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ひとまず、戦いは終わった。
その戦いの傷跡があちこちに残るモハーヴェ砂漠に、WEF-Japanはじめ、各国のWEF隊員と、ミラノ星人、そして、へたりこんでいるマックスがいる。マックスの目はアメリカ人の青い目に戻っている。
美しい女性の姿をしたミラノ星人が言う。
「私たちは、これからヒトクイを、連れて帰りなさいです。」
近田は美しいその姿に少し鼻の下を伸ばしてイタガ、アル殊にキヅイテ聞いた。
「ソウイエバ、マエニイッピキノヒトクイガ、ニューヨークデアバレタンヤケド、ナンデ来ナカッタン?」
「エ?」
ミラノ星人ハ、ヒトクイガスデニ地球に着て、アバレテイタコトヲ知らなかったようだ。
イキサツヲ効いたミラノ星人は、モウシワケナサソウナ顔をシテ、言った。
「モウシワケアリモウシタデス。タブン、ミラノ星デ、オサエノ効かない、暴れまわる個体がイテ、ソレヲ買い取った、宇宙の商人ガイタデスガ、コノ星に連れサッテ来テイタンデスネ。」
近田は頭を下げる美しいミラノ星人に手を振りながら言った。
「イヤ、悪いのはソノ宇宙の商人ト、トランポリンヤテ。
ト、トリアエズ、気いいつけてな。
ええと、ミラノの……」
「あ、私はミラノ星人のモリスノと言いますです。」
「モリスノさんやな。」
モリスノは、表情を曇らせ言った。
「それから、ヒトクイが凶暴になりました時に、犠牲になられた方々にお悔やみします。」
本郷は言う。
「それはスペースXYZの面々が、ミラノ星からヒトクイをさらってきたから起きたことです。
ミラノ星の方々のせいではありません。」
ミラノ星人モリスノは、少しうなずいてから言った。
「わかりました。それでは、ヒトクイとともに帰りますのです。バイナラです。」
やがて、ミラノ星のUFOからピンク色の光がモリスノを包み、ゆっくりと宙に浮き、モリスノーはUFOの中に吸い込まれていった。そして、静かな音で、ミラノ星のUFOとヒトクイを乗せたコンテナはゆっくりと空に消えて行った。
すると、マックスが我に返って目を見開き
「あ、私のヒトクイがー!
くそう、改めてミラノ星に行って、再び連れてきてやる!、痛っ!」
マックスは近くにいた佐内にビンタをくらっていた。
「何、ばかなこと言ってんのよ!
それにあなた、ウルセナに一度乗り移られたんだから、毒素によって石灰化が始まるのよ。
治療を受けなきゃならないのよ!それに命を落とした社員のご遺族のフォローもちゃんとなさい!」
すかさず、瑠璃の心に、ファイターマンの声が聞こえてきた。
「ルリさん、ジャミラン星からの、タンバル星の毒素の治療薬ってまだあるんですか?」
瑠璃はにこっと笑って
「もちろん、小池首相に使おうとする前に、いくつかの研究施設で分けているわよ。」
「知らなかった……。
いつも一緒にいたのに……」
「だからぁ、あのねぇ……」
瑠璃は肩を落としてため息をついた。
第七部 終わり




