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近田は唖然として言った。
「なんや、あれ?」
佐内はいぶかしげに答えた。
「ガマガエルみたいだったわねぇ。
しかも大きい……。」
「そうでしたねぇ」
瑠璃も今見た印象を述べた。
本郷は気を取り直して言った。
「今のガマガエルたちが消えていった方に行ってみるか。」
「あ、川中副隊長はどうするの?」
と、佐内が本郷に言うと、すかさず後ろから声がかかった。
「わ、私なら大丈夫だ。
一緒に行こう、一緒に。
リーダーの私がいないと、不安だろう?」
佐内は意地の悪い笑顔を見せた。
「副隊長、一人で残されるのが不安なんじゃ?」
「な、何を言うか!
私は君たちのことを思って!」
近田が間に入った。
「まぁまぁ、では、とりあえず全員で行こうやおまへんか。」
こうしてWEF-Japanのメンバーは、先ほどの大きなガマガエルたちが消えていった方へ歩いて行った。手元にはレーザーガンLS300を携えている。先頭を行くのは本郷で、その後を隊員たちはおそるおそる歩いていた。
いつの間にか川中は一番後ろになってしまった。川中の前は瑠璃だ。
瑠璃は後ろを振り返って言った。
「川中副隊長、大丈夫ですか?」
「な、何をだね?
わ、私は大丈夫……だ。」
やがて一行は、街に出た。
建物や道路は地球のものとは違い、あちこちで折れ曲がる不思議なデザインだった。
賑やかな喧騒が聞こえ、そちらに目を向けた途端、WEF-Japanのメンバーは目を見開いた。
「わわわわ」
川中が情けない声を出す。
なんと、町中にたくさんのガマガエルがうごめいているのだ。
その時、上空に数個のUFOが現れた。
そのUFOはそれぞれが別の形をしていたが、共通点は機体の色が赤いということだった。
そして、そのUFOからいくつかの人影が降りてきた。それは人影と言うより、羽を広げて降りてくるので、鳥のようでもあった。
しかし、地上に降りてみると、鳥とは似ても似つかぬ姿をしていた。それは耳が羽のように大きく長い、うさぎだった。その大きな羽のような耳で羽ばたいて空を飛んでいるのだ。
うさぎは数えるとき、「一羽、二羽」と数えるが、それをそのままにした格好だ。ただ、地球にいるうさぎとは違っていて、顔は恐ろしく、獰猛さを感じさせる。
しかも、その耳が羽になっている獰猛な顔のウサギたちは、全員クロスボウのような武器を持っていた。
そして、そのクロスボウをガマガエルたちに向けて発射し始めた。
ガマガエルたちは、そのクロスボウで打ち抜かれたり、怪我をしていた。ガマガエルたちはもうパニック状態で逃げ惑う。
そして、耳が羽になっている獰猛なうさぎたちは、倒れたガマガエルをなんと食べ始めた。
まだ抵抗力のあるガマガエルは、耳が羽になっている獰猛なうさぎと取っ組み合いを始める。
近田はこの騒ぎの中、愕然として、耳が羽になっている獰猛なうさぎたちとガマガエルたちの混乱を見て言った。
「まるで鳥獣戯画やなぁ。」
その時、一匹のガマガエルが近田にぶつかり、近田はよろめいた。
「邪魔だ、ばかやろ!」
と、ガマガエルは怒鳴った。
「わ、しゃべった!」
ガマガエルも怒鳴った後、目を見開いた。
「あ、戻っているのか?
どうやって戻った!」
「は?
なんのことや?」
近田をどなったガマガエルは近づこうとするが、逃げ惑うガマガエルたちに阻まれ、近づけない。
WEF-Japan隊員は、それぞれに混乱に巻き込まれていた。
その時、声がした。
「WEF-Japanのみなさん、こちらです。」




