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スマホの中に戻ったファイターマンに瑠璃は言う。
「なかなかかっこ良かったじゃない。
見直したわ」
「ありがとうございます。
ちょっとわざと夕日に背を向けてみました」
「あ?
何言ってるの?
貴方の背中から見ている人から見たら意味ないわよ。
それに私に各パイロットに伝えてというより、全員の心に話しかければいいじゃないの?」
「無茶言わないでください」
「それよりあの宇宙生物を爆殺したのはいいけど、かなり破片が飛び散ったわよ。
片付けはどうするの?」
「……」
「だまるなっつの!」
ファイターマントヒトクイの戦いをモニターで見ていたトランポリン大統領は激怒する。
「くそぉ……、あれは宇宙警官。
ここまで来たのか……メンドクサイ奴め。
一体、どこに潜んでいたのか……」
そして、アメリカ全土に声明を出す。
「偉大なるアメリカ国民よ。
無駄な人間を省いて、これからアメリカが強くなろうとしている時にせっかくの宇宙連邦からよこされたかわいい動物を殺すなんて、あの巨人はアメリカの敵である。
そして、それまで攻撃をしてきた各国のWEFも我々の敵とみなし、500パーセントの関税をかける」
今まで巨大ヒーローの活躍に興奮していたアメリカ国民はだまりこみ、世界はまたもや驚愕する。
ふと、ニューヨークのあちらこちらに広がるヒトクイのばらばらになった残骸を見つめる男がいた。
その男は大金持ちで、スペースXYZというSNSの大企業の創始者であるスティーブ・マックスだった。
顔立ちは、彫りが深く、鋭い眼差しをしていた。
髪は、短く刈り込まれ、その色はカラスのように真っ黒で、服装は、極めてシンプルで、黒いTシャツに、ジーンズを履いていた。
そのマックスは、ヒトクイの残骸の中に異様な光を放つ部分があることに気づく。
「この光はなんだ……」
と、近くにいる部下に言う。
「あの光っている部分を採取して調べろ。
触る時は放射線もあるかもしれないから、手袋をちゃんとはめろ」
「はい、わかりました」
そして、マックスはつぶやいた。
「ふふふ、もしかして、貴重な成分が眠っているかもしれんな。
もしかしたらレアメタル的なものか……。
これはほおっておく手はないな……」
第1部 終わり




