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【完結】追放された第二王女、辺境王領の監査官になる 〜毒舌黒柴フェンリルと暴く王国の陰謀〜  作者: 柴門そら


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【第一部完結】第26話 エピローグ

第一部完了です!お読みいただきありがとうございます。

第二部も明日以降引き続き連載予定です。

「.....様!」

「レオノーラ!」


意識が浮上する。そんなに呼ばなくても聞こえてる。

うん、柔らかい。お日様の匂い。

モフモフしてる。


「はっ、エイミー!ヴェル!」


そこにはフェンリル化したヴェルとエイミー、そしてキースがいた。


なぜか私はモフモフのフェンリルにもたれかかり、尻尾でくるまれていた。


「よかった、レオノーラ様!目が覚めて本当に良かった!」


半べそをかきながらエイミーが抱きついてきた。


周りを見回すと、崩れかけた祭壇があった。


「あの黒いフードの男は?」


「レオノーラ様がけちょんけちょんにやっつけてくれましたよ!」

「ああ、死んではいないと思うが、逃げていった」


「ええ?わたし...?」


「さっき、エイミーとヴェルが怪我してて...

あ!二人とも無事なの?」


「はい、大丈夫です」

「ああ」


「えーと、なんか一件落着?」


「はい!」


「でも、なんか、さっきエイミー以外に人影が見えたような気が...」


「そうか?キースじゃないか?

それよりオレを見て、何か気づくことはないのか?」


「あ!ヴェル、わぁっ、毛並みが白銀色になったのね?」

「そうだ、その通りだ、オレ様はフェンリルの中でも最強だからな!」


「でもなんで?」

「まぁ、オレにもよくわからんのだが。

まぁいいだろう。まだ夜明け前だ。


ここで祭壇について一つ確認したいことがある」


祭壇にある石碑にみんなで近づく。


「やはりな。レオノーラ、

ペンダントをここにはめてみろ」


確かにそこには楕円の溝があり、その上に古代語で何か書かれている。


「え、ヴェル、古代語読めるの?

大丈夫かな、いきなりドッカーンとかないわよね。」


「大丈夫だ、ほら早く。」


恐る恐るペンダントをはめてみた。

カッと一瞬光が溢れ、そのあとビリビリと大きな振動が起こった。


「え、なになに?地震?」

「竜脈の浄化だ。これでこの場所は安定するだろう」


私たちは地下から出て、トーマスと合流した。

トーマスは心配しすぎて白髪が増えたと半泣きになっていた。

心配かけてごめんね。


「一度外に出てみるぞ」

ヴェルの声がけで、教会から外に出てみた。


日の出だ。

小麦畑の地平線から朝日が登ってくる。


ざぁっと風が吹いた。

すると小麦畑から黒いモヤが立ち上り始める。


「みて、小麦畑が!」黒いモヤは空に消え、

しばらくすると、一面、金色の小麦畑に戻っていた。


「これで竜脈の浄化は完了だ。」


-------


「レオノーラ様ぁー!」


フローラが手を振りながら駆け寄ってくる。


「みてください、小麦畑がもとに戻りました!いったいどうしたのですか?」


「詳しくは言えないけれど、もう大丈夫よ。」


(ていうか説明できないじゃない。これって)


「さすがレオノーラ様!本当にありがとうございます!」


と一見、一件落着のようなのだが。


私は、屋敷で報告書をまとめていた。


ギルド長は行方不明、

商会の会長は病死。

パン屋の黄金の小麦は閉店。


あの黒いフードの男が影で糸を引いているのだろうか。


村長は、なんかここ数日間のことを何も覚えていないらしい。

フツーのいい人になっていた。


結局、謎は解けていないじゃない。


「レオノーラ様ー!ロッシの窯の特製パンをお持ちしました!」

と大きな声が聞こえた。


バルコニーに出てみると、親方ともう一人。

んー?あれは誰?


玄関で出迎えると、

「えーと、親方と、そちらは?」


「え、やだなぁ。レオノーラ様、マルコですよ。」


「「「え」」」


全員が固まった。


「え?どうしましたか?」


結論から言うと、マルコの顔は変わっていた。

というかもとに戻っただけなのかもしれない。

テイラーの顔ではなくなっていた。


「あ、マルコ、ありがとうね。

これがルミナーラで屈指のロッシの窯のパンね!」


「はい、お礼にたくさん持ってきました。ぜひみなさんで食べてくださいね!」


「フローラも感謝してもしきれないとのこと、改めてお礼をさせてくだせぇ。」


二人が帰ったあと、

皆で昼食にすることに。


「報告書はできたか?」

「書けないことが多すぎるのよ」


ため息をついた。


「まぁそうだな。

でもこれからは竜脈の乱れはそのペンダントで浄化できることがわかったのは大きい。」


「そうね」


ここでトーマスが来客を告げる。


「キース様あてに騎士団から急ぎの使いです。」


「ここに通してちょうだい。」


「キース団長、至急のご連絡です!

南の港町ポール・ヴァルメールでテイラー補佐官の目撃情報がありました!」


「「「なっ!」」」


一斉に息を呑む。


「報告ご苦労だった。」


騎士団の使いが帰り、昼食の席へ戻る。


「これって、そういうことよね」

「そうだ、そういうことだな」


「さぁ、次は、ポール・ヴァルメールへ出発ね!」


こうしてレオノーラとヴェルの辺境監査官としての新たな旅は続いていくのでした。


<第一部 黒いフードの男と魔鉱石 ー 【完】>

第一部、完了です。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

第二部がこれからスタートします。

もしレオノーラと黒柴フェンリルの旅を続けて見守っていただけるなら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。

次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

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