初めての輸送
王国騎士院を卒業して5日が過ぎたがここで働き始めて3日しか経ってない。卒業した翌日の昼ぐらいに俺とフラウはマキシム行きの民間の馬車に乗り王都を出発した。マキシムに到着したのは日が沈みかかっていたので18時ぐらいにかな。その日はそこで休み。翌日の朝一番の馬車の馬車に乗りノースティノープルに到着した。移動に2日掛かったのだ。途中馬車の中はものすごく揺れて乗り物酔いに苦しみながら来た。なんて不便なのだろう。
「シオーン准尉、この書類を持ってフラウ准尉とソルトケ村に行ってくれ」
「了解です」
なになに、ソルトケ村に駐留している第1749歩兵小隊が糧食不足なので2日分の糧食60kgライ麦袋4袋を移送。
1小隊は50人だから1袋で1日分だよな。そうか、そこの補給を担当している輜重小隊にもか。合わせて100人ぐらいはいるな。
外では2頭の牛にそれぞれ2袋ずつのせて10人が待機していた。
「副小隊長、駄獣に荷物載せるのは完了していますのでいつでも出発できます」
「では出発」
ノースティノープルから西に向けて2頭牛を中心にして12人が輪の状態で歩いてる。地図では近くに載っていたんだけど以外に遠い。牛は荷物を背負っていて大変だけど遅い。いつになったら着くのやら。
「ねぇねぇ、シー君あとれくらいで着くの?」
「うーーん。分隊長、あとどれくらいで着く?」
「そうですな」
この10人の分隊の隊長である。30代ぐらいの男ボリス・ベローチェ伍長。
「このまま行けば昼前には着きますな」
「ありがとう。ええーと」
「ボリスです」
「そうだった。ボリスさん」
「上官なのですから呼び捨てで構いませんよ」
「いや、でも」
「じゃあよろしくね、ボリス」
フラウさん、年上の人に呼び捨てで呼ぶのに躊躇は無いのかな。日本では敬語で話さなければいけないんだよ。そうしなかったら社会にで時に大変困るんだよ。
そんな調子で歩いて本当に昼前に到着できた。
「ハンコお願いします」
「うん確かに受け取りました」
「あと、牛に干し草と水を与えるため貰えますか?}
「もちろん構わんよ。君たちも昼食がまだだろう。ここで食べていくといい」
「はい、ありがとうございます」
ソルトケ村は田舎にある村と変わるとこはない。人口は200人程度の小さな村で、村民は農業で生計を立てていてのどかで静かなとこだ。
分隊のみんなは仲良く食べている。牛も山盛りの干し草をたくさん食べている。
「シー君、早く食べようよ」
「そうしよう」
ライ麦パンの間に野菜と肉が挟んである。サンドイッチみたいなものを食べる。
「う~ん、おいしい」
フラウの奴は口いっぱいに頬張りながらモグモグ食べていく。
「副小隊長、ご一緒してもよろしいですか?」
「もちろんいいよボリス」
3人で食べる。
「ボリス伍長は軍に何年ぐらいいるんですか?」
「私は18歳と時に下っ端から入ってかれこれ12年になります」
「へ~、12年もいるんですか」
「ボリスは子どもはいないの?」
「こら、フラウいきなりそんな質問は失礼だろ」
「いやいいんですよ。女の子3人のガキがいますよ。1番上が今年で6歳でその下に順番にいますぜ」
「そうなんだ。3人もいるなんて幸せもんなんだね」
だからフラウさん、少しぐらいは敬語を使いましょうよ。
その後も話をして、ノースティノープルに向けて帰路についた。
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