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【完結】追放された第二王女、辺境王領の監査官になる 〜毒舌黒柴フェンリルと暴く王国の陰謀〜  作者: 柴門そら


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第24話 罠

これから、3話続けて第一部完結26話まで投稿します。

うまく断る理由も見つからず、結局は教会に1泊させてもらうことに。

(逃げちゃダメだ。いや本当は逃げるべき。これ絶対まずいやつ)


私の中で警鐘は鳴り続けている。


神官が部屋に案内してくれる。


簡素だが清潔な部屋だ。


寝台と机。

お湯を沸かせるくらいの小さなキッチンがついている。

石造りなのでひんやりした感じがまたちょっとコワイ。


フローラは今日は実家に泊まるそうだ。馬の世話も引き受けてくれた。

ってことはここからすぐ馬車で逃げることもできないということ。


まずは、部屋で打ち合わせと食事だ。

男性陣の部屋はキッチンがついていないのでこちらの部屋で集合する。


村長は、歓迎会を開くと言ってきかなかったが、

監査官という仕事柄と、

みんなの気が張るだろうし、調査も終わっていないので、

ということで丁重にお断りした。


食事は持ってきているので、

そちらの準備はいらないことも伝えたけど、


お誘いが結構しつこかった。


「昨日の件があるから、うかつに食べ物を外で食べる気にはならないわ」


持ってきたサンドイッチを頬張りながらつぶやく。


「そうですよね。それにしても村長の圧がめっちゃ強かったですよね。

あ、今スープを温めますから、食べながら待っていてくださいねー。

ワインもありますよ。」


「ねぇ、ヴェル。どう考えても、私たち罠に誘導されてるわよね」


フローラとそのお兄さんはどっちなんだろう。村長は絶対に黒だと思う。


「そうだな。でもあえてそれに乗っかる、というのも一つの手だ。

今晩は守りに徹してもいいが、あえて攻めに出るということも可能だ」


「テイラーが黒いモヤになって消えたのは、セレーヌの教会だったんですよね?」


「そうだ、キース。だから、今回はそもそも教会に滞在してるので、調べ放題という訳だ」


スープを持ってきたエイミーがまたヴェルを睨んでいる。

この人たち、やっぱり仲悪いのかしら...


「ヴェル、レオノーラ様を危険な目に合わせるわけにはいきません!」

(いや、もう危険な目に遭いまくってるし。昨日は囮だったしね。)


「いや、こいつが危険に自ら足を突っ込んでいるとしか思えん」


(((確かに)))


どんな引き寄せ体質なんだろう。


この地方では定番らしい

ミネストローネを食べながら今日の作戦を練る。


「シンプルに一択だ。祭壇を探す。以上だ。」


「さっき、祭壇はあったじゃない。入ってきた時に。」


「あれじゃない。あれは表向きの祭壇だ。どこかに隠されたものがあるはずだ。

お前のペンダントのロケットを開ければ何か反応があるかもしれん。」


「そうしたら、レオノーラ様の発作が心配です」


「大丈夫よ。先にあなたの薬湯を飲んでおくわ」


「でも!」


「開けるのは最初からじゃなくていい。

ここぞと言うときだけだ。オレが合図するまで開けなくていい」


「わかったわ」

「深夜2時、あらためてこの部屋に集合だ。オレはレオノーラの影に入る。」


-----


深夜2時。部屋に集合し、部屋を出ようとした時に

カタリ、と物音がした。


ドアをそっと開けると、

人影が見える。カツカツと小さな足音。


廊下の小さなランプの前に人影が差し掛かった時、

顔が明かりに照らされた。


「テイラー!」


キースが声にならない声でささやいた。


(シッ、声を出さないで)


(確かにテイラーと同じ顔だわ。マルコなの?)


『皆、念話で話せ。』


(((了解)))


男はキョロキョロと周りを見渡して、

通路の壁に手を置いた。


そこから扉が現れてクルンと男が消えていった。

『隠し扉か』


(ぜったい罠だと思うんだけど...)


『トーマスは、この部屋で待機。


絶対に念話で話しかけられるまで誰がきてもドアを開けるな。

3人でまずは壁の前までいくぞ』


扉の前に来たら


『まずはオレが先に入る」


と黒いモヤになってヴェルが入っていった。


しばらくして、

内側から扉が開いた。


『入れ。キースはここで待て。

誰も侵入しないように見張れ。


必要な時にすぐ呼ぶ。

レオノーラ、エイミー行くぞ。』


ヴェルは影から出て、犬の姿に戻っている。


『やはり、地下か。セレーヌ領の時と同じだ。』


ヒタヒタと足音を出さないように階段を降りていく。

室温がどんどん冷えていく。


すると突然、ギィィィィと音がして、

扉が開いた。


その瞬間、目に光が飛び込んできた。

咄嗟に私はペンダントをにぎりしめた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

もしレオノーラと黒柴フェンリルの旅をもう少し見守ってもいいと思っていただけたなら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。

次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

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