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その瞬間、奇跡が起こった。
王子の体から、淡い光が放たれた。
醜いガマガエルの姿は消え去り、そこに現れたのは、美しい青年の姿だった。
「王子……!」
百合は驚き、そして喜びに震えた。
王子は満面の笑顔で言った。
「百合さん、ありがとう。」
そしてさらに、ジャミラン星の住民たちも、淡い光を放ち、次々と人間の姿へと戻っていく。
王子を抱えながら崩れそうな王宮から出てきた百合は、そんな住民たちの姿を見て喜んだ。
「凄い、よかった。」
近くでガマガエルの住民たちが人間に戻っていく姿を見て驚いていた瑠璃は、王子と百合を見て、目を輝かせた。
「百合さん、王子!」
そして、ジャミラン星の住民たちも、王子と百合に気づいた。
「ヒューマ王子!
百合様!」
抱えられながらヒューマ王子は、手を挙げて叫んだ。
「我々は、もう奴らの食料ではない!
戦おう!!
私たちのために遠い星から助けに来てくれているのだ!
みんな、武器を持て!」
「おー!」
大勢の民衆が叫んだ。
そして、ジャミラン星の住民はそれぞれ、ロケットランチャーのような武器を持って立ち上がった。
ファイターマンとWEF-Japan、そして立ち上がったジャミラン星の人々が、ウダンボ星人とそのUFO群とノイズメーカーに立ち向かった。
激しい戦闘が始まった。
近田は再び、指にはめたコントローラーに叫んだ。
「コスモホーク!
オートテイクオフ!」
すると空中にホバリングしていたコスモライナーから、格納されていた一人乗り戦闘機のコスモホークが、それぞれのWEF-Japanの隊員の近くに自動操縦で舞い降りてきた。
そして、近田、本郷、佐内、瑠璃はさっとコスモホークに乗り込んだ。
しかし、副隊長の川中は、少しもたつき、乗り込むのが遅れた。その時、ウダンボ星人の放ったクロスボウの矢が川中の太腿を貫いた。
「うぅ!」
瑠璃は叫んだ。
「あ、副隊長!」
その時だった。
一人の若い女性がさっと近づき、川中を近くの草むらに連れ込み、かばいつつ、ロケットランチャーをウダンボ星人に目掛けて発射した。
ドカーン!
ウダンボ星人は木端微塵に吹っ飛んだ。
川中は息を切らしながらお礼を言った。
「ありが……えっ!」
川中はその少女を見て驚いた。
「き、きららちゃん!?」
その少女はにっこり笑って、ここにいなさいと手で指図して、そのまま戦いに加わって行た。
川中は呆然としたまま動けなかった。
その時、百合が、本来川中が乗るはずだったコスモホークに乗り込んだ。
WEF-Japanの面々は驚いた。
佐内は叫んだ。
「百合さん、何を!?」
「なんだか分からないけど、操縦できそうな気がするの」
と、百合は答えながら、コスモホークを動かし始めた。
近田は驚嘆した。
「えええ!」
浮き上がった百合の操縦するコスモホークはそのままウダンボ星人のUFO群と空中戦を展開した。
その戦いの中で、百合は驚くべき運転技術を発揮した。WEF-Japanのコスモホークを操り、瑠璃顔負けの華麗な機動で、ウダンボ星人のUFOを次々と撃墜していく。
瑠璃にも引けを取らない運転技術で、その姿はまさに圧巻だった。
近田は我に返り、
「こうしちゃいられへん、我々も続くで!」
「ラジャー」
近田、本郷、佐内、そして瑠璃のそれぞれのコスモホークも参戦した。
やはり瑠璃の運転技術は卓越していて、瑠璃と百合は蝶のように舞いながらのエレメント飛行で敵を翻弄している。
それを戦いながらちらっと見たファイターマンはつぶやいた。
「凄い、やはり……百合さんは……」
地上ではウダンボ星人とジャミラン星人との戦いが繰り広げられていた。
殺戮ロボットを作る秘術がありながら、クロスボウという古典的な武器しか持たないウダンボ星人は、空を飛べるとはいえ、次々とロケットランチャーで木端微塵にされていく。
やがてウダンボ星人のUFOは、スキを見て、また合体してノイズメーカーになろうと近づきつつあった。
ファイターマンはそれを待っていた。腰にぶら下げていた宇宙手榴弾スペースパインを、合体しようとするUFOの間に投げ込んだ。
ドカーン!
激しい爆音で、ノイズメーカー、つまりウダンボ星人のUFO群は大爆発をした。
そして、炎が焦がす夜空に、ジャミラン星の住民たちの勝利の雄たけびがこだました。




