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佐内がウルセナからのレーザービームから逃げ回っている時、ヒトクイ3匹と死闘を繰り広げているファイターマンの心の中には、やはり爆殺しかないのかと悩んでいた。
その時、上空にまばゆいピンク色の光とともに、数台のUFOが現れた。
ファイターマン、WEF-Japanはじめ各国WEF、佐内、ウルセナがそのUFOを見上げる。
そのUFOは、音も静かで何とも美しい楕円形をしていた。
ファイターマンはそれを見ながら「あれは……」瑠璃は心の声でファイターマンに聞いた。
「ファイターマン、あのUFOは?」
「私の管轄外なので、実際に見るのは初めてですが、ミラノ星のUFOです。」
瑠璃はリアクションに困っていた。
「だ、だから?」
ファイターマンは続けて言った。
「たぶん、ヒトクイのふるさとの星からです。」
「え!」
瑠璃は新しい敵の出現に身構えた。
が、しかし、響いた声はやさしい女性的な声だった。
「私たちは、私たちの星からさらわれたヒトクイを連れ戻しに来てくれました。」
その声は各国の言葉に自動的に翻訳され、それぞれの人の心の中に聞こえてきた。
ただ、近田は「なんか、分包がおかしいような……」ミラノ星人の声がさらに続く。
「私たちはヒトクイを連れ去った地球の人を攻めてあげません。
それは一部の人だからです。」
そして、ミラノ星のUFOから穏やかな淡い光が、3匹のヒトクイに降り注いだ。
瑠璃は思わず声を漏らした。
「あっ……」
すると、何ということでしょう。3匹のヒトクイの顔から凶暴さが消えていくではありませんか。
3匹のヒトクイはおとなしくなり、ちょこんとそこにたたずんだままになった。
また、ミラノ星のUFOから声が聞こえる。
「これからヒトクイちゃんたちを返していただきます。
私たちはヒトクイたちが凶暴にならないよう、十分に牧場でえさをあげ、天寿を全うしてから体の中のレアメタルを採取してあげるのです。」
近田は苦笑いをして
「なんや、説明臭いなぁ。」
ミラノ星のUFOから丸い3つのコンテナのようなものがヒトクイの近くに降りてきた。
そして、まばゆい光をまといながら、美しい女性の姿をしたミラノ星人も現れ、ヒトクイに話しかける。
「さあ、このコンテナに入ってごらんなさい。」
すると穏やかな表情のヒトクイは、のそりのそりとコンテナの方に歩き始める。
それを見ていたウルセナ、いや、マックスの意識が強まったスペースXYZの会長は
「ま、待て!
これは私のものだ!」
と、ヒトクイとミラノ星人の方に走りだそうとした。
そこに佐内がタックルで転ばせ、引き留める。
「何するんだ!」
「危ないです。
極悪宇宙人、この人から出ていきなさい。」
すると激しい風がマックスの口から吹き出て、佐内が吹き飛ばされた。
「キャッ!」
佐内が遠くまで転がされた。
そして、全身とげだらけで両目が大きい巨大なウルセナが現れた。
「ぐおおお、邪魔するものはただではおかん!」
と、コンテナに乗り込もうとするヒトクイの所に駆けつけようとする。
もちろん、その前にはファイターマンが立ちはだかった。
「ただではおかなかったら、おいくらだ?」
「何ー!?」
そういわれても勢いを落とさないウルセナと、それを阻もうとするファイターマンが激突した。




