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超人ファイターマン  作者: 小泉たかし
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宇宙グレン隊の一人は笑いながら言った。

「がははは、これは本来、宇宙空間を悠々と泳ぐシャドウマンタではない。

我々がタンバル星の毒素を使って、調教師となり、完全な凶暴な生物に仕立てたのだ。

この生物は一度酸素を身体に貯めると、星から星まで飲まず食わずで移動できるので便利だしな。」


ファイターマンは全身に怒りをみなぎらせた。

「なんとひどいことを……」


瑠璃は聞く。

「ファイターマン、その宇宙生物は元に戻せないの?」


ファイターマンは静かに首を振る。

「無理です。

あそこまでタンバル星の毒素で薬漬けにしていると、脳まで壊れていると思います。

しかも今のようにレーザー光線を発射できるよう改造されてます。

殺処分してあげるしかないと思います。」


本郷は宮坂に聞く。

「宮坂隊員、エイやマンタに近い生物なら心臓はどこにあるんだ!」


「少し、お待ちください。」

宮坂は数秒後に答えてきた。

「エイやマンタは、サメと同じ軟骨魚類に分類され、その心臓の構造は比較的原始的で、心臓は一続きの管状構造になっています。

シャドウマンタが、地球のエイやマンタに近ければ、これらは、体の腹側、エラ穴の近くにまとめて収まっているはずです。」


瑠璃はシャドウマンタからのレーザー光線を避けながらファイターマンに聞く。

「聞こえた?ファイターマン?」


ファイターマンも再び空中戦に加わりながら

「はい、聞こえました。」

と答えた。


各国のWEF、そしてファイターマンは、シャドウマンタの体の腹側、エラ穴の近くを集中的に攻撃を仕掛け始めた。

すると形勢は一気にWEF、そしてファイターマンが有利となってきた。

ファイターマンがシャドウマンタの心臓があると思われる部分を目掛けて拳を突き出し、アームランチャーから鮮烈な赤い殺傷ビームを放った。

赤い光線は見事にシャドウマンタの心臓部に命中した。


シャドウマンタが地上に落下していく。

「やった!」

と、見ている者たちが思った瞬間、ドカーン!

と大爆発を起こしてシャドウマンタは粉々になった。


「何!?」

日本のWEF-Japan基地で見守っていた隊長の山桐が驚く。

「たぶん、乗っていた宇宙グレン隊が自ら爆破したんだわ」宮坂は言う。


瑠璃も愕然とする。

「何と言うことを……」


しかし、各国のWEF、ファイターマンにやられたシャドウマンタは次々に大爆発を起こし、肉片がイタリアの町に降り注いだ。

気華佗は嘆く。

「あぁ、また宇宙生物の肉片がばらまかれてしもうた……」


美しいローマの町は、瓦礫と、逃げ遅れた人々の死体、シャドウマンタの肉片、撃ち落とされたWEFコスモホークの残骸が残る、悲惨な状況になってしまった。


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