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静寂を破る、耳をつんざくような金属音。それは、空を覆い尽くす漆黒の影から響き渡った。
ダマリナが宇宙に放った、常軌を逸した要求に応えるかのように、10台の銀色のUFOがローマの空に現れたのだ。
かつて栄華を誇った永遠の都は、今、無法者たちの餌食になろうとしていた。
「がーはっはっは。
壊しがいがあるねぇ。」
そのUFOに乗っているのは、宇宙グレン隊だった。
彼らはUFOの操縦席で、たった一本の棒のようなものを掴んでいるだけで、そのUFOを操縦していた。
さらに、そのUFOには後ろに尾のような長いものが伸びていた。そして、UFOの形状も、丸い円盤というよりは、どちらかというと海の生物であるエイに似ていた。
最初に狙われたのは、円形闘技場コロッセオ。その威容を誇る石造りの壁に、閃光が走る。
轟音と共に、巨大な石塊が空高く舞い上がり、無数の破片となって降り注いだ。
UFOから放たれたのは、まばゆい光を放つ破壊レーザー光線だった。
かつて剣闘士たちの雄叫びが響き渡った場所は、今や炎と煙に包まれ、崩壊の悲鳴を上げていた。
次に、神々の神殿パンテオン。その壮麗なドームにも、破壊レーザー光線が突き刺さる。幾千年も変わらぬ姿でローマを見守ってきたその頂は、火花を散らし、崩れ落ちていく。かつて神聖な祈りが捧げられた空間は、破壊の嵐に晒され、その歴史の重みさえも無残に引き裂かれていった。
サン・ピエトロ大聖堂の尖塔も、容赦なく狙われた。黄金の十字架が炎上し、その輝きは瞬く間に消え失せる。
バチカン市国全体が、地獄絵図と化した。
フォロ・ロマーノの遺跡群は、もはや瓦礫の山と化していた。かつて帝国の中心であったその場所は、今や宇宙からの破壊の爪痕だけが生々しく残されている。
ローマの街並みは、炎の海と化した。歴史的建造物から立ち上る黒煙は、空を覆い尽くし、太陽の光さえも遮断した。
美しい石畳は、爆撃によってひび割れ、崩れ落ちた。かつて人々の活気に満ちていた広場は、今は静寂と恐怖に支配されていた。そう、ダマリナのメッセージは、容赦ない破壊を呼んだのだ。
宇宙グレン隊のUFO群は、残酷に、永遠の都を破壊し続けていた。宇宙グレン隊の笑い声が響き渡る。そして、無数の人間の骸が散乱していた。その銀色のUFOは、ローマの歴史と文化を刈り取っていった。宇宙でも地球上でも、破壊、戦争とは人殺しなのだ。




