

その後の接触はなし、そうよね?


エイミーによるとあの魔法陣は、

海、または海の近くに繋がっているということだったわね。


あと、他に何かあるかしら?」


キースが立ち上がり、


「レオノーラ様、


海といえば灯台がおかしいと騎士団から連絡がありました。


夜に灯りがつかずにおかしいと次の日に訪ねてみたら、

灯台守が行方不明だと。


そのため、夜の船の運行に影響がでているそうです。」



「そうなのね。

ヴェル、この街に竜脈は通っているの?」


「ああ、この街の場合は、港の近くの海底を通って、

そこから隣国へと繋がっている。


今回、灯台守が消えたのは何か関係がありそうだな。」


次にエイミーが報告があるとのことで立ち上がる。


「レオノーラ様、


あと、ルミナーラでの暗殺者の女が持っていた短剣ですが、

やはり隣国の細工のようです。


王族など高貴な身分じゃないと持てないような品だそうです。


あの女が「彼の方」と言っていた者は

この持ち主か、これを渡せるだけの身分、

そして隣国の王族と関係があるのかもしれません。」


「そう、じゃあ、アドリアン殿下に聞いてみようかしら?」


「「「え?」」」


エイミーが、目を丸くして、


「それは....あまりに直球では?

あなたの国を、疑ってるんですって言ってるようなものじゃないですか?


確かにちょっと匂わせるくらいのことは

提案しようと思ってましたが。」



「いいのよ。殿下は大丈夫よ。私が聞くわね。

今日の夕食の時にでも、話してみましょう。


結局フードの男については手掛かりがないし、

少しでも手掛かりが欲しいところよね。」



エイミーがお茶の片付けをしながら、

不思議そうに、


「あのぅ、レオノーラ様、

あんなにアドリアン王子が苦手だったのに、

いまは平気になったんですか?」


「あら、エイミー、あなたアドリアン王子推しだったじゃない。

フフフ。そうね、確かに不思議よね。


今回の滞在中、色々と話してみたら、とてもいい人だと思ったのよ。」


さぁ、そろそろ馬車の迎えが来る頃だわ。

みんな準備はいい?」


ヴェルは、何も喋らない。

ただじっとこっちをみている。


私はいままで通りのレオノーラだ。


けれど変わったこともある。

ヴェルの視線が強かろうと、

何があろうと、私はブレないと決めたのだから。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。


レオノーラ、回復しましたがその後の調査の行方は......?


最初にもお伝えしましたが、ヴェルのスピンオフ短編も公開しています。

本編の裏側や、旅の始まりに繋がる物語ですので、

気になる方はぜひあわせてご覧ください。

https://ncode.syosetu.com/n2644lx/


もしレオノーラと黒柴フェンリルの旅を

もう少し見守ってもいいと思っていただけたなら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。


次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
シーフード料理がたのしみ。 パン粥も実はおいしいのかも
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