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黒煙が立ち込めるイタリアの首都ローマの上空で、宇宙グレン隊のUFO群と各国のWEF戦闘機の攻防が繰り広げられていたが、数機の戦闘機が撃墜されていた。宇宙グレン隊のUFOの動きは俊敏で、滑らかなため、WEF戦闘機が格好の餌食にされているのだ。
そこにさっそうと、ファイターマンが空からやってきた。
イタリアの人たちはファイターマンを見て、期待と不安が入り混じった表情をしている。
「ファイターマン、頼むぞ。」
WEF-Japanが便宜上使っている、瑠璃が言い出した巨人の名前が、いつの間にか世界で定着していた。
宇宙グレン隊のUFOとファイターマンとの空中での攻防が繰り返される。
しかし、ファイターマンをもってしても、宇宙グレン隊のUFOを叩き落とすには至らなかった。それどころか、ふと油断した隙に宇宙グレン隊のUFOに体当たりされ、ファイターマンは地上に落下する。
バーン!
ファイターマンが地上に激突すると、無数の瓦礫が四方に飛び散った。
そこにWEF-Japanも駆けつけた。
ダマリナが寄生したトランポリン大統領の呪縛から解き放たれたWEF-USAもやって来た。
地上に落下したファイターマンを見て、瑠璃は一人乗り戦闘機コスモホークでファイターマンに近づく。
佐内隊員が叫ぶ。
「神楽坂隊員、危ない!」
瑠璃のコスモホークに容赦なく、宇宙グレン隊のUFOからのレーザー光線が放たれる。かろうじて瑠璃は超人的な運転技術で、きりもみになって光線を避ける。
近田は困惑する。
「こら、あかんわぁ……。
あのUFOの身のこなしも尋常じゃない……」
本郷は空中で戦いながら違和感があった。宇宙グレン隊のUFOが方向転換をするときに、ぐにゃっと曲がったように見えたのだ。
そして気づく。
「あのUFOは生物なのでは?」
本郷はすかさず、日本の基地にいる宮坂にマイクで話す。
「宮坂隊員、あのUFOは生物かもしれない。
生体反応を検知できるか!」
日本の基地で宮坂は応答する。
「はい、少しお待ちください。」
そのやり取りをマイクを通して聞いた瑠璃は、ファイターマンに叫ぶ。
「ファイターマン!
あのUFOは生物かもしれない!」
これを聞いたファイターマンはハッとする。
「そうか!
なぜ気が付かなかったのだろう。」
同時に、宮坂からWEF-Japanの面々に連絡が入る。
「あのUFOは生物です。
生体反応があります。
地球の膿の生物、マンタやエイに近い生物です。」
ファイターマンは続けて言った。
「そう、あれは宇宙生物シャドウマンタ……。
なぜ宇宙グレン隊の馬になっているのだ。
本来はおとなしい生物のはず……」




