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超人ファイターマン  作者: 小泉たかし
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凄まじい轟音と共に、ウルセナの巨体が大地に叩きつけられた。その衝撃波は、まるで嵐のように砂塵を巻き上げ、周囲の岩石を粉々に砕き散らす。


しかし、その巨体は驚くべき速さで体勢を立て直し、異様な金色の瞳をファイターマンにギラつかせた。

「貴様、私を邪魔するつもりか!」

ウルセナの全身から禍々しいオーラが噴き出し、その硬質な体表を覆う棘が不気味に震える。その声は、まるで地獄の底から響いてくるかのような、低く唸るような響きを持っていた。


ファイターマンは、その場に踏みとどまり、冷静にウルセナを見据える。彼のボディアーマーは、先ほどの激しい衝突にもびくともしていない。

「極悪宇宙人の悪事を邪魔するのは私の仕事だ。

お前のような、他者を傷つける存在は、この宇宙には必要ない。」

ファイターマンの声は、冷静でありながらも、強い決意に満ちていた。


彼の腕に装着されたアームランチャーが、淡い赤い光を放ち始める。

「フン、必要ないだと?

この星を初め、宇宙には他の生物の命を奪う者ばかりなんだよ。」

「それは生きていくため、自分の命を保つために他の生物の命を頂くこともあるだろう。

しかし、タンバル星の中の何人か、またそんな奴らの寄せ集めの宇宙愚連隊はそうではない。

ただ、他の生物の命を奪うことを楽しんでいるだけだろう!」

「ふん、この星の、いや、全宇宙の上級生物は、自分たちでたくさん捕獲しておいて、数が減ってくると慌てて保護する。

それの繰り返しじゃないか?

だから上級生物の命をなくしてあげるのよ。」

「は?

議論のすり替えだ。」

「がーはっはっは!」


ウルセナは嘲笑うかのように叫び、その巨大な腕を振り上げた。腕の棘が鋭く光り、まるで巨大な鎌のように振り下ろされる。

「喰らえ!」

ウルセナの腕が空気を切り裂き、凄まじい衝撃波がファイターマンに迫る。


しかし、ファイターマンはそれを予測していたかのように、軽やかに身をかわす。衝撃波は、彼の背後の岩盤を粉砕し、砂漠に深い亀裂を生じさせた。


ファイターマンは、すかさず、ウルセナの攻撃の隙を突き、アームランチャーから赤い光線を放つ。


それは、ウルセナの頑丈な皮膚を貫通しようとしたが、素早い身のこなしで避けられてしまう。

「無駄だ!

貴様の攻撃など、蚊に刺されたようなものだ!」

ウルセナは高笑いし、さらに猛攻を仕掛ける。


その巨体は、砂漠を揺るがし、周囲の景色を破壊していく。


ファイターマンは、その猛攻を巧みにかわしながら、反撃の機会を伺う。


その時、ミラノ星のUFOから、再びあの優しい女性の声が響いた。

「ファイターマン、私たちも加勢するでありましょう。」


すると、ミラノ星のいくつかのUFOからもレーザー光線が放たれた。


それを受けてウルセナはたまらず後ろに吹っ飛んだ。

「ぐわわわ」


しかし、その土煙からよろよろとまた、ウルセナは立ち上がった。


ファイターマンはその強靭な体に舌打ちをする。


それを見ていたWEF-Japanの本郷は、日本にいる山桐、宮坂に聞く。

「先日の特殊断頭アトポーシスXは、あれから我々のコスモホークに装着されてますが、使えるんですか?」


宮坂は困惑した声で答える。

「はい、一応……でもまだ十分にテストしてないんですが……」


本郷はさらに聞く。

「いや、隊長が実際に使ったじゃないですか?」


宮坂の隣にいた隊長の山桐が答える。

「うむ、そうだな。

まだ正式な認可は受けてないがいいだろう。」


さらに横にいた川中が驚く。

「隊長!

いいんですか!?」


「現場の本郷隊員が、このように言ってきたということは、今、使うべきだと思っているからだろう。」


川中が口をつぐむ。

そこに宮坂が

「あれ?」

とした表情で言う。

「川中副隊長、なんで、ここにいるんですか?」


本郷は苦笑しながら、近田、瑠璃に告げる。

「近田隊員、神楽坂隊員、アトポーシスXを使うぞ。

佐内隊員はコスモホークまで、すぐには戻れないだろう。

3人だけでやろう!」

「ラジャ。

出来ればファイターマン、ミラノ星人と一緒に繰り出そう。」

「そうだな。」


それを聞いていた瑠璃は、ファイターマンに伝える。

「ファイターマン、聞こえた?」

「はい、聞こえていたであるでしょう。」

「ファイターマン、ミラノ星人に影響されて、分包がおかしいわよ!

とりあえずミラノさん達にも伝えて。」


ファイターマンはミラノ星人のUFOに顔を向ける。

「ミラノさん達、こういう事です。

よろしいですか?」

「ミラノさん達って、ふつうはミラノの方々とかいうのでありますないか?」

自分たちのおかしい文法を棚に上げて、ファイターマンに指摘したミラノ星人たちは、そういいながらも、WEF-Japan、ファイターマンと横一列に隊列を組む。


各国のWEFはその様子を固唾を飲んで見守っている。


ファイターマンは、アームランチャーのエネルギーを最大にチャージする。

「さあ、決着をつけよう、ウルセナ!」

ウルセナは一瞬、たじろぐ。

「貴様、卑怯だぞ!」


その赤い光は、空気を切り裂くかのように強烈な輝きを放ち始めた。

「今だ!」

そうして、ミラノ星人のUFOからのレーザー光線、WEF-Japanのコスモホークからの特殊断頭アトポーシスXと、ともに赤いレーザー光線が放たれた。

「ぎゃぁああああ!」


ウルセナの断末魔の叫びとともに、ダマリナの時と同じように、体は黒い皮膚がひび割れ、そこから白い粉が舞い上がる。


その粉は、風に乗り、あっという間に石灰の砂となって消えていった。


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