8
アメリカでは各国のWEFの戦闘機がヒトクイに攻撃しているが、歯が立たない。
トランポリン大統領は怒り、
「各国のWEFは何ということをしてくれているのだ!!
かわいい我がアメリカのペットに対して!」
WEFジャパンもやっとアメリカに到着するが、ニューヨークの街は壊されたビルの瓦礫と、食い散らかされた人間の肉片が散らばる凄惨な情景が広がっていた。
それを見ていた面々は絶句するが、すぐにコスモフェニックスを操縦している近田が
「本郷隊員、佐内隊員、神楽坂隊員、早速、コスモホークに移ってくれへんか。」
「ラジャー!」
そして各隊員は一人の罹の小型戦闘機コスモホークに乗り移り、コスモフェニックスから飛び立つ。
それを見ている日本国民は、ヒトクイへの驚愕を見せながらも、各国の見たことのない戦闘機にも驚いている。
テレビを見ていた毎朝新聞の小林記者は、ふとある一瞬の画面に目を止めた。
「おやっ」
と思って、追いかけ再生だった画面を一時停止して、少し巻き戻す。すると……
「やはりこの見たことのない戦闘機の機体に小さいマーク。
これは日本国旗に見えるなぁ」
当然、SNSも気づいた。
「あれ、日本のじゃないの?」
「自衛隊の特別チーム?」
「なんだ、結局、軍隊に所属しているんじゃん!」
一方、瑠璃は各国のWEFとともにヒトクイにミサイルを発射して攻撃する。
しかし、瑠璃の目からは、シトクイに食い散らかされた、人間の肉塊に衝撃を覚え、涙が止まらない。
ふと、そんな悲惨な光景に目を奪われた一瞬、ヒトクイの鋭い牙が瑠璃を襲った。
だが、瑠璃は事も無げに、驚くべき機敏さでコスモホークを翻し、牙をすり抜けた。
その回避方は、まるで重力を無視したかのような滑らかさだった。
スマホのファイターマンが、感嘆の声を漏らす。
「やはり、凄まじい操縦技術だ……」




