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ファイターマンは、全宇宙連邦のUFOに向かって言った。
「舞ってましたよ。
と、言うか、遅すぎる。」
全宇宙連邦のUFOから、返答が聞こえてきた。
「すまない。
ゴーレット星との戦闘が長引いてしまい……、あ、危ないファイターマン!」
ファイターマンが振り向くと、ロプロサウルスが、全身血だらけで、肉や骨があちこちに見えているにも関わらず、襲いかかってきた。ファイターマンはその攻撃を間一髪でかわした。
ロプロサウルスは、一度前に倒れたが、また再び起き上がり、ゆらりゆらりとファイターマンに迫ってくる。ファイターマンの心に、全宇宙連邦のUFOからの声が響いた。
「このロプロサウルスは、ゴーレット星人によって、タンバル星の毒素中毒にされている。」
「え、この宇宙生物もか?」
「このあたりは、最小の素粒子ニュートリノが、多く注がれていて、シャドウマンタより花の悪いロプロサウルスは、タンバルの毒素と勘違いしてやってきたんだ。」
「そうだったのか……」
「しかも、ゴーレット星人は、ロプロサウルスを使って、地球への道しるべとしたんだ。」
ファイターマンは、ロプロサウルスの、今はあまり力のない攻撃をかわしながら、答えた。
「ゴーレット星人なら、過去に遭遇したという人がいますよ。」
「いや、そのゴーレット星人の先遣隊第二陣は、ライトニングファイターにより全滅されているのだ。」
「先遣隊第二陣?」
ファイターマンと、それを聞いていた瑠璃はおやっと思った。
近田が送風したゴーレット星人は初めて、地球に着た者たちではなかったのか?
ファイターマンは、それよりと、思った。
「そのライトニングファイターはじめ、他にも宇宙警官はどうしたんですか?」
「ライトニングファイターはじめ、その前に来た宇宙警官も行方不明になっていたりして、今は君一人だ。
「え?ライトニングファイターより前にも地球に宇宙警官が来ているんですか?」
「え……知ってて、この地球に来たのじゃなかったのか?それより、これから強力な武器を授けるので、ロプロサウルスを焼却してあげてくれ。」
「え?」
「え?
じゃない。
いつまでも肉や骨が見えた状態で、かわいそうだろう。」
ファイターマンは釈然としない思いでいると、全宇宙連邦のUFOから、かなり大きなアームランチャーが降りてきた。
「これを使ってくれたまえ、ファイターマン。」
ファイターマンは、よろよろとせまってくるロプロサウルスに、一度目をやり、
「仕方ない……」
と、しぶしぶ大きなアームランチャーを装着した。
そして、ロプロサウルスに向けて、超高熱のレーザービームを発射した。
激しい熱エネルギーがロプロサウルスに、限局的に浴びせられた。
ロプロサウルスはやがて、燃え尽きて灰になっていった。
ファイターマンは、邪悪な宇宙人によって翻弄される宇宙生物たちに対して、せつない気持ちになってたたずんでいた。
「ファイターマン!」
しかし、瑠璃の声とともに、すぐにサザーブの人々が、ファイターマンに対して、感謝の呪文を唱えていることに気づく。
「おぉ、神よ、ありがとうございます。」
サザーブ国の人々が、ファイターマンに対してひれ伏し、ついに神にささげる舞いまで始まってしまったので、ファイターマンは戸惑い、困ってしまった。
そこに、瑠璃からの声が届く。
「ファイターマン。
とりあえず、静かに消えて、素晴らしく純粋な人々のために。」
「瑠璃さん、はい、そうですね。
わかりました。」
ファイターマンは、サザーブの人々に対して、大きく頷いてみせ、静かに、消えていった。
しかし、ファイターマンが消えても、サザーブの人々の神に対するお礼の言葉と、舞いは、いつまでも続いていた。
第8部 終わり。




