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SNSを展開している大企業スペースXYZを率いるマックスの宇宙船は、巨大な発射台に静かに鎮座していた。
その流線型のボディは、漆黒の夜空を切り裂く鋭利な刃物のように研ぎ澄まされ、無数のLEDライトが星屑のように瞬いている。発射場の周囲には、厳重な警備網が張り巡らされ、緊張感が張り詰めていた。
マックスは、マイクを通して乗組員らにげきを飛ばした。
「いいか、必ずヒトクイを数匹捕まえてくるんだぞ!」
宇宙服のヘルメットを装着し、コックピットに乗り込んでいる、スペースXYZの社員たちは、不安を隠せない。
「会長、本当にヒトクイは、私たちのコンピューターがはじき出した30光年離れたミラノ星にいるんでしょうか?」
マックスは、答える。
「自分の会社のコンピューター、AIを信じたまえ」
「は、はい、ですが……」
マックスは少し苛立ち
「まだ、何かあるのかね」
パイロットの一人が言う
「私たちが独自に開発した、エンジンで本当にワープして30光年先に行けるのでしょうか?まだ一回もテストしてないのに……」
「ん?じゃ何か、君は疑いながら操縦席に座ったのかね?」
「いや、それは会長が無理やり……」
「なんだと!」
「ひえ!。」
「数年前に国連が秘密裏に、冥王星までワープしたエンジンより、我々のは理論的にも出力的にも数倍、優れているのだ、安心ししたまえ」
さらにマックスは続ける
「そして、あのヒトクイには想像以上のレアメタルがしみ込んでいるのだ。。これを逃す手はないのだ。無事に帰ってきたらボーナスを10倍にしてやる!だからさっさと行ってこい!」
「は、はい!」
パイロットを怒鳴りつけたマックスの目は、遠い宇宙を見据え、決意に満ちていた。
「カウントダウン開始。
Tマイナス10、9、8…」
管制室のアナウンスが響き渡る。
「7、6、5…」
船体が微かに振動し始める。
レアメタルを豊富に含む宇宙生物「ヒトクイ」を捕獲するという、危険極まりない任務。
しかし、スペースXYZと言う企業は、臆することなく、その使命を全うしようとしていた。
「4、3、2、1…発射!」
轟音と共に、マックスの宇宙船は、灼熱の炎を噴き上げながら、夜空へと駆け上がった。
発射台から放たれた光の筋は、漆黒のキャンバスに鮮烈な軌跡を描き、瞬く間に星々の海へと消えていった。
地上に残されたのは、静寂と、宇宙へと旅立った商魂の思いだけだった。




