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千年一昔マニハイル 〜兜ノ京の呪いを祓いたまえ!〜  作者: 藍笑屋


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患者に纏う、黒い霧を払え


患者から黒い煙を徐々に纏い始めている。

その間にも、爺さんはガリガリと土を削っていた。


====================================

メインストーリー:患者に纏う黒い霧を払え


ルール

黒い霧に当たると、メインストーリーが未達成となり、ゲームオーバーします。

制限時間:一時間

====================================

メインストーリーが発動した。




患者の黒い霧が払えるか試そう。

爽真は、神のお供を呼ぶ。

『神のお供召喚』が光り、ボタンを押した。

ナビコが召喚された!


「患者に纏う黒い霧を払う条件を教えよ。」

お供のナビコは、答える。

「いいでしょう。酒造りを催せ。大量の薬草と、酒と餅の奉納が必要。」


爽真の収納籠(アイテムボックス)内にある奉納できる物は酒のみ。

早速、剣さんに酒以外について相談してみる。

「薬草は、まだ沢山の在庫があるはず。加耶さんに保管場所の在処を聞いて持ってきます。

酒造りが催せるか、ですか。どうでしょう。

米事情に詳しい正倉の方々に相談してみます。

餅は、厨家に在庫があるか聞いてきます。」

剣は階段を登り、一階を走り回る。



爽真は、収納籠(アイテムボックス)から酒を取り出す。

ナビコの目の前に出し、酒を3樽奉納する。

ナビコの床周辺を見ると、各奉納する物によって置き場所の指定が書いてあった。


奉納した後、すぐに剣さんから連絡が来た。

「酒造りを催す許可が降りました。」

一言話すと、また何処かに行ってしまった。


上の階のどこからか声が聞こえる。

酒造りが始まったようだ。


「米から作る 上手い酒ぇーえぇ。

粘りの少ない 酒の米ーえぇ。

綺麗に洗えよ 酒の米ーえぇ。

麹を育てて 酒母造れーえぇ。

三段仕込みで たまらねぇーえぇ。

発酵できたか ぎゅっとしぼれえーえぇ。

丹精込めた 上手い酒ぇ。」


賑やかな声と手拍子が地下に届く。

ナビコの耳からもはっきりとした歌声を聞く。


剣が籠を抱えて帰ってきた。

「薬草と餅を持ってきました。何処に置きますか。」

「酒樽の周囲に籠を置いて欲しい。」

爽真は、助言を出す。

ナビコに置き場所を指定されている点線や文字を見て、必要な分を数える。必要な薬草の量が、先程より多い。今回は9籠分程度の量が必要なようだ。

剣さんと共に薬草の置いてある部屋から何往復かして、薬草の奉納も済ませた。


奉納を済ませると、ナビコが明るく照らされた。

また医師の白衣を纏っている姿がナビコの後輪に見える。

爽真は、その白い光に包まれた!


(眩しい!)


爽真が目を開けると、場所は変わらなかったが、幽体離脱の様な状態になった。


『菌を手に入れよ。

必要な菌は、2種類。青カビ、麹菌』


爽真は、浮かび上がる文字の菌を大鎧御殿内で採取する事になった。


一先ず正倉に向かう。

入り口に見張り役がいるが、前回同様、認識されていないようだ。壁をすり抜ける。

中へ入ると、大量の米俵が山盛りに積んであった。

部屋一面が米俵で埋め尽くされている。

一粒たりとも見逃さないよう、目を光らせている見張り役が二人巡回していた。


そんな緊張感がある場所で探す。

左端の一番下にある米俵近辺をみる。

湿気があるのか、所々にカビが発生していた。

このまま放置すると、害虫に米が食べられ、やられてしまう。後ほど連絡係の加耶さんに報告しよう。

残念ながら、目的の菌である青カビや麹菌は、見つからなかった。


次に、歌声を頼りに酒造りしている部屋へ向かう。



(先程の歌声の中に"麹(こうじ)"があった。

きっと、麹菌もあるだろう。)

この考えが合ってれば良いのだが。


部屋の中に入ると、米の良い香りが全体に漂っていた。

『和尚ノ麹(おしょうのこうじ)』と書いてある樽を発見した。予想通り、その樽の中にいる麹菌を見つけた。

酒の工程の途中にあった麹菌を手に入れた!



次に厨家に向かう。

前見た時より随分と卓の数が減っていた。

料理人の卓と納品者の卓だけ運営しているようだ。

他の卓は端に避けられていた。

料理人の卓では、ご飯を作る隊が釜で米を懸命に炊いている。


納品者の卓の上には、少量の肉、野菜、魚が置いてあった。真下には、腐りかけた食材があった。

きっと捨てる用として避けて置いたのだろう。

条件に当てはまる菌があるか、調べる。


あった。腐った餅に青カビが付いていた。

爽真は指定された菌をすべて手に入れた!



また白い光を浴びる。

爽真は、大鎧御殿内に引き戻された。


爽真の前に命令札が浮かび上がる。

「救急医疾令(きゅうきゅういしつれい。)」

爽真は、ナビコに命令する。


奉納した酒樽がピカッと一瞬光を放つ。

水の圧力がかかったのか、酒の噴水が発生。

酒の水滴が、籠の中にある薬草と餅と麹に落ちた。


籠の中に入った物が光の輝きを放ち、ナビコの目の前に一つの光として集約される。

集約された光は指のひとつまみ程度の大きさになり、それが患者達の口から喉へ伝う。


患者達に纏っていた黒い霧が消えた!



◎体内の不快な症状を取り除け

一部の菌や草、生物には、人間の不快な症状を取り除ける力があるそうな。有効に使える草は、薬草と呼ぶ。菌では、抗生物質になる青カビ(糸状菌)、発酵食品に使われる麹菌など。他にも役立つ材料があるか、白衣を纏った神々達が日々探しているそうな。


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