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ここはWEF-Japanの基地深くにある、「パドック」という名のティーラウンジ。
WEF-Japan隊員の、神楽坂瑠璃、佐内由美恵、宮坂蘭奈がランチをしていた。佐内が言う
「しかし、あの宇宙生物と言い、それを倒した巨人と言い、凄かったわね。」
25歳の佐内は女性としては167cmと身長が高く、ロングヘヤで、スリムなプロポーションで、無駄な筋肉はまったくない。瑠璃のあこがれの的だ。
それを受けて、宮坂は言う。
「それよりあのトランポリン大統領にはびっくりしましたね。
もともと気に入らない国には高い関税をかけたりと世界を振り回していたけど、今回だけは許せませんわ」
宮坂は視覚障害者で全盲だが、パソコンやデータ処理の能力は右に出る者はない。23歳で、身長は佐内と瑠璃の間の160cmで、グラマーなプロポーションを持つ。
「あぁ、そうだね。
やる気のない人間は要らないから宇宙生物のえさにするなんて、正気の沙汰じゃないわね。」
と、宮坂と佐内の会話をうんうんとうなずきながら瑠璃はたまごサンドをほ奪っていた。
ふと、佐内が遠い目をして黙っていることに気づく。
「佐内先輩、どうしたんですか?」
佐内はふっと微笑んて
「まーった、神楽坂隊員、先輩をつけなくていいわよ。
基地の中では隊員で呼び合いましょ」
「あ、すいません。つい」
「ふふす、いえね。あのように宇宙性打つとか見ると、今更ながら宇宙にはいろいろな生物がいるんだなって実感しちゃうのよね」
宮坂は、ぷっと噴き出して、」
「いやだわ、佐内隊員、まるで宇宙人がいることを本当は信じてなかった川中副隊長みたい」
瑠璃は慌てて小さい声で
「し、宮坂隊員、向こうに川中副隊長がいます」
宮坂は思わず、口に手を当て後ろを振り向く。
そのティーラウンジ「パドック」の遠く離れた席では川中が、うちひがれるように細々とカレーを食べていた。
宮坂がかけているハイテクメガネのテンプルから宮坂の耳に「川中副隊長が座って食事している」と聞こえる。
「ごめんなさい!私、見えないのについ人のうわさ話しちゃうの」
川中は身長172cmでひょろっとした45歳で、顔はいつもより、青白い。佐内はあきれて
「まったく……宇宙人を信じない人間がよくもまぁWEF-Japanに入隊しているわねぇ。」
と、言いながら話を変えてきた。
「いえね、彼が行方不明になったのは、やはり宇宙で何か宇宙人とか宇宙生物に遭遇したんだろうなぁって思っちゃってね。」
瑠璃は、慌てて
「か、彼!?。」
「あら、そうよ、言わなかったっけ?」
「いえ、聞いてません」
宮坂はすかさず
「佐内隊員の彼那根、とても素敵な人でモテモテで、目の見えない私にも気遣いがさり気なくて本当に素晴らしい人だったのよ。」
「宮坂隊員」
と、佐内はたしなめながら
「彼はね、WEFの立ち上げの準備の時に日本の自衛隊から抜擢されてね、コスモホークの試運転に宇宙に飛び立ったまま冥王星あたりで、行方不明になったのよ」
「え……、原因はわからないんですか?」
佐内は瑠璃の方を見て言う。
「うん、わからないの。でも、必ず真相をつかみたいと思っているのよ。」
宮坂はかぶせて言う
「佐内隊員はだからWEFの試験を受けて入隊したのよ」
瑠璃は思わず感嘆して
「へぇ、そうだったんですか。真相がわかるといいですね。
というか彼が見つかるといいですね。」
佐内は少し暗い顔をして
「ふふ、まぁ、それはあまり期待してないわ。
あのような宇宙生物を見てしまうと、宇宙には私たちがまだ知らない脅威がたくさんあるんだろうと思うわ」
瑠璃は二の句を告げなくなる。
その時「うぅぅ」と、変な声が聞こえてきた。佐内も宮坂も怪訝な顔をする瑠璃ははっとして、
「ちょっと失礼します。」
と、慌ててトイレに駆け込んで、スマホを見ると、ファイターマンが泣いている
「あ、あのねぇ、泣くのはいいけど、声出さないでくれる」
「す、すいません、佐内さんかわいそう……」
瑠璃はため息をつく。席に戻った瑠璃に宮坂は
「今の声は何?」
「あ、あぁ、父からのラインのトークです。
いつも変な声の出るスタンプを送ってくるんです。
すいません、気にしないでください。」
「私はスタンプか」
というファイターマンのつぶやくを聞き流しながら、瑠璃は残りの玉子サンドを食べる。
一方、遠くの席で川中がため息交じりにつぶやいていた。
「まさか、本当に宇宙人がいるなんて……。」




