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冬の晴れた日に、WEF-Japan隊長の山喜リハ東大病院の入院病棟にに、見舞い客として、訪れていた。
病位質のドアには小林 忠と書かれていた。山桐はお見舞い用の果物を小林記者の妻に渡しながら聞く。
「どうかね、五果減は?」
顔や頭に包帯を巻いたまま、小林は山桐の方を向いて言う。
「まぁ、快適とは言えないですがね、あと一週間ほどで、隊員出来そうですよ。」
「それはよかった。」
そして、山桐は疑問に思っていたことを口にした。
「しかし、なんで慶応病院にいたんだね?」
小林は苦笑いして答える。
「決まっているじゃないですか、小池首相が入院しているから同行を探っていたんですよ。なんだかわからないけど、首相の部屋で何か特別な通信が行なわれたらしいですね。」
山喜リハそれは小池首相と、娘の百合との遠い星との立体ホログラム通話の事だとは、言わず
「何もないよ。我々WEF-Japanは特別任務で警備にあたっていただけだ」
「だから特別任務って何ですか?」
山桐はしまったという顔を一瞬したがとぼけて答える。
「あ、あぁ、先日、トランポリン大統領、あ、元大統領が極悪宇宙人に寄生されただろう?だから小池首相も危ないと思ったわけだよ。」
小林はけげんそうな表情をした後、力が抜けたように表情を緩めて言った。
「でも、その小池首相も宇宙人からの空爆で無くなってしまった。」
「そうだな……、残念だった。」」
「そして、今はWEFや自衛隊の活躍で、名を挙げた防衛大臣だった、大泉進次郎が首相代行を務めているんですよね?大丈夫ですかねぇ?いつも当たり前のことばっかり言う政治家だけど……」
山桐は苦笑した後、真面目な顔をして言った。
「ところで、小林さん、我々の事は……」
小林はふっと鼻で笑って
「わかってますよ。みなさん……、WEF-Japanの事は記事にしませんよ。」
「ありがたい。そうしてくれると助かるよ。」
「でもねぇ、取材は続けさせていただきますよ。いつか本に出来ないかとも思うしね。」
「あなた!」
小林の妻がたしなめると
「いやいや、奥さん、いいんですよ。現在はそWEF-Japan、というかWEFの職員のことは国家機密ですが、数十年後ぐらいにオープンになるかもしれませんしね、その時のために取材記録をためておかれるのは自由ですから。」
と、頭を下げている小林の妻に手を振って山桐は病室を出て行った。
WEF-Japan基地内では、宮坂が副隊長の川中に、先日のシャドウマンタを駆逐した殊弾頭の説明をしていた。
「ですからぁ、何度、言ったらわかるんですかぁ?
特殊弾頭アトポーシスXには宇宙生物の細胞を分解する特殊な酵素を内包していたんです。
あのヒトクイやヒトデナシの体から採取した不活性化されていた細胞についていた、酵素は、宇宙生物の細胞膜に付着すると、その構造を急速に破壊し、細胞内の生命活動を停止させる働きを持っているんです。」
「なんで自分の細胞を壊す酵素を自分で持っているんだね。」
「だから不活性化されていると言ったでしょう。我々人間にだって、癌細胞はあるんですよ!」
「???」
「???じゃないですよ。
その酵素は自己増殖能力も持っていて、度効果を発揮し始めると、周囲の同種の細胞にも連鎖的に作用し、対象の体を内側から崩壊させていくんです。」
「わかった、わかった」
「全然、わかってないじゃないですか!?生返事しないでください。」
その場を立ち去ろうとする副隊長の川中の後を、目は見えないが、ハイテクノロジーのメガね型デバイスで、川中の姿を捉え、追いかける宮坂。
「淡い青白い光は、その酵素が活性化していたんですぅ。」
「わかった、わかった」
二人の様子を近田、本郷、佐内、瑠璃はほほえましく見ていた。
そこにWEF本部から、緊急の連絡が入る。
「書く国のWEFにつぐ、アメリカのアリゾナ州で、宇宙生物ヒトクイが暴れている。」




